第2,184回 天才の落日
97年目8月 SPZクライマックス
第3戦広島若鯉球場
「みんなが後半の公式戦でしのぎを削ってるのに自分は前座っていうのはこたえますね・・・」
真田美幸、この日も第1試合に登場し、新人の原千登勢を超SPZキックで軽く一蹴。勝負タイム11分49秒。
さて公式リーグ戦4試合。
スーパーカムイ(2点、バックドロップからの片エビ固め 9.28)中瀬P(0点)
中瀬ピラニア、リーグ戦初勝利が遠い。この日はスーパーカムイの力押しに手も足も出ず敗北・・・・
P理沙子(4点、ジャーマンSH 10.52)滝(2点)
予選会ABブロック1位通過者同士の対戦はパンサー理沙子が制した。最後は見事な角度のジャーマンが炸裂。
中神(2点、マックスペイン 16.39)ジニアス(0点)
昨日シャイニングカムイにまさかの敗北を喫したジニアス、連覇のためにはもうこれ以上負けられない。でよりによって今日は昨日と似たようなタイプの中神が相手。
(技じゃなくて、力で潰すしかない)
場外戦で優位に立つ戸、力のこもったエルボーを連発してたたきこんでゆく。そして高速ブレンバスター連発、裏投げ2連発。まさに流れるような攻めで追い込み、あとはとどめを刺すだけだったのだが、ここで中神が逆襲のマックスペイン…あまりにもロープが遠い…数分こらえたジニアスだったが、耐えきれずついにタップ!
ええええええええええええええええええええええ?
二日続けての番狂わせ。いったいどうしたんだジニアス。これで早々とジニアスは優勝戦線からの脱落が決定的になった・・・・
F長沢(4点、裏投げからの片エビ固め 11.14)シャイニングカムイ(2点)
ざわめきの中始まったメインイベントだったが、落ち着いて投げまくったファンシー長沢が押し切り、裏投げで3カウント奪取。
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第4戦は博多・九州ドーム大会。
スーパーカムイ(4点、白い絶叫からの片エビ固め 13.26)滝(2点)
滝翔子が上位の選手と対戦。最初こそ攻め込んでいったもののエメラルドフロートを食らって目の前が真っ黒になってしまい動きが止まった。それでも勝負を捨てなかった姿勢はさすがだが、ミサイルキックをあっさりかわされるなど精彩を欠き、白い絶叫2連発に屈した・・・
シャイニングカムイ(3点、時間切れ引き分け)中瀬P(1点)
中瀬ピラニア、悲願のSPZクライマックス1勝に向けて、懸命に打撃を打っていったが、耐えきったシャイニングカムイが猛然と攻めるも、こんどは中瀬Pが耐えに耐え、決定的チャンスを作らせず。、タイムアップドローを拾った。中瀬ピラニア、勝ち点1獲得も疲れ切った表情、初白星がはるかに遠い・・・
P理沙子(6点、タイガードライバー 11.17)ジニアス(0点)
まさかの開幕2連敗を喫したジニアス。この日の相手も予選会勝ちあがりとはいえ最近急に実力をつけてきたパンサー理沙子。そしてこの日も動きがあまりよくなく、パンサー理沙子にズルズルと攻め込まれ、最後はタイガードライバーを受けきれず3カウントを喫してしまった。
えええええええええええええええええええええ?
前年の覇者、ジニアス開幕3連敗。体調でも悪いのか。まだF長沢戦を残しているだけに、優勝どころかシード権も怪しくなってきた。
F長沢(6点、ネックブリーカードロップからの片エビ固め 11.30)中神(2点)
ファンシー長沢がド迫力の猛攻を見せた。裏投げを食らって場外エスケープした中神だったが、ファンシー長沢追ってきて場外裏投げそしてレッグドロップ。そしてリングに戻してのネックブリーカー。あとさき考えない猛攻で中神朝香をあっさり下した。
第97回SPZクライマックス。3連勝スタートはファンシー長沢とパンサー理沙子。
(続きます)
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