新説ドラゴンクエスト3 第91日
91日目 11月28日
女勇者はうなされていた。斬っても斬っても魔物が退治できない。がばっと悪夢から覚めた。
「あ、ボクは・・・・」
まだ体の端々が痛むが、民家を出て、奥にあるヒミコ屋敷の焼け落ちた後へ。大きな屋敷は無残に怪物の遺骸もろとも焼け落ち、白い煙がくすぶっていた。
「ヒミコ様が、ヤマタノオロチだったなんて・・・・」
「おそらく本物のヒミコ様はとうの昔に殺されてしまったんじゃ・・・」
ぼう然と焼けた神殿を見上げる村人たち。
屋敷の焼け跡をよく見ると、ヒミコの御座所があったあたりからかすかな光が。セメントは光のある方へ歩いて行った。そこにパープルオーブがあった。やはりヒミコ(に化けたヤマタノオロチ)がオーブを持っていたという噂は本当だった。
(これで、残りは2つ・・・)
オーブを拾い、村人の家に戻り手当てと宿泊の礼を述べた。ヒミコという精神的支柱を失い、一時的にはこの村は動揺するだろうがいつかは立ち直ってくれるだろう。
「ありがとうございました。セメントさまは命の恩人です」
やよいの見送りを受け、セメントはジパングを後にした。今後の事はまだ何も考えられない。とにかく休みたい。ヤマタノオロチとの2日に渡る死闘でセメントは疲弊していた。サンチャゴ号に乗り込み南下。海の魔物を適当に追い払いながら南下し、夕刻になるころアリアハンに到着。生家に一泊。
セメント・スターリー・エスプレッシーボ(16)レベル31
身長159センチ、体重61キロ、東国の英雄。
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