第2,172回 貸していたものを返してもらっただけ
96年目1月
新春ロケットシリーズ 開幕
シリーズ第4戦鹿児島大会メインでSPZ戦が組まれた。王者ラ・ペルフェクタに対するはハチェマレ・ジニアス。連続挑戦だが、先月のタッグリーグでフォール勝ちしているのが評価された。ペルフェクタのムーンサルト、バックドロップ、延髄斬りの苛烈な攻めを耐えたジニアスがジャーマンで反撃。しかしこれは位置取りが悪くペルフェクタの足がロープにかかった。ならばとジニアス、得意のジニアスダイブをさく裂させ3カウント奪取。勝負タイム18分21秒。
「貸してたものを返してもらっただけ」
ジニアスがベルト奪還に成功した。王者は4度目の防衛に失敗。
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シリーズ最終戦は新日本ドーム大会
第1試合は堀咲恵VSパーシー町田。これはもうすっかり前座の定番カード。堀もよく攻めたのだが、10分経過のあたりでスタミナ切れを起こし動きが止まった。
「じゃ、今日はこの辺で!」
パーシー町田がショルダータックルから片エビに押さえ込んで3カウント奪取。
第2試合はスカルオーク、中瀬ピラニアVS滝翔子、下辻かすみ。団体最年長のスカルオーク。満身創痍のはずなのだがさして悲壮感を見せず下辻に頭突きを叩き込むなど元気いっぱいのファイト。重爆ドロップキックをたたきこんだシーンでは場内どよめき。そしてパートナーの中瀬Pが最後はレッグドロップで滝を仕留めた。勝負タイム15分50秒。
外人同士のタッグマッチのあと休憩。
休憩明けはスーパーカムイ、シャイニングカムイのマックスフォース2人が登場し、ロレン・アッカ―マン、アルル・ペレスと対戦。スーパーカムイももうベテランの域に入ってきて、外人との力勝負では試合を支配しにくくなってきているが、そこは若いシャイニングカムイがフォローに入り、最後は4人が入り乱れる状況下分断作戦に成功し、23分20秒シャイニングカムイがドラゴンスリーパーでペレスからギブアップを奪った。
セミ前は真田美幸VSブルーポンヌッフ。
トップグループからは外れたものの真田が元SPZ王者の貫録を見せられるか・・・だったが、ブルーポンヌッフも絶叫パフォーマンスで会場を引きつけながら攻める異様な展開。真田の打撃はことごとく空を切る。
「AUUUUUUUUUU」
最後はブルーポンヌッフがDDT、ローリングソバット、ビッグブーツと畳み掛けて真田をグロッキーに追い込み、なんとジャーマンまで披露。しかし真田も必死に返した。ここで時間切れ引き分けのゴング。しかし息が上がったのか真田、しばらく起き上がれずダウンしたまま荒い息をついていた・・・
セミはパンサー理沙子VSラ・ペルフェクタの一戦。新鋭・パンサー理沙子がどこまで前SPZ王者のペルフェクタに通じるかだったが、一方的にペルフェクタが攻める展開となり最後は裏拳、延髄斬りであっけなく3カウントが入った。勝負タイム8分32秒。これはペルフェクタの完勝。
メインはSPZタッグ戦、王者ファンシー長沢、SASAYAMAに対するは前月のタッグリーグで優勝したジニアス、中神朝香組。さいたまドームでの公式戦では30分ドローに終わっている。
「すごいのいっきまーす!」
10分経過でF長沢が早くもバックドロップ。中神朝香を頭から落とした弱ったところを裏投げ。早い仕掛けだ。たまらず中神はジニアスへタッチ。そのまま青コーナー下でのびてしまった。しかしジニアスもSPZ王者の意地がある。SASAYAMAへジニアスダイブ、ネックブリーカーの猛攻。しかしSASAYAMAもフランケンシュタイナーで反撃。
ジニアスのローンバトルが続く。パートナーの中神はまだ青コーナー下。25分過ぎになんとかタッチして出てきたが足がふらついておりF長沢のジャーマンを食らってしまい不利な状況のままジニアスにタッチ。そして最後は孤立したジニアスを攻め立て
「うぁーっ!!」
ファンシー長沢のジャーマン炸裂。これでジニアスついに3カウントを喫した。勝負タイム29分6秒、王者組が防衛に成功。
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