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2019年2月28日 (木)

2.19馬場さん追善両国大会観戦記(4終

セミファイナル ミル・マスカラス、ドス・カラスVSカズハヤシ、NOSAWA論外

セミファイナルにマスカラス兄弟登場。スカイハイのテーマ曲だけで場内ドワアアア。しかし76歳のマスカラスにこの位置で試合させるのはきつかろう。対戦相手がマスカラスと対戦経験のあるNOSAWA、カズハヤシとカード的配慮がありありだった。マスカラス兄弟は肉体の衰えを隠すためボディスーツを着てのファイト。それでも先発を買って出たドスがメキシコ仕込みの関節技を披露。弓矢固めまで繰り出して沸かせる。

マスカラスもヘッドシザースを連発して沸かせるが、ラリアットで2人まとめてなぎ倒すのまではやり過ぎだろう。それでも11分の試合を成立させた4人の創意工夫は素晴らしいと思うしかない。マスカラス兄弟はダブルのアトミックドロップなど連携技もさすが。そしてマスカラスがジャンプしてのクロスチョップを連発。昔を知るファンにとってはたまらないシーン。最後は76歳のマスカラスがドスの助けを借りながらではあるがコーナー最上段から飛んでカズ・NOSAWA2人めがけてダイビングボディアタック。

(受け止めながら倒れたように見えた・・・が)

2人を倒した後、NOSAWAをフォールし3カウントが入った。お客さんが喜んでくれる以上、今できることを頑張ってやればいいという老いたマスカラス兄弟の開き直り。なんとも複雑な心境になるほかない。

メインイベント 棚橋弘至、ヨシタツVS宮原健斗、関本大介

馬場さんと接点のない世代4人のタッグマッチだが、メインイベントにはノスタルジーではなく、現在のプロレス界のトップを持ってきたという意図が感じられ、悪い選択ではないと思う。
全日本でタッグを組んでいる宮原ヨシタツが敵味方に分かれ、宮原は大日本のエース関本と、棚橋はヨシタツと新日時代以来のタッグを組んでメインイベントで激突。これはヨシタツが負けて終わるという結末が想像つくではないか。宮原と関本はそれぞれのテーマ曲で入場。棚橋ヨシタツは棚橋のテーマで入場。ゴーエースゴーエース。

序盤は静かな立ち上がり。筋肉ポーズなどを交えながらの攻防。だんだん大技が混じって行って、棚橋がネックブリーカーを披露。試合が動いたのが宮原が棚橋にジャーマンを狙ったが棚橋が踏ん張ったのを見て、関本が宮原ごとジャーマンで投げる。眉山炸裂。これで棚橋の動きが止まる。パートナーのヨシタツがヨシタツファンタジーで宮原を絞める。このあたりから宮原とヨシタツの一騎打ちっぽい状況に。宮原、膝蹴りを乱打してからジャーマン、これは返されたが腕をロックしてのシャットダウン式ジャーマンでヨシタツから3カウントを奪い、24分のメインが終わった。

この時点で10時20分。試合数が多いのとセレモニーがもたついて進行が少し悪かったか。宮原のテーマ曲が鳴ったあと、宮原と棚橋がマイクで競演。プロレスを最高に!愛してまーす!・・・うまくまとめおったな。

そのあと全選手、全ゲストが出てきて馬場さんの引退セレモニー。ジョニーエース、スティムボート、フレアーがビデオメッセージ。坂口征二さんが「天国でご満悦だと思います」などと閉会の挨拶。そのあと天国の馬場さんへ10カウントゴング。そして、木原リングアナが「300パウンドー、ジャイアント―、馬ー場ー!」のコール。そして王者の魂。あれから20年も経っているのだが、あの頃と変わらぬ会場の馬場コール。プロレスファンの情け深さを感じざるを得ない。

10時半過ぎ、セレモニーが終わり、客出しの音楽は馬場さんが好きだった「上を向いて歩こう」こういう細部に手が入っているところが良い。ロビーに降りると物販と写真撮影でごった返していた。ハンチングをかぶった渕さんがいる、ドリーがいる、ハンセンも、ドスカラスも。スーツ姿の西村はドリーに寄り添う。マイティ井上もいた。往年の名選手が小遣い稼ぎにいそしむ。これはこれでシュールな光景だ。
1階を出たところには献花台。ファンが供えたと思われる花束と馬場さんの好物だった大福餅の箱。泣けるね。

2019年2月27日 (水)

2.19馬場さん追善両国大会観戦記3

第4試合 タイチ、金丸義信、TAKAみちのくVS渕正信、藤原喜明、青柳優馬

デンジャーゾーンで渕組の3人が入場。タイチはディーバのあべみほを連れてきた。先発は藤原とTAKAだったが、鈴木軍の3人は寄ってたかって藤原を攻撃する老人虐待。しかし藤原も脇固めにTAKAを捕らえるなど元気、しかしタイチがマイクスタンド攻撃でカット。タイチと青柳が熱い攻防。タイチの蹴りがきまり苦しむ青柳。藤原が出てきて頭突き乱射。これは盛り上がった。

そして渕さんが5分過ぎに登場。タイチをヘッドロックパンチで制裁、飛び込んできた金丸、TAKAはボディスラム。タイチにもボディスラムを狙ったがタイチは踏んばる。ならばとロープに振った渕はドロップキック。凄い65歳だ。TAKAや金丸にもドロップキックを発射。全日マットではすかされるのが定番なのに。何この命中率の高さ。しかしここで渕さんバッテリー切れを起こし肩で息をする、それでもタイチに4発目のドロップキックを狙ったがかわされてしまい自爆。これで形勢逆転。タイチがジャンピングハイキックを決め、パワーボムか何かを狙ったが渕さん懸命にリバースで返し、首固め連発で勝負をかける。そして戦いが割れリング上は渕さんとタイチ」。ああこれは決まるなという乱戦の中、2度目の首固めを返したタイチは急所蹴りを炸裂!ひどいことを。これで悶絶した渕さん。すかさずタイチが首固めで丸め込んで3カウント。元は全日本のタイチ、十数年ぶりに渕さんと激突して見事恩返しを果たした。

第5試合 3WAYタッグマッチ ジェイクリー、岩本煌史VS海野翔太、吉田綾斗VSBUSHI、SANADA
9試合もあり時間的に押しているのかこの興行には休憩時間がない。しかたがないのでこの試合の前半にトイレに行った。3WAYらしいバタバタした攻防。ジェイクが滞空時間の長いブレーンバスターを披露。しかしBUSHIが毒霧で岩本を動けなくし、SANADAがジェイクの動きをパラダイスロックで止めて、最後は新日本若手の海野をSANADAがムーンサルトプレスで仕留めた。

第6試合 丸藤正道、新崎人生VS望月、シュンスカイウォーカー
馬場さん最後の弟子・丸藤と馬場さんをお釈迦様と呼びドームで対戦したことのある人生がドリームタッグを組み、ドラゴンゲートの2人と激突。望月はあの大量離脱時に助っ人参戦したことがあるがシュンスカイウォーカーという覆面選手は次代を担う若手。丸藤と人生はそれぞれのテーマ曲で入場。試合は望月と丸藤の打撃戦、人生のロープ渡り、曼荼羅捻り、極楽固めなど見どころが満載。シュンスカイウォーカーはなかなかの身のこなしを見せ空中殺法を繰り出していた。最後は丸藤が完璧首固めを繰り出し、望月から3カウント奪取。

第7試合 秋山準、大森隆男、太陽ケアVS小島聡、永田裕志、西村修
10年前だったらメインに持ってきてもおかしくないカードだが、どの選手も全盛期を過ぎているのでセミ前でこのカードが組まれた。秋山のテーマ曲は陰鬱なのであまり好きではない。新日出身の3人は小島のテーマ「RUSH」で登場。秋山と小島は意外にもこれが初対決。

日本であまり試合をしていないケアと、区議会議員活動が忙しい西村の頑張りがポイントのこの試合、各自が持ちネタを発揮。ケアは馬場さんの追善興行であることを意識したのか得意のキックのほかに河津落としも炸裂。永田の白目腕固め、小島のいっちゃうぞバカヤローの見せ場を挟んで、西村が大森を捕らえて足4の字、スピニングトーホールドを繰り出したがケアがカットに入り、この隙に大森がアックスギロチンを炸裂。これで西村の動きが止まってしまい、代わった秋山がニーアタック、リストクラッチ式エクスプロイダーを繰り出して西村から3カウント。

2019年2月26日 (火)

2.19馬場さん追善・両国大会観戦記2

第1試合 ジャイアント馬場メモリアルバトルロイヤル。

馬場さんにゆかりのある往年の名選手によるバトルロイヤル。旧全日本からは百田光雄70歳、井上雅、菊池、本田多聞、そしてディートン。馬場さんとはゆかりもないがMENSテイオー、アブドーラ小林。そして大量離脱後の全日本を助けたTARU、相島、キムドク、ヤスウラノ、垣原、土方そしてサプライズとしてストーカー市川。そして裁くレフェリーはマイティ井上。

バトルロイヤルなのでOTRルールが採用されており、選手がどんどん消えてゆく。コーナーを背にして戦況を見ていたディートン。61歳になり頭も半分禿げて腹も少し出ているが、身体はしぼんではおらず黒のショートタイツ姿。ヤスウラノをラリアットで場外に落とすなど健在ぶりをアピール。しかし寄る年波には勝てず、相島にブレンバスターを狙ったが投げ切れず逆に投げ返され、そのままほかの選手に押さえ込まれて3カウントを喫して退場。

その間に選手がどんどん消えて行く。アブドーラ小林のエルボードロップでバカチンガーの歓声。あっという間に生き残りが百田と井上雅の2人になってしまった。まさかの井上雅優勝かと思ったが、百田も元気で井上雅のバックを取って丸め込もうとする。しかし井上もダーティでレフェリーのマイティ井上をつかんで防御。しかしマイティ井上が井上雅にチョップのお仕置き。そのまま百田が井上を丸め込み3カウントが入った。鳴り響くロッキーのテーマ。やはり6時半の男は百田だった。

第2試合 橋本大地、宮本和志、橋本友彦、野村卓矢VS岡林裕二、本間朋晃、野村直矢、成田連
新日本、全日本、大日本らのメンツがごちゃまぜになった8人タッグ。橋本大地組は爆勝宣言で入場。宮本が筋肉を誇示したり、成田をいたぶって新日本こんなもんかと悪態をついたりして存在感。本間のこけしは自爆。次々に選手が入れ替わった試合、野村直矢もスピアーで見せ場を作った。最後は岡林が得意のアルゼンチンバックブリーカーに橋本友を捕らえてギブアップを奪った。

第3試合 大仁田厚、保坂秀樹、ケンドーカシン、鈴木秀樹VSグレート小鹿、石川修司、佐藤光留、長井満也

この試合は全日本ルールではなくストリートファイトトルネードバンクハウスデスマッチ。要するに何でもアリアリの試合。小鹿組は軍艦マーチ、大仁田組はワイルドシングに乗って入場。いきなり大乱闘をおっぱじめたが、石川と鈴木はリング上にて普通に戦っていた。しかし大仁田はいつも通りの無茶苦茶ファイト。小鹿会長をイスで殴りつけたシーンは場内騒然。佐藤に机の上パイルドライバーを仕掛ける。しかし佐藤はギター殴り攻撃で反撃。巨体の石川には有刺鉄線ボードにたたきつけられてしまうが、毒霧噴射で石川を戦線離脱させると、佐藤を捕まえ有刺鉄線ボードへの合体ブレーンバスター。大仁田がイス攻撃をいれてから鈴木がダブルアームスープレックスを炸裂させ佐藤を仕留めた。

試合後大仁田がマイク。ぼくは馬場さんの5人目の付き人です、と。マシオ駒さん、サムソン轡田さん、大熊元司さん、佐藤昭雄さん、と懐かしい名前が出てきた。

この後ブッチャーの引退セレモニー。吹けよ風、呼べよ嵐が流れる中、大きい車椅子に乗ったブッチャーが入場。スタッフがロープを緩め、セコンド陣が車椅子を持ち上げ、車いすごとブッチャーはリングに上がった。マスコミ各社の記念品贈呈の後、マスカラス兄弟、初代タイガーマスク、全日本の秋山社長、ハンセン、坂口征二、ドリーが次々にリングに上がり花束贈呈。その後20万のチケットブッチャーシートに座ったファンが花束贈呈。そしてデストロイヤー、鈴木みのるのビデオメッセージ。

そしてブッチャーのスピーチ。英語なので同時通訳。声は良く通りまだまだ元気ということがうかがえた。お前ら親を大切にしろ、老人ホームになんか入れるんじゃないぞ、お前らもいずれ歳を取るんだと悪役らしからぬセリフ。最後はサンキューを連呼して締めた。そのあと10カウントゴング。こういう形でキャリアを終えられたレスラーは少ない。ブッチャーありがとう。

2019年2月25日 (月)

2.19馬場さん追善両国大会観戦記1

馬場さん没後20周年記念興行 2.19両国観戦記

昨年の秋、馬場さん没後20周年を偲んで追善興行を両国国技館にてオールスター形式で行うという知らせが入った。遺族の方が馬場さんの名前を使って興行を行うのもどうかと思っていたのだが、あわせてあのブッチャーの引退セレモニーも行うという話を聞いて、私の心は揺らいだ。2012年に武藤全日本に来日したが、そのころからもう歩行困難な状況で、とっくにアトランタで余生を送っているものと思われたが、日本のファンに別れの挨拶をしにやってくることになった。

ブッチャーはフォーク攻撃でファンクスを痛めつけるなど極悪非道のヒールというイメージが強いが、あれはブッチャーが稼げるレスラーになるためには何をすればよいかを熟考した結果ああなってしまったと自伝に書いてあった。もう78歳、余命はあと数年だと思われ、おそらくこれが最後の来日であることは想像がつく。それでも本業の仕事が忙しくて観に行こうかどうか逡巡していたが、第1試合のバトルロイヤルにあのジョー・ディートンが出場するということが発表されたので、私も心を決め、職場1階のファミマでチケットを押さえた。

ディートンが22年ぶりに日本にやってくる。90年代前半の馬場全日本の常連外人だったのだが、195センチの体躯の割にファイトスタイルはベーシックで凄味はなく、得意技はブレーンバスターや河津落としであって、6人タッグマッチで最初にコールされる添え物的外人なのだが、全日本中継のプロレスニュースではいい奴と評されていて、キムラサンアイシテマスのマイクとかもあって悪役商会に入って馬場木村と闘ったりもした珍しい外人。95年ころから全日本への参戦は途絶え、いまはアメリカはジョージアで普通の仕事をしながら時たまインディー団体に「アウトロー(無法者)」として上がっている。

2階の自由席5000円しか残っていなかった。亡くなられてから20年も経つというのに、馬場さんの雄姿をまだ忘れていない人はたくさんいる。まったくもってプロレスファンは情け深い。ブッチャー78歳が本当に来日できるのかと思ったが、2月17日、車椅子姿ながら来日。付き添っているのはディートン。住んでいるところがけっこう近いので、同じ飛行機で来日したのか。往年はちょび髭面をした憎めないアメリカン兄ちゃんだったのだが、61歳になり渋いアメリカのおっちゃんになっていた。歳月の流れを感じざるを得ない。

むりくり休みを取って、15時過ぎに初台の自宅を出て、新宿西口で茶漬けの遅い昼食を済ませたのち中央快速と総武線を乗り継いで16時過ぎに両国。自由席なので良い席を確保するためには待たなければならない。17時過ぎに開場。向正面の7列目に陣取る。コートを置いてエントランスのグッズ売り場を瞥見したが、ものすごい人でごった返しており閉口したので早々と2階席に戻る。1時間半の空白、本など読みながら待つ。

第1試合前に炎のファイターが流れ、なんとアントニオ猪木が挨拶。元気ですか―、と123ダーをやったがリングには上がらなかった。やはり全日のリングを使っているので上がるのはどうかと思ったのか。足が悪いのか。

2019年2月24日 (日)

WASオールスターリーグ戦(7)

WASオールスターリーグ戦初戦 横浜大会
(7)
短い入場式が終わり、選手がいったん引き揚げるやいなや第2試合。
沢崎光、小川ひかる、保科優希、渡辺智美(SPZ)VS金森麗子、吉原泉、富沢レイ、成瀬唯(ソウルジャー)の8人タッグマッチ。バタバタした攻防が展開されたが、5分経過のアナウンスと同時にSPZ側が分断作戦を仕掛け、リング上に成瀬が孤立という状況を作り、沢崎光が角度のいいジャーマン一発で3カウントを奪取。勝負タイム5分17秒。沢崎はAACシングル王者の戴冠履歴もある選手で、このリーグ戦にエントリーされてもおかしくなかったが、タッグを組む伊達遙のサポートに回ることになった。

そして第3試合、菊池理宇、藤島瞳、中江里奈(新女)VS石川涼美、辻香澄、真壁那月(WARS)の6人タッグマッチ。序盤は辻・真壁の細かいタッチワークで対戦相手を攪乱したWARS軍、中江が力のこもったラリアット連発で流れを変えようとしたが、辻と真壁がダブルドロップキックを繰り出し中江、菊池を場外に落とす。そして孤立した藤島を石川涼美がダブルアームスープレックスで投げて3カウント。勝負タイム6分18秒。

そしていよいよリーグ公式戦の幕開け。前座の3試合が終わるやリング外に敷かれていた場外マットがスタッフの手により撤去された。場内どよめき。選手の負担は増すが、これは小淵沢が意図したことで、場外戦でのダメージを深くすることで、リングアウト決着を起こりやすくするという手立て。裏を返せばフォール負けは嫌だという選手が結構いて収拾がつかなくなりそうだったということらしい。

[公式リーグ戦]
○伊達遙(2点)(12分1秒、アキレス腱固め)C斉藤●(0点)

公式リーグ戦初戦はSPZの同門対決。SPZマットでは何回か対戦があり、過去の対戦ではすべて先輩でエースの伊達が勝利している。コンバット斉藤はローキックで崩しに来たが、ある程度打撃戦に付き合った伊達が5分過ぎに殺人ヒザ魚雷炸裂。マットに倒れ伏しもがき苦しむC斉藤、SPZマットでは良く見られる光景なのだが、知らないファンはどよめき。何度も立ち上がりキックを返していったコンバット斉藤だったが、つど伊達遙の殺人ヒザ魚雷でなぎ倒される。だんだん起き上がるのに時間を要すようになってしまい、ダメージの深くなったコンバット斉藤、そこへ伊達のSPZキックが炸裂した。これはカウント3ギリギリで返す粘りを見せたコンバット斉藤だったが、もう虫の息状態。察した伊達がアキレス腱固めで極めて、コンバット斉藤はあえなくタップ。伊達が手堅く白星発進。

○武藤めぐみ(2点)(9分56秒、片エビ固め)氷室紫月●(0点)
 ※ダイビングプレス
次の試合もソウルジャーの同門対決。過去の対戦成績は武藤がやや有利というカード、武藤が動きの良さを見せ、ドロップキック連発で優位に立つ。氷室も寝かそうとしたが武藤必要以上に付き合わず、コーナー最上段からのダイビングショルダーでなぎ倒し、ダイビングプレスを華麗に決めてフォール勝ち。

○結城千種(2点)(5分11秒、片エビ固め)L内田●(0点)
 ※タッチアウト
リーグ戦3試合目もソウルジャーの同門対決。1日2試合のハード日程を考えたのか、結城が初手から猛攻を仕掛け、えげつない角度のバックドロップで動きを止めてから、得意のタッチアウトでL内田を頭から落として終了。わずか5分でL内田を沈めた。
 「戦いが長引くとあとあと良くないと考えました」(結城)

リーグ戦3試合が終わると休憩。

2019年2月23日 (土)

20190223

皆さんこんばんわ。

◆プロレス

2.19両国オールスター戦
・試合内容はともかく、1枚のチケットでいろいろなレスラーのテーマ曲を聴くことができて感激。試合もディートン61歳のラリアットで胸が熱くなった。出世したタイチと渕正信の久々の再会。大先輩に急所蹴りをかますタイチ。渕さん65歳ドロップキック3連発。大仁田はいつも通りの机の上パイルドライバー。プロレスを最高に愛してます。

飯塚高史52歳引退
これほど無茶苦茶な引退試合があっただろうか。事前の仕込みはタイチと天山が等々力渓谷の祠で飯塚の心を探すアングル。そして当日はオカダ天山矢野VS飯塚鈴木タイチ。入場の際、飯塚はテレ朝の野上アナを襲い、ワイシャツとTシャツを破いて脱がせる。野上アナは裸ネクタイで実況。最後の試合ということで膝十字や魔性のスリーパーなど、昔の技も見せた飯塚だが天山のムーンサルトに轟沈。メイン後、飯塚コールに後押しされてついに善の心を取り戻し天山と握手したが、次の瞬間天山にかみつき、アイアンフィンガーでKO。そして客席徘徊。タイチが最後くらい自分の口から喋れと叫ぶが飯塚うがーと叫んで退場。鈴木みのるが10カウントゴング。誰もいなくなった会場で鳴りやまない飯塚コール。個人的には2000年の川田渕VS飯塚永田が印象に残っております。正統派レスラーから怪奇派ヒールへ。新日本の名わき役がリングを降りました。

大仁田61歳・1500針突破
1000針からはペースが落ちていたようですが、2.19両国で佐藤のギター攻撃を受け損なって頭をざっくり。この後入院して膝に人工関節を入れるらしい。人工関節からのカムバックは・・・あるのか?

◆相撲
照ノ富士、春場所復帰かどうかギリギリまで考える
とうとう春場所は序二段まで落ちてしまう。幕下力士に胸を出して体を動かしてはいるらしいが・・・・

今週はこんなところ。

2019年2月17日 (日)

WASオールスターリーグ戦(6)

(6)
そして月日は流れ、いよいよリーグ戦の初日、8月12日横浜大会を迎えた。
朝9時頃から選手が続々と会場入り。
「ちょっと腰が痛いですけど・・・まあやるしかありません」
新日本女子プロレスの王者、マイティ祐希子は9時10分に会場入り。昨日の土曜日は自団体の有明大会でビューティ市ヶ谷の挑戦を受け、30分以上の死闘の末にバックドロップホールドでベルト防衛に成功したのである。よりによって今日1試合目ははメインで西の狂龍、サンダー龍子と激突する。2試合目は強力な打撃を持つSPZのコンバット斉藤とぶつかる。両方とも楽な相手ではない。

WARS軍団も昨夜は大阪でビッグマッチがあり、朝一の新幹線で横浜入り。
「ああ、眠ぃ」
サンダー龍子がキャリーケースを引きながら控室に消える。
SPZはこのために8月シリーズを8月下旬にずらしていたので休養十分。ソウルジャーは金曜日まで首都圏シリーズを開催し、1日のオフを置いて初戦に臨んだ。

開場前のリングを使った練習は9時半から、1団体20分ずつの割り当て。きょう使用されるリングは新女のリングなので、それ以外の3団体の選手はリングに上がってロープの感触や受け身の感覚を確かめた。

午前11時、開場。16興行ともチケットは前売り段階で完売し、それゆえパブリックビューイングも全国8か所で設けられた。

午前11時57分。第1試合を裁く新女の阪口レフェリーがリングに上がり一礼。リングアナも本部席に陣取り木槌を握る。
午前11時59分、リングアナがゴングを木づちで5回叩き、興行の開始を告げる。
オーロラビジョンでカウントダウンが流れ、自然発生的に観客が5,4、3,2とカウントダウンを数え、ゼロが唱和されるや否や2人の選手が走って入場してきた。

第1試合 ロイヤル北条(新女)VSマーメイド千秋(WARS)

リーグ戦の前に、セコンド選手による前座試合がどの会場でも3試合ずつ組まれる。

興行のオープニングを飾るのがこの2人。レフェリーチェックのすきをついていきなり北条に殴り掛かっていったマーメイド千秋だったが、打撃を受け切った北条が両腕で千秋の頭を押さえつけ頭突き、そのあと力任せにひねり倒した。
ならばと千秋は起き上がりミドルキックを撃ちこんで行ったが、北条も防御し、三発目の蹴り足をつかんで力任せになぎ倒した。
「このおっ」
力の差を見て取った千秋は、いったん間合いを取りダッシュして突っ込んで行ったが、やすやすと組み止めた北条はそのまま首根っこをつかんで早くも得意のDDTへ。
「ぐわあっ」
なんとこれで3カウントが入ってしまった。勝負タイム1分55秒。完勝を収めた北条は勝ち名乗りを受けるや一礼してリングを降り、引き揚げた。そのあと敗れた千秋も起き上がり、頭に手をやりながら引き揚げた。

第1試合の後リーグ戦の入場式。まずSPZの4人が御揃いの青いジャージで入場。リーグ戦の常で名前入りのたすきをかけている。そのあとWARSの4人が各々のトレーニングウェアで入場。そしてソウルジャーの4人がデザイナーズブランドのトレーニングウェアで入場。最後は新日本女子プロレス、団体ロゴの入った赤いジャージで入場。市ヶ谷だけはジャージではなく入場用ロングガウンを羽織っていた。

リング上に16人の選手が4列縦隊で並んだあと、実行委員会名誉代表の衆議院議員が開会宣言を読み上げ、優勝者には賞金1000万円と記念トロフィーが贈られますとのアナウンスで場内どよめき。16人の選手は緊張感をたたえつつ静かな表情。

2019年2月16日 (土)

20190216

みなさんこんばんわ。今週のスポーツニュース行きます。

◆プロレス

全日ジュニアリーグ開催中。
優勝はTAJIRIか吉岡か岩本か。

小鹿・戸口・ワカマツ70代トリオ実現
マスターズの6人タッグに出場。合計224歳。それでいて16分あまりの試合を成立させる。戸口さん身体がしぼんでいない。試合は越中青柳斉藤に負けたものの存在感を発揮。

◆相撲

荒磯親方(元稀勢の里)大相撲トーナメントで解説デビュー。
意外と饒舌。現役時代は親方の教えを守って寡黙をつくっていたのか。

◆アウトドア
トレイルランナー西田由香里さん(44)、中央アルプス仙涯嶺で滑落遭難死
仙涯嶺は急峻ではあるがそんなに難しくないところなのだが、厳冬期で凍結していて気象条件も厳しかったのだろうか。女性では数少ない2014年TJAR完走者。女性ではトップクラスのトレイルランナーだが、自然の猛威はどんなに経験があろうが技術があろうが、登山者を死へ突き落す。
哀悼の意を表します。

