第2,167回 ほかに有力な挑戦者がいない
96年目11月
「ビッグパワーシリーズ」開幕。青森から始まって東北地方を南下してゆくシリーズ。
最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。
第1試合は堀咲恵VSパーシー町田。これはもう前座の定番カード。堀もデビューから半年が経過しそこそこレスラーらしい体つきになってきて、P町田の攻めをある程度は耐えられるようになってきた。しかし10分少々でスタミナ切れしてしまいそこをサソリ固めに捕らえられてしまう。一度は耐えた堀だったが、ドロップキックで倒されてからの2度目のサソリ固めでついにギブアップ。勝負タイム15分57秒。
第2試合は中瀬ピラニア、スカルオークのあばしり王者チームが登場。対戦相手はブルーポンヌッフ、アルル・ペレスの外人チーム。
騒々しい絶叫パフォーマンスを交えながら攻めてゆくブルーポンヌッフと黙々と打撃主体で攻めてゆくペレス。そして最後はブルーポンヌッフが力任せのコブラツイスト。
「OOOOOOOAAAAA」
うなり声をあげながらのコブラツイストで締めつけられ、中瀬ピラニアはたまらずギブアップ。勝負タイム13分5秒。
第3試合は下辻かすみVS滝翔子のシングルマッチ。入社2年目の滝がダイナミックな試合運び。良く動き回り下辻のスピードに対抗。最後は11分0秒、ネックブリーカードロップでなぎ倒して3カウント奪取。その試合が終わると休憩。
外人同士のタッグマッチのあと、第5試合は真田美幸、SASAYAMA対スーパーカムイ、シャイニングカムイのタッグマッチ。元SPZ王者・真田の蹴りは相変わらず重い。たちまちのうちにシャイニングカムイをグロッキー状態に追い込む。しかしシャイニングカムイもニーアタック、サソリ固めで反撃で、ならばと真田がコンビネーションキック。これはカットに救われたが、SASAYAMAを呼び込んでの合体パワーボムを返せず試合は終わった。勝負タイム22分27秒。
ここから3大シングルマッチ。
まずセミ前はパンサー理沙子VS中神朝香。Sクラには出られなかったものの、着実に実力を伸ばしてきているパンサー理沙子が実力者・中神とぶつかる一戦。中神朝香はパンサー理沙子の右腕を集中攻撃。スープレックス封じか。それでもノーザンを繰り出し追い込んでいく理沙子、ならばと中神はDDT。パンサー理沙子2度目のノーザン。しかし中神は返して、ここぞという時の大技STO,これは何とか返したP理沙子だったが、続くニーリフトについに轟沈。勝負タイム18分45秒。
セミはファンシー長沢VSロレン・アッカ―マン。先月SPZ王座奪還に失敗し、再起を図るファンシー長沢。この日は相手の攻めを適度に受けるやジャーマンで反撃。これでもう相手は青息吐息。すかさず2発目のジャーマンでF長沢が3カウント奪取。勝負タイム9分19秒。
メインはSPZ戦、王者ラ・ペルフェクタに対するはハチェマレ・ジニアス。2か月ぶりの挑戦。9月に苦杯を喫したが、ほかに有力な挑戦者がいないこともあって今回再挑戦のカードが組まれた。前回の反省からか、早めに仕掛けて行ったジニアス。しかしペルフェクタも見事な体のバネを見せドロップキックを連発。倒れたところをレッグドロップ。そしてバックドロップ。ムーンサルトの猛攻。これは何とか返したジニアスだったが、ペルフェクタ攻め手を緩めずバックドロップ!これで3カウント。23分24秒、ペルフェクタが3度目の防衛に成功
« 追悼 永源遙さん | トップページ | 第2,168回 96年目12月ウルトラタッグリーグ戦 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント