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2019年2月 3日 (日)

WASオールスターリーグ戦(4)

(4)
「まったく頭の固い奴らだ、なかなか決まらないではないか」
経済産業省の幹部が嘆く。対応策として、やはり業界人を説得するには業界人ということで、数年前に引退した男子大物プロレスラー、小淵沢昌紀がイベントプロデューサーとして運営に携わることになった。メジャー団体で現場監督を長らく務めていたので、マッチメイクやリーグ戦の調整にも手腕を発揮してくれることが期待された。

翌週行われた2回目の各団体打ち合わせ。小淵沢の他、京スポ新聞からベテランのプロレス記者、若林太郎が出席した。マスコミ関係者を列席されることで議論を進めようという狙いであった。
「それではお願いした「封筒」を提出してください」
各団体の担当者が無言で封筒を取り出し、小淵沢に渡す。誰をリーグ戦に参戦させるかという案を会議の場で決めていたのではまとまらないので、なかなかまとまらないので予め各団体サイドで4人の出場者を書いた書面を封筒に入れて提出する仕儀となった。

「新日本女子プロレス、マイティ祐希子、ビューティ市ヶ谷、ボンバー来島、ブレード上原」
おおむね妥当な人選だった。現チャンプの祐希子とその抗争相手の市ヶ谷は当然として、残る2名は祐希子のパートナーであるボンバー来島と、やや古参の強豪選手、ブレード上原が選ばれた。

「WARS、サンダー龍子、ライジン美冬、白石なぎさ、グリズリー山本」
WARSは絶対エースのサンダー龍子は当然として、次代を担う若手の有望株である美冬と白石にチャンスが与えられ、残る一枠はここ数年暴れているヒールレスラーのG山本が選ばれた。

「ソウルジャー、武藤めぐみ、結城千種、ラッキー内田、氷室紫月」
ソウルジャーは現在のトップグループ4名をそのまま出してきた。スター性のある武藤、結城のWエースと、技巧派の内田、氷室が選ばれた。L内田とタッグベルトを持っているマッキー上戸も候補に挙がったが、こういう他流試合のリーグ戦では技術や総合力を持っている選手が優位だろうと判断された。

「SPZ、伊達遙、草薙みこと、南利美、コンバット斉藤」
SPZも現在トップでしのぎを削っている3大化け物が順当に選ばれ、残る1名は若手の中から打撃戦に定評のあるコンバット斉藤に白羽の矢が立った。

「組み合わせは公平を期するため、後日公開抽選会を行います。よろしいですね」
恣意的に組み合わせや対戦相手のスケジュールを決めるとどうしても不公平感が出てきてまとまらないと考えた運営は、全カードをコンピューターによる抽選で決定することにした。

「大きいイベントになればなるほど、細かいこと、些末なことが大事になってくる」
小淵沢はこう語り、まずはリーグ戦のレギュレーションを会議に諮った。
(1)総当たりリーグ戦の試合時間は30分1本勝負とし、勝ち2点、時間切れ引き分け1点、負け及び両者リングアウト、両者反則、無効試合は0点の得点を与える。
(2)15戦目終了時点で得点上位2名が決勝戦進出とし、最終戦で決勝戦を時間無制限1本勝負で行い、勝者を優勝者とする。同一得点者が複数いる場合は、(A)直接対決の勝者(B)勝利数の多い方 (C)勝利試合の試合時間合計が短い方 で決定される。

この項目で(C)の条項は一部団体から「手堅いプロレスを得意とする選手に不利に働く」という異論が出たが、長い試合が続くとお客様も疲れるという小淵沢の意見もあり、原案通りとなった。

(3)反則は5カウント、場外カウントは20カウント、それ以外はレフェリーの裁量に任せる。なおレフェリーは各団体から1名ずつ選出するが、団体間対抗のカードの場合は、公平を期するため双方の所属団体以外のレフェリーが裁く。

小淵沢の用意した素案はさすが業界歴40年ということで、ずいぶん細かい事まで押さえられていた。

このあとはリング外のロジスティックスについての検討が行われ、控室は1選手1人、セコンドとして若手選手1人ずつの帯同を認める、会場間の移動はハイヤー、新幹線、長距離の場合はチャーター機と決められた。

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