新説ドラゴンクエスト3 第79日目 魔族会議
79日目 11月16日
ネクロゴンド奥地では、バラモス城では魔族が幹部会議を開いていた。バラモスが上座に座り、ボストロール、アークヒドラ、そして数人のエビルマージが列席していた。
各エリアの責任者が活動報告。といっても人間の邪魔者を何人殺したとかという話。
「その後、あのセメントとかいう女勇者の動向はどうかね」
エビルマージのシニアマネジャーが発言。
「はっ・・・・世界各地で姿を見たという報告が相次いでおります。一か所に長く滞在しないことで追跡を振り切っておりなかなか用心深いやつと思われます」
ロマリア地区担当のエビルマージマネージャーが報告する。
「世界中、船?となると奴の狙いは世界中に散らばるオーブを集めてここへ攻め込むつもりではないか、早く潰さないとここの守りが危うくなりかねん」
エビルマージのリーダー格であるシニアマネジャーが懸念を示す
「アークヒドラよ」
それまで報告を聞いていた魔王バラモスが口を開く
「シニアマネジャーの推論が正しいとするとだ・・・6つのオーブのうち2つはわが軍の手にある。うち一つは君が持っているのだから、さりげなく伝わるようにうわさを流して、その女勇者をジパングにおびき寄せて、しかるのちに魔王軍の恐ろしさを味わわせてやるがよい」
「・・・・了解した」
(バラモスの野郎)
彼は大魔王ゾーマに忠誠を誓った上級魔族であった。すべての世界を闇と絶望に覆いたいと願うゾーマは、この世界侵攻の総司令官としてバラモスを、サブとしてボストロールとアークヒドラを任命した。誇り高い邪龍族の系譜を継ぐ私があのトカゲ野郎の指示に従わねばならんのだ。彼は大陸東側のエリアの侵攻を任されていたが、侵攻に興味を示さず、もっぱらジパングの若者を虐殺し、苦しみ絶望恐怖を生み出し、ゾーマの覚えをよくすることしか考えていなかった。
入手した情報によると女勇者は単独ですべての敵を撃破しているらしいからかなりの手練れ・・・・もしかするとバラモスの野郎は私と女勇者を激突させ、共倒れさせようと考えているのかもしれぬ。私が奴の立場だったら息のかかったエビルマージだけで幹部で固めにかかるだろう。気が重いが、その女の能力が強大になる前に潰しておくのが上策・・・・
そう考えながらアークヒドラは4頭立て翼竜の引く天空馬車に乗り込んだ。
女勇者セメントは、しびれあげは相手にあっさり敗れたので、スーの探索を諦め、サンチャゴ号に乗り込みアリアハンから南へ航行。ムオル東の岬のあたりで夜になった。この日は船中泊。
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