新説ドラゴンクエスト3 第40・41・42日
40日目 10月7日
まだ貧血気味だったが、この悔しさは強くなって晴らすしかない。そう考えたセメントはピラミッドに挑戦することにした。ロマリアから東へ。やはり暴れ猿の集団に難儀したが、催眠魔法を唱えて相手がもうろうとしたところを斧でたたく、自分がされて嫌なことをそのまま応用する戦法が奏功した。アッサラームに夕刻到着し、宿屋に一泊。
41日目 10月8日
アッサラームから西へ向かい、イシスへ。途中現れた火炎ムカデや人食い蛾の大群に手こずったが、生命の危険を感じるほどではなかった。砂漠地帯を淡々と進み、イシス城下町の宿屋に投宿。
42日目 10月9日
勇を鼓してピラミッドへ向かった。1階の2か所に落とし穴があるという情報は知っていたので、慎重に進み2階へ。長い通路が続くが、あまり敵と出会わず3階まで辿り着いた。3階は階段を上がった正面に石の壁があり、東西に通路があり2か所ずつ押しボタンがあった。
(ひょっとして、ここのこと?)
「東の東から西の西」という歌をイシスの子供たちが歌っているのを聴いたことがあったセメントは、まず東へ向かう通路を進み、突き当たりの南壁に付けられた2つのボタンのうち東よりのボタンを押した。続いて下り階段の前を素通りし、こんどは西へ向かう通路を進み、突き当たりの南壁に付けられたボタンのうち西よりのボタンを押した。
ゴゴゴゴゴ
あっさり先ほどの石壁が開く音が聞こえた。
通路を戻り、石壁のある広い通路を進むと宝箱があり、そのなかに魔法の鍵が入っていた。警戒した割りにはあっさりと手に入ってしまった。
セメントはそのあとピラミッドの上層階を探索することにして、4階への通路を進んでいったが、ここでミイラ男4体の集団に襲撃された。素手で殴りかかってくる相手の攻撃にやや苦しめられたが、何とか落ち着いて撃破。
4階の階段の手前で今度は青いミイラ男、マミーの襲撃を受けた。マミーは先ほどのミイラ男より力が強く、スタミナもあり一撃では倒せない。しかも不利になると腐った死体を増援に呼んできた。セメントは腐臭に耐えながら斧を振るう。しかし腐った死体の噛みつきも脅威。セメントは養成所で悪魔祓いの呪文を教わったことを思い出し、初めて唱えてみた。3体のうち1体が光の中に消え去った。回復呪文を唱えて態勢を立て直し、まずマミーを全部倒してから、腐った死体をつぶしにかかる。少女は無心で斧を振るい、2体の腐った死体を沈黙させた。
4階は大きい宝箱がたくさんあったが、禍々しい気配を感じたのでスルーし、手に入れたばかりの魔法の鍵を使って5階に上がり、派手な服を宝箱から手に入れてから奥の階段を上がり、ピラミッドのてっぺんまで辿り着いた。そよぐ風が心地いい。
(ひとまず、イシスに帰ろう)
ミイラ男の襲撃をこらえながら下層階へ戻る。1階で落とし穴に落ちてしまい、魔法がかき消される地下に転落というミスをやったが、何とか地上へ戻る階段を見つけ事なきを得た。砂漠をたどって夕刻にイシスへ戻りついた。きのうと同じ宿屋に投宿。
« 新説ドラゴンクエスト3 第38・39日 セメント4敗目 | トップページ | 第2,216回 98年目1月 新春ロケットシリーズ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント