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2019年2月10日 (日)

WASoオールスターリーグ戦(5)

「選手、スタッフのギャラはどうなりますか」
SPZの杉浦部長が問題提起する。
「各団体でそれぞれ差があると思うが、基本的には1試合50万円支給する。また、敗北した選手には手当として1試合につき30万円プラスする。前座試合に出場する若手選手及びレフェリーは1試合10万円、リングアナは日当5万円を支給する」

一般的なファイトマネーの相場よりはるかに高額だった。16試合に出場するだけで800万円以上の報酬が得られる。ギャラは選手個人に支給か、団体に支給かで揉めたが、団体に所属しているわけだから団体に支給するのが筋という結論になった。この他、青コーナー、赤コーナーの割り当て、試合順、入場順はどうするのかといった問題も討議されたが、破格のギャラで場が和らいだこともあり、どうにかまとまっていった。

しかし最後に選手出身の杉浦美月が口を開いた。
「ブックは厳守ですか」
重い沈黙が流れる。
「8日間で16試合もやるんだ、潰す気でやり合うわけにもいくまい。ブックは守らざるをえないのでは」
各試合の勝ち負けは基本的にマッチメイカーの小淵沢に一任ということで承諾を取り付けた。フィニッシュは選手間で予め決めてくれればよい。しかし流れでの決着が無いと、当たり所が悪く戦闘不能になったケースはどうするのかという問題も出てくるので、そういう状況になった場合はレフェリーの判断で臨機応変に対応という結論になった。

(シュートやセメントを仕掛けてきた場合の対応が難しいですね・・・)

杉浦部長が沈思する。自団体同士の選手なら暗黙の了解があるので受け切れるレベル以上の激しい攻撃は控えるが、他流試合なら何が起こってもおかしくはない。かといってリングの上では暴力的なものを見せなければならない。対戦相手が度を超えた激しい攻撃を入れてきたら、持っている技術で何とかしてもらうほかないか・・・・そう杉浦は考えた。

その後も定期的に各団体と運営の打合せは続き、最終的に各団体と運営が契約書を取り交わし、後戻りの道を封じてから、5月上旬にリーグ戦実施の記者会見が開かれた。
「まずはこの企画の趣旨に賛同して頂いた4団体の社長にお礼申し上げます。」
イベントプロデューサーの小淵沢があいさつする。
「16選手がしのぎを削るリーグ