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2017年1月13日 (金)

新説ドラゴンクエスト3 第5日

5日目 9月2日
女勇者セメントは2食分の食料、その他もろもろの装備を携え、昨日同様、岬の洞窟から地下通路を経てナジミの塔に潜入した。塔の2階から先は未知の領域だったが、出てくる敵は昨日とほぼ同じで、新顔は人面蝶と毒をもったスライムの亜種ーバブルスライムくらいだった。厄介そうな敵から先に潰し、大アリクイや大カラスといった比較的くみしやすい相手は後回しにする戦法を徹底しながら探索を続けていった。

もともとこの塔は王国の保養施設として建てられたので、構造はさほど複雑でもなく、さして苦労することなく最上階、四階にたどり着いた。
「よく来たな、セメントよ」
「せ、先生」
四階でセメントを待っていたのは戦闘員養成所に入りたての頃セメントを担当していた老魔道士、ダーリネーだった。
「わしも歳で宮仕えするのが億劫になってきたのでな、ここで隠居しながら冒険者の卵たちをサポートしているわけじゃ、まあ、セメントよ、よくぞ単独でここまで来た。今年の卒業生の中ではおぬしは4番目にここまできたが、まあ一人だからな。、とりあえずこの盗賊のカギを受け取れ、これをもってレーベ村のドレクスのところへ行くが良い。東の洞窟の通行証を渡してやろう」
「あ、ありがとうございます」
「セメントよ、アリアハンを出たら王家のサポートは無いぞ、心してゆけ」
「はい、頑張ります」
そしてセメントは老魔道士の部屋を辞去した。塔の下りでは遭遇した人面蝶の眩惑魔法にてこずったが、守りをしっかり固めながら反撃して、勝つことができた。淡々と来た道を戻り、地下通路を経て昨日と同じルートでレーベ村南の祠で地上に出て、夕方少し前にレーベ村に到着。

「おう、話は聞いておる、良く来たの」
ドレクス氏の家はすぐ見つかった。この人も元王家の衛兵をやっていて、いまは引退しながらアリアハン東部の魔物退治を生業にしている老戦士。
ドレクスは引き出しの中から小さいボールのようなものを取り出して手渡した。
「東の洞窟、地下1階の奥の壁の前の台座にこの球をはめ込むと仕掛けが回って先へ進めるだろう。その先の地下2階3階をうまく通れば、魔物いるけどな、旅の扉ていう仕掛けでロマリア城の近くまで行ける。まあうまくやれ」
「ありがとうございます」
「あとな、今年の卒業生で一人旅をやってるのはお前さんだけだから、これをやろう」
ドレクス氏は大きい袋のようなものをセメントに手渡した。
「亜空間に置いておける魔法の袋だ。これから先、いろんな武器を手に入れると思うしそれらを相手のタイプに応じて使いこなしていかなければ一流の戦士とは言えぬ。さりとて剣やら金槌やら鞭やら幾つも持ち運ぶのは重くてかなわんじゃろ。この袋に手に入れたものを片っ端から入れていって必要に応じて取り出してゆくがよい。セメントよ、一人旅はこの先想像以上に厳しい。目の前の一戦一戦、どんな手を使ってでもとにかく勝て」
「ありがとうございます」
すぐ東の洞窟へ行っても良かったのだが、塔での連戦で少し疲れていたのでセメントはいったんアリアハンに戻ることにした。夜遅く生家にたどり着いて、一泊。

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