◆韓国
日韓関係破綻5分前
要するに韓国の政治家さんは反日言動をすることで国内支持を高めているということ。ということはヘル朝鮮、チキン屋になるしかないほど景気の悪い韓国の大衆の大半は日本人のことをクソ野郎と思っているのだろう。そのような国と付き合う必要があるだろうか。昭和天皇は戦犯ではない。(連合軍の思惑もあったと思うが)親の行動を子供が謝る必要もない。

2019年2月10日 (日)

WASoオールスターリーグ戦(5)

「選手、スタッフのギャラはどうなりますか」
SPZの杉浦部長が問題提起する。
「各団体でそれぞれ差があると思うが、基本的には1試合50万円支給する。また、敗北した選手には手当として1試合につき30万円プラスする。前座試合に出場する若手選手及びレフェリーは1試合10万円、リングアナは日当5万円を支給する」

一般的なファイトマネーの相場よりはるかに高額だった。16試合に出場するだけで800万円以上の報酬が得られる。ギャラは選手個人に支給か、団体に支給かで揉めたが、団体に所属しているわけだから団体に支給するのが筋という結論になった。この他、青コーナー、赤コーナーの割り当て、試合順、入場順はどうするのかといった問題も討議されたが、破格のギャラで場が和らいだこともあり、どうにかまとまっていった。

しかし最後に選手出身の杉浦美月が口を開いた。
「ブックは厳守ですか」
重い沈黙が流れる。
「8日間で16試合もやるんだ、潰す気でやり合うわけにもいくまい。ブックは守らざるをえないのでは」
各試合の勝ち負けは基本的にマッチメイカーの小淵沢に一任ということで承諾を取り付けた。フィニッシュは選手間で予め決めてくれればよい。しかし流れでの決着が無いと、当たり所が悪く戦闘不能になったケースはどうするのかという問題も出てくるので、そういう状況になった場合はレフェリーの判断で臨機応変に対応という結論になった。

(シュートやセメントを仕掛けてきた場合の対応が難しいですね・・・)

杉浦部長が沈思する。自団体同士の選手なら暗黙の了解があるので受け切れるレベル以上の激しい攻撃は控えるが、他流試合なら何が起こってもおかしくはない。かといってリングの上では暴力的なものを見せなければならない。対戦相手が度を超えた激しい攻撃を入れてきたら、持っている技術で何とかしてもらうほかないか・・・・そう杉浦は考えた。

その後も定期的に各団体と運営の打合せは続き、最終的に各団体と運営が契約書を取り交わし、後戻りの道を封じてから、5月上旬にリーグ戦実施の記者会見が開かれた。
「まずはこの企画の趣旨に賛同して頂いた4団体の社長にお礼申し上げます。」
イベントプロデューサーの小淵沢があいさつする。
「16選手がしのぎを削るリーグ戦全120試合、超一流選手同士の攻防は我が国が誇るプロレスリングの精華を見せてくれることでしょう」

2019年2月 9日 (土)

20190209

◆プロレス
・渕さん65歳、百田光雄70歳と19年ぶりに対決
渕西村大森VS秋山百田ウルティモのカードが実現、ファミリー軍団悪役商会の攻防が蘇る。最後は秋山のエクスプロイダーを食らって轟沈。65歳でエクスプロイダーを食らうって・・・大丈夫なのか。

◆相撲
貴景勝大関とりへ向けて始動
いまの大関陣も大概なので、11勝すれば大関当確。

◆韓国
天皇陛下が慰安婦被害者の手を握って「申し訳なかった」と一言いえばすっきり解決するなどと韓国の国会議長が言ってくる。うそつけ。その次は金くれだろう。

今週はこんなところ・・・

2019年2月 3日 (日)

WASオールスターリーグ戦(4)

(4)
「まったく頭の固い奴らだ、なかなか決まらないではないか」
経済産業省の幹部が嘆く。対応策として、やはり業界人を説得するには業界人ということで、数年前に引退した男子大物プロレスラー、小淵沢昌紀がイベントプロデューサーとして運営に携わることになった。メジャー団体で現場監督を長らく務めていたので、マッチメイクやリーグ戦の調整にも手腕を発揮してくれることが期待された。

