第2,210回 パンサー理沙子、大人のプロレス。
98年目10月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。
シリーズ第4戦神戸大会でSPZ世界タッグ戦が組まれた」。王者パンサー理沙子、滝翔子組に対するは前王者のファンシー長沢、SASAYAMA組。P理沙子とF長沢は両エース同士、気迫のこもった攻防。しかしファンシー長沢がエルボーを口元で受けてしまい流血。これでムッとしたのか滝を裏投げで叩きつける。しかし王者組は合体攻撃に活路を見出し、サンドイッチラリアット、合体パワーボムであっけなくF長沢から3カウントを奪った。勝負タイム20分33秒、王者組が2度目の防衛に成功。
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最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合はSHIHO対パーシー町田。最近の前座の定番カードだ。ドロップキックを連発して攻め込んでゆくSHIHO,ローリングソバットも繰り出しP町田に嫌な顔をさせるが、攻め込んできたSHIHOにカウンター気味のエルボーを当てて倒れたところをがっちり押さえ込んだP町田が勝利。勝負タイム15分53秒。
第2試合は中瀬ピラニアVS岩本真理子。カード編成の都合で前座に回された中瀬が奮起。チョップ乱発、バックドロップなどで一方的に攻め込む。最後はノーザンライトで3カウント。中瀬Pが先輩の貫録を見せた。勝負タイム7分22秒。
外人同士のタッグマッチのあと休憩。
休憩明けのタッグマッチ、入社2年目の石川涼美、原千登勢VS SASAYAMA,下辻かすみ。この4人ではSASAYAMAが別格。持ち前のスピードで若手2人を翻弄。そして鮮やかなフランケンシュタイナー。これがズバリと決まり、石川から3カウント奪取。勝負タイム12分3秒。
第5試合は滝翔子、堀咲恵VSモリエス・ビースト、アルル・ペレスのタッグマッチ。あばしり王者組がAACの強者2人と激突するカード。最後は4人が入り乱れる中、滝翔子がラリアットを決めてモリエスから3カウント奪取。勝負タイム14分52秒。
セミ前は中神朝香VSキャシー・デュークス。初来日のキャシー、アメリカマットでは怪奇派悪役として人気が出てきており、こんかいSPZマットに初登場。対戦相手のベテラン中神はグラウンドに引きずり込めないとなると苦しい。キャシー、強烈な裏拳やパイルドライバーで追い込んでゆく。中神、マックスペインで勝負をかけるが振りほどかれてしまう。ならばとストレッチプラム、2度目のマックスペイン、しかし耐えきったキャシーがキャプチュード、返した中神、しかしキャシーが踵落としをさく裂させ、タイムアップ間際に3カウント奪取。キャシーがなんとか29分56秒、接戦を制した。
セミファイナルはファンシー長沢VSラ・ペルフェクタ。最近元気のないF長沢がペルフェクタと対戦。しかしこの試合は長沢が落ち着いて攻め込み、相手のムーンサルトを耐えきって裏投げで逆襲してジャーマンでトドメ。勝負タイム11分49秒。
メインイベントはSPZ戦、王者パンサー理沙子に対するはシャイニングカムイ。
8月のSクラで3位に食い込んだ実績を評価されて挑戦が決まった。得意領域がグラウンドなので波乱もあり得ると運営が判断したというのもある。そしてこのカード、同期対決でもある。
8月のSクラ公式戦では勝っているP理沙子が落ち着いていて、早めのジャーマンで先手を取る。シャイニングカムイのドラゴンスリーパーはロープに近い。
このへんP理沙子はロープとの距離を見ながらファイトしている。そしてタイガードライバー、ジャーマンは前方回転エビに切り返されたものの、場外戦でタイガースープレックスという荒技で相手をグロッキーに追いやり、リングに戻ったところをDDT一閃。これで3カウントが入ってしまった。ダーティな手をうまく使ったパンサー理沙子が5度目の防衛に成功。勝負タイム25分58秒。
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