新説ドラゴンクエスト第209日
209日目 3月26日
ラーミアを呼んでネクロゴンドに飛ぶ。ギアガの大穴へ半日近くかけてフライト。
(しばらく、下の世界で探索するから・・・)
ラーミアに別れを告げ、セメントは大穴に入っていった。前に来たときは大穴の周りは壁に囲まれていたが、壁はズタズタに壊されていて容易に穴に飛び込める状況だった。穴の中からただならぬ妖気を感じるが、世界に平和をもたらすためにはこの穴に飛び込むしかない。
「うぇい!」
セメントは気合を込めてギアガの大穴に飛び込んだ。引力で加速度がついたのはちょっとだけで、すぐに不思議な感覚に包まれた。
(亜空間?)
旅の扉と原理はおなじか。今まで通過した旅の扉は同じ世界上の異なる座標をむすぶものだったが、今回のは異なる世界へ続くもののようだ。
数分ぐらい不思議な浮遊感を味わった後、不意に空の裂け目からセメントの体が出て、夜の砂浜の上にセメントは落下した。
(いたたたた)
何とか受け身は取ったので怪我なく下りられた、しかしここは・・・
すぐ近くに民家の明かりがあったので訪ねてみた。
「ここは闇の世界、アレフガルド」
「アレフガルド?」
なんでもこのアレフガルド地方は大魔王ゾーマの策謀により外国とバリアで隔絶させられた上に、一日すべて闇が支配する世界であり、民衆が苦悩絶望するさまを本拠地の城で喜んでいるらしい。
(バラモスの黒幕は相当ひねくれた奴みたいだ・・・・)
で、現在位置はアレフガルドの首都、ラダトームから少し離れた小島。異世界の勇者ということで、地図と小さな船を貸して頂けることになった。サンチャゴ号とは比ぶべくもない小舟だが、ラダトームまでならじゅうぶん行ける。対岸へ渡り、夜の闇を少し歩いてラダトームに到着。とりあえず宿屋で一泊。
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