翌週行われた2回目の各団体打ち合わせ。小淵沢の他、京スポ新聞からベテランのプロレス記者、若林太郎が出席した。マスコミ関係者を列席されることで議論を進めようという狙いであった。
「それではお願いした「封筒」を提出してください」
各団体の担当者が無言で封筒を取り出し、小淵沢に渡す。誰をリーグ戦に参戦させるかという案を会議の場で決めていたのではまとまらないので、なかなかまとまらないので予め各団体サイドで4人の出場者を書いた書面を封筒に入れて提出する仕儀となった。

「新日本女子プロレス、マイティ祐希子、ビューティ市ヶ谷、ボンバー来島、ブレード上原」
おおむね妥当な人選だった。現チャンプの祐希子とその抗争相手の市ヶ谷は当然として、残る2名は祐希子のパートナーであるボンバー来島と、やや古参の強豪選手、ブレード上原が選ばれた。

「WARS、サンダー龍子、ライジン美冬、白石なぎさ、グリズリー山本」
WARSは絶対エースのサンダー龍子は当然として、次代を担う若手の有望株である美冬と白石にチャンスが与えられ、残る一枠はここ数年暴れているヒールレスラーのG山本が選ばれた。

「ソウルジャー、武藤めぐみ、結城千種、ラッキー内田、氷室紫月」
ソウルジャーは現在のトップグループ4名をそのまま出してきた。スター性のある武藤、結城のWエースと、技巧派の内田、氷室が選ばれた。L内田とタッグベルトを持っているマッキー上戸も候補に挙がったが、こういう他流試合のリーグ戦では技術や総合力を持っている選手が優位だろうと判断された。

「SPZ、伊達遙、草薙みこと、南利美、コンバット斉藤」
SPZも現在トップでしのぎを削っている3大化け物が順当に選ばれ、残る1名は若手の中から打撃戦に定評のあるコンバット斉藤に白羽の矢が立った。

「組み合わせは公平を期するため、後日公開抽選会を行います。よろしいですね」
恣意的に組み合わせや対戦相手のスケジュールを決めるとどうしても不公平感が出てきてまとまらないと考えた運営は、全カードをコンピューターによる抽選で決定することにした。

「大きいイベントになればなるほど、細かいこと、些末なことが大事になってくる」
小淵沢はこう語り、まずはリーグ戦のレギュレーションを会議に諮った。
(1)総当たりリーグ戦の試合時間は30分1本勝負とし、勝ち2点、時間切れ引き分け1点、負け及び両者リングアウト、両者反則、無効試合は0点の得点を与える。
(2)15戦目終了時点で得点上位2名が決勝戦進出とし、最終戦で決勝戦を時間無制限1本勝負で行い、勝者を優勝者とする。同一得点者が複数いる場合は、(A)直接対決の勝者(B)勝利数の多い方 (C)勝利試合の試合時間合計が短い方 で決定される。

この項目で(C)の条項は一部団体から「手堅いプロレスを得意とする選手に不利に働く」という異論が出たが、長い試合が続くとお客様も疲れるという小淵沢の意見もあり、原案通りとなった。

(3)反則は5カウント、場外カウントは20カウント、それ以外はレフェリーの裁量に任せる。なおレフェリーは各団体から1名ずつ選出するが、団体間対抗のカードの場合は、公平を期するため双方の所属団体以外のレフェリーが裁く。

小淵沢の用意した素案はさすが業界歴40年ということで、ずいぶん細かい事まで押さえられていた。

このあとはリング外のロジスティックスについての検討が行われ、控室は1選手1人、セコンドとして若手選手1人ずつの帯同を認める、会場間の移動はハイヤー、新幹線、長距離の場合はチャーター機と決められた。

2019年2月 2日 (土)

20190202

おこんばんわ。

◆相撲
玉鷲優勝

34歳遅咲きの初優勝。3横綱が次々に離脱したということもあり、関脇玉鷲が押し相撲で勝ち進み13勝2敗で賜杯を手にしました。白い子も衰えている。

安美錦3勝12敗、十両はキープ
とりあえず来場所は十両11枚目くらいか。来場所負け越すといよいよ引退ピンチ。

◆プロレス
馬場さん没後20周年興行のメインは棚橋ヨシタツVS宮原関本
パッとしないカードですが、いろいろ大人の事情があるのだろう。

◆北方領土返還絶望
安倍さんは2島でもいいからと考えて、レガシー作りのために交渉に臨んだが、ロシアは一島も返す気なし。第2次大戦の結果を認めろとか、引き渡した場合米軍基地を作らない保証がない、沖縄問題を見ると日本に主権がどこまであるのかという揺さぶり。もうしかたないね。断念しちゃうと竹島や尖閣に悪影響が出てくるから、平和条約は結ばず形だけの話し合いを続けるしかない。

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