第2,185回 果てしなく、遠い1勝
第97回SPZクライマックス。
第5戦は愛知しゃちほこドーム大会
シャイニングカムイ(5点、ドラゴンスリーパー 18.45)滝(2点)
予選会勝ちあがり組同士の対戦は熱戦の末、ドラゴンスリーパーで締め上げたシャイニングカムイが勝利。勝ち点を5まで増やし、あと1勝でシード権というところまできた。
中神(4点、腕固め 12.10)中瀬P(1点)
Sクラ初勝利を狙う中瀬Pが懸命にチョップを打っていくが、受けきった中神がグラウンド地獄に引きずり込み、相手の一瞬の隙を突いて腕をスッと極めた
「ぎゃあああうう」
タップするしかなかった中神、1勝が果てしなく遠い・・・
スーパーカムイ(6点、エメラルドフロートからのエビ固め 13.53)ジニアス(0点)
なんとジニアス、スーパーカムイにまで敗れてまさかの4連敗。シード権をあっさり手放してしまった。この日もスーパーカムイの力押しの前に本来の動きができず、しかも耐久力もこんなはずではないのに1回エメラルドフロートで落とされたぐらいで3つ入ってしまった・・・もうファンも驚かず呆然とするのみ。
F長沢(8点、パワーボムからのエビ固め 22.18)P理沙子(6点)
3連勝同士の対戦だったが終始ペースを握っていたのはファンシー長沢、ジャーマンは何回も前方回転エビに切り返したP理沙子だったが、DDT連発でぐらついてしまうP理沙子、それでも勝負を捨てずノーザン炸裂、しかし返したF長沢がスリーパーで体勢を立て直すもパンサー理沙子シャイニングウィザード、しかしこれも返したF長沢、困ったときの奥の手のパワーボムまで繰り出し勝利。試合後、しばらくファンシー長沢は腹を押さえていた・・・
「うっ・・・行けるかもしれないと思ったのですが」
パンサー理沙子、無念の連勝ストップ。
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第6戦はどさんこドーム大会。
中神(6点、ニーリフトからの片エビ固め 15.31)シャイニングカムイ(5点)
シャイニングカムイのドラゴンスリーパーをこらえた中神がニーリフトを叩き込んで先輩の貫録を示した。
「クッ」
シャイニングカムイ、勝っていればシード権が決まっていたのだが・・・
P理沙子(8点、タイガーSH)スーパーカムイ(6点)
3勝1敗同士、お互いシード権のかかった試合。新鋭のパンサー理沙子が若手とは思えない落ち着いた試合運びでスーパーカムイの力押しをさばき、逆片エビで弱らせての大技攻勢、ニーアタックでぐらつかせてのジャーマン。これは場外に逃れたスーパーカムイだったが、場外戦でも流れを変えられず、タイガースープレックスに屈した・・・これでパンサー理沙子が4勝目を挙げてシード権を確保した。
ジニアス(2点、ジニアスダイブからの片エビ固め 15.11)滝(2点)
ジニアスが長いトンネルを抜け、遅ればせながら公式戦初白星。このシリーズ初めてジニアスダイブが滝に炸裂。しかしもうシード権も絶望とあって、ノーコメントで引き揚げた。
敗れたとはいえ滝翔子、あのジニアス相手に15分の試合を成立させたのだから成長の跡が見える。
F長沢(10点、ネックブリーカードロップからの片エビ固め 12.31)中瀬P(1点)
札幌大会メインはファンシー長沢が余裕で、中瀬ピラニアを圧倒して下した。バックドロップは返されたが、落ち着いてネックブリーカーでトドメ。中瀬ピラニアは予選会行きが決定。
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