第2,131回 金井美香引退試合
最終戦は横スペ大会。
第1試合はシャイニングカムイVS滝翔子。この試合は先輩の滝翔子が試合を引っ張り、9分2秒、豪快なミサイルキックで3カウントを奪った。
第2試合はパンサー理沙子VS下辻かすみ。エルボーを乱発してペースをつかんだ下辻、そこへ組みついてノーザン!しかしパンサー理沙子ギリギリで返す。ならばと下辻バックドロップ。しかしパンサー理沙子、何とか受け身を取っておりフォールをギリギリで返す!!場内どよめき。
「く、この・・・」
下辻かすみ、2発目のバックドロップを狙ったがよく見ていたパンサー理沙子、上から押しつぶす!新人らしからぬ切り返しに場内沸く!!
「じゃあ、これなら」
下辻、自らロープに走って反動をつけて走りこみ、ヒップアタックで押しつぶしてそのまま上に乗って3カウントを奪った。勝負タイム8分2秒。
第3試合は橘みずきVSモリエス・ビースト。
カード編成の都合で休憩前の位置に回った橘みずき、モリエスとものすごいスピード勝負を繰り広げて沸かせる。最後はフランケンシュタイナーを決めて11分10秒、フォール勝ちをスコア。その試合が終わると休憩。
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外人同士のタッグマッチを挟んで、続く第5試合は金井美香最終試合。
対戦相手は2期後輩のパーシー町田。
最後の試合ということで一つ一つの技を確かめるように繰り出して行った金井だが、息切れを起こしてしまう。これ以上は厳しいと判断してバックドロップを繰り出すがP町田返して、タックル乱発で反撃。そのままズルズルと押し込まれたが、
「最後の必殺技行きます!!」
なんとここでJOサイクロン発動!パーシー町田かろうじて返したが頭を打ってしまって起き上がれない。いっぽうの金井もダメージが深くなかなか起き上がれない。両者ダウンのまま30分時間切れのゴングが鳴った。
(これで、普通の人間に・・・戻れたんだ)
金井美香、ふらふらと起き上り、対戦相手のP町田と握手し、そのあと四方にお辞儀をしてから引き揚げた。
セミ前は6人タッグマッチ、
スーパーカムイ、中神朝香、中瀬ピラニアVS瀬戸田光、真田美幸、SASAYAMA。
昨日の新潟の世界タッグ戦のメンツに1人ずつ足して6人タッグにしたカードだ。6人タッグらしくバタバタした展開。真田以外はSクラのシード権を持っていないので、来月の予選会のことを考えると負けられない試合。最後は6人が入り乱れる乱戦の中、スーパーカムイが高速ブレーンバスターでSASAYAMAを仕留めた。勝負タイム16分38秒。
セミファイナルはファンシー長沢VSジェーン・ブランズ。実力で団体ナンバー2まで上がってきたファンシー長沢が世界の強豪外人と激突。しかしパワーの差はいかんともしがたく、キャプチュードからネックブリーカードロップと畳み掛けられて敗れてしまった。勝負タイム11分41秒。
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メインはSPZ戦。王者ハチェマレ・ジニアスに対するは元王者のラ・ペルフェクタ。
前回対決では負けているジニアス、果敢に攻めて行って先にジニアスダイブを繰り出すも、これを返したペルフェクタも見事なムーンサルトで反撃。急場しのぎにニールキックを繰り出したジニアス、これがまともに入ってしまいペルフェクタ悶絶。崩れ落ちたところを押さえ込んで3カウント奪取。勝負タイム17分50秒、王者が初防衛に成功した。
メイン終了後、金井美香の引退セレモニー。ジャージ姿の金井美香が最後のリングへ。
10カウントゴングのあと、最後の挨拶。
「ちょっともう、あちこち怪我をしてしまって、リングに上がって闘える体ではなくなりましたので、引退を決意しました。みなさん、応援ありがとうございました。」
涙は無く、さっぱりとした表情で引き揚げた。
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金井美香
SPZ89期
2097年5月3日、岡山武闘館大会での 対上沼垂鉄子戦でデビュー。2103年5月22日、横浜スペシャルホール大会での 対 パーシー町田戦で引退。稼働月数73ケ月、出場試合数(概算)515試合
タイトル歴
第129代あばしりタッグ王者(パートナーは川端明子)
« 第2,130回 金井美香引退シリーズ | トップページ | 20160917 »
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