新説ドラゴンクエスト3 第133.134.135日目
133日目 1月9日
この日もサマンオサ近郊でコング狩り。戦って戦ってセメントは鬼と化した。
(次やるときは敗北は許されない。あのバラモスの回復力を上回る打撃を叩き込まないと勝ち目はない。)サマンオサの宿屋泊まり。
134日目 1月10日
コングの打撃もヌルく感じるようになってきたので、明け方、ラーミアに乗ってネクロゴンド東に飛び、トロル相手に鍛錬。タフさではこの世界有数のトロルを一撃で仕留められればバラモスと五分に渡り合えるのではないか。そう考えながら鍛錬を続けた。
この日はネクロゴンドで野営。
セメント・スターリー・エスプレッシーボ(16)レベル41
身長159センチ、体重66キロ、復讐の鬼。
135日目 1月11日
独学で続けていた魔法の練習が実を結び、最強電撃魔法ギガデインを習得した。トロルの集団に使ってみたら一撃で大ダメージを与え、その後も力なく腕を振り回してくるだけだったので鞭でとどめを刺した。しかし最強だけあって魔力の消耗もけっこう激しく。こんなのを10回20回も唱えられるわけないとセメントは判断した。ただでさえバラモスとやるときは最高回復魔法が必須なので、ギガデインの多用はできない。けっきょくのところバラモスを倒すには剣技しかない。そうセメントは考えた。この日もネクロゴンドで野営。
そのころバラモス城ではバラモスとエビルマージが密談していた。
「セメントの行方は知れないのか」
「申し訳ございません。手を尽くして探しておりますがなかなか手がかりが」
バラモス軍も人間軍との抗争に明け暮れ、またセメントら勇者・戦士に撃破された面々も多く、手勢不足が深刻化していた。バラモス城やネクロゴンド洞窟の守りのほかには計算できる手勢はいくらも残っていなかった。
「人間は往々にしてあきらめが悪い。多分あの女も近いうちに再挙を企ててくるだろう。今一度城の守りをかためよ。」
「かしこまりました。」
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