第2,125回 94年目1月 新春ロケットシリーズ
94年目1月
「新春ロケットシリーズ」開幕。
初戦山梨カイメッセ大会メインではあばしりタッグ戦が組まれた、王者モリエス・ビースト、アルル・ペレスに対するは中神朝香、スカルオーク。海外流出したままのあばしりベルトの奪還をヒールサイドの2人に託したSPZの運営、最近地力をつけてきた中神と、団体最古参のスカルオークが挑戦者に選ばれた。今度は期待通り、頃合いを見てモリエスをものすごい角度の逆片エビに捕らえた中神朝香。モリエスの身体がどんどんえびぞっていって
「・・・・・・NO!」
モリエスはたまらずギブアップ。勝負タイム20分28秒、中神とスカルオークがあばしり王座を奪還した。
「私は・・・出来の悪い後輩の分まで・・・プロレスをやらなきゃならん」(スカルオーク)
半ばはがれたペイントが闘いの激しさを物語っていた。
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最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は滝翔子VSロック・リチャーズ。例によってエレキギターのパフォーマンスを見せてから入場するロック・リチャーズ。試合よりこのパフォーマンスの方が客が沸くのだから困った外人さん。試合の方も新人の滝に攻め込まれ、最後はミサイルキックでやられてしまった。勝負タイム10分6秒。
第2試合はSASAYAMA VS下辻かすみ。この試合、スピードで上回ったSASAYAMAが優位に試合を運び、11分2秒、フランケンシュタイナーを決めて3カウント奪取。
そのあと外人同士のタッグマッチを挟んで、
休憩前第4試合はスカルオーク、中瀬ピラニア VS金井美香、パーシー町田のタッグマッチ。
「は!」
打撃の鋭さには定評がある中瀬が掌底乱打で追い込んでゆく。そして最後はベテランのスカルオークが特別出演。そのまま押し切り、最後はP町田を捕まえて合体パワーボム。18分45秒、これで3カウントが入った。その試合が終わると休憩。
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休憩後、本大会目玉の5大シングルマッチ。
第5試合は中神朝香VSモリエス・ビースト。このシリーズの初戦のあばしりタッグ戦で逆片エビにギブアップしているモリエス。シングルでお返ししておきたいところ。しかし中神も一発狙っていて、グラウンドレスリングの流れからスッと腕を極めた!
「アゥ!!」
たまらずモリエスはギブアップ。勝負タイム9分41秒、中神がモリエスを返り討ちにした。
続く第6試合は橘みずきVSバーバラ・スミスのシングルマッチ。新顔外人のバーバラだが、WWCAマットでもまれているだけあって実力は確か、この日も橘をバックドロップで弱らせておいてのサソリ固めという必殺コースでギブアップ勝ちをおさめた。勝負タイム14分36秒。
セミ前第7試合は瀬戸田光VSジェイジェイ・コーディ。全盛時に比べると地力が落ちたといわれている瀬戸田、この日もベテラン外人ジェイジェイの重さに苦戦。それでもタイガースープレックスで反撃、見せ場は作ったが、ジェイジェイのデスバレー、DDTの波状攻撃に沈んでしまった。勝負タイム18分19秒。瀬戸田光、引き揚げる背中に哀愁・・・
セミファイナルはファンシー長沢VS真田美幸。
昨年夏のSクラ公式戦ではF長沢が勝っているカードの再戦。2連敗は避けたいと積極的に打撃を入れて行った真田、しかしF長沢もバックドロップで反撃。
「これで終わりだ」
コンビネーションキックで追い込む真田、しかしF長沢もフロントスープレックス2連発。
「これで眠れ!!」
コンビネーションキックでぐらつかせてのパワーボム!しかしF長沢ギリギリで返す。ならばと真田、超SPZキック、しかしF長沢懸命にロープへ。しかし真田あわてず、F長沢に組みついて高速ブレーンバスターで投げ、片エビでがっちり押さえ込んで3カウント。勝負タイム24分42秒、真田が前回の雪辱を果たした。
メインはSPZ戦、王者ハチェマレ・ジニアスに対するは、ラ・ペルフェクタ。
飛び技の精度ではペルフェクタが上、そしてフィジカルも若干ペルフェクタが上。ジニアスは徐々に追い込まれていった。
「ウリャ」
バックドロップが鋭い。これでジニアス頭を打ってしまってもうろうと。
勝ちを確信したペルフェクタ、素早くフランケンシュタイナーで押さえ込んで3カウント。勝負タイム20分45秒、SPZベルトが海外流出してしまった・・・・
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