第2,109回 気がつけば年長組
94年目5月
新人テストで滝翔子を獲得。舞台女優を目指していたが、活動資金を稼ぐためにプロレスの門をたたいたという変わり種。
「バトル・カデンツァ」開幕。川端明子が負傷欠場。
シリーズ第2戦別府ビーコンホール大会で滝翔子のデビュー戦。対戦相手は入社4年目のパーシー町田。滝翔子、掌底やラリアットなどで善戦するも、これはP町田があえて打たせたようだ。そうして相手の息切れを待ってから、アームホイップでなぎ倒して終了。勝負タイム11分35秒。
別府大会メインはあばしりタッグ戦。王者ダークネス・シブリン、モリエス・ビーストに対するは、中神朝香、中瀬ピラニアの悪党コンビ。しかしモリエスの動きがいい。この日も持ち前のスピードは最後まで落ちず、けっきょくミサイルキックで中瀬ピラニアを沈めて初防衛に成功。
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最終戦は横スペ大会。
第1試合は下辻かすみVS SASAYAMA。今回の対戦は下辻が積極的に攻めて、見事なバックドロップで3カウントを奪った。勝負タイム9分27秒。
外人同士のタッグマッチを挟んで、第3試合は金井美香、パーシー町田VSスカルオーク、中瀬ピラニアのタッグマッチ。負傷欠場明けのベテラン・スカルオークが持ち前の馬力で攻め込む。ヘッドバットの威力も健在。TMクローンズの正パートナーからは外れたもののいきいきとした動き。そして悪役コンビはP町田を捕まえて、中瀬ピラニアがビッグブーツをたたきこんで11分31秒、勝利。その試合が終わると休憩。
休憩明けは外人同士のシングルマッチ、ジェイジェイ・コーディがデバステーションを13分27秒、ラリアットで下して健在ぶりを示した。
続く第5試合はスーパーカムイ、中神朝香VSラ・ペルフェクタ、アルル・ペレス。スーパーカムイとペルフェクタ、元SPZ王者同士がタッグで激突。4人が4人とも持ち味を出したのだが最後はペルフェクタの動きが勝り、フランケンシュタイナーでスーパーカムイを仕留めた。勝負タイム27分42秒のいい試合。
セミファイナルもタッグマッチ。ハチェマレ・ジニアス、橘みずきのタッグ王者チームに対するは、真田美幸、ファンシー長沢。しかしこの試合やはり長沢が王者チームの標的にされる展開。しかしF長沢も懸命に耐えて真田につなぐ。しかし真田がつかまってしまい、ジニアスダイブを食らって3カウントを奪われた。勝負タイム27分17秒。
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メインはSPZ戦、王者TMクローンズに挑むのは、瀬戸田光。
(本当に最後のチャンスかもしれない)
瀬戸田光、トップグループに上がりタイトル戦のチャンスを何度ももらいながら22歳を過ぎ、気が付けば年長組に入り、膝のサポーターも分厚くなった。きょう勝てなければ次のチャンスはない。そう考えて王者TMにぶつかっていった。
TMはスリーパー責めで主導権を握る。
「瀬戸田さんはね、世界タイトル戦になるとプレッシャーで自分を必要以上に追い込んじゃって本来の動きができないんですよ」
解説の我那覇愛が指摘。この日もTMの精密機械のような攻めを食らって苦しむ。そしていきなり結末。バックの取り合いからスッと腕関節を極めたTM、これぞ名人芸。瀬戸田の表情が見る見るうちに苦悶、たまらずタップ。勝負タイム21分41秒。王者が初防衛に成功。
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