新説ドラゴンクエスト3 96日目
96日目 12月3日
冬の海の航海はつらい。セメントの役割は魔物が出るかどうかをじっと監視し、出てきたら鞭を振るって撃退すること。
(はぁ、寒い・・・・)
甲板上の定位置に詰めて、双眼鏡で監視するだけ。夜間航行中はフル装備のまま船室の床の上で仮眠をとるが、魔物が出たらスケさんにたたき起こされ、起き抜けに戦闘をしなければならない。そんな時にも一撃麻痺の可能性のあるしびれくらげが出たりすると気が滅入る。
とはいえ、バラモス城にたどり着くために必要なオーブはあと二つ。うちイエローオーブは人から人へと渡っていて手に入れるのは至難。シルバーオーブはネクロゴンドの奥地にあるらしい。その奥地にたどりつくにはガイアの剣が必要だという。そのガイアの剣につながる手がかりを豹変したサマンオサ王が持っているが、サマンオサ王にまともに話しかけると投獄されてしまう。
勇者セメントは寒風吹きすさぶ船上でお茶を飲みながら沈思した。
全盛を強いていたサマンオサが数年前に突然豹変して悪政を敷くようになった。前にも同じようなことがあった。あの地下牢にいた本物の王の話が事実とすると、ジパングのヒミコ同様、魔物が王に成りすましているのだろう。
この日は西の大陸の寒村、建設中の街までの航海。宿屋泊まり。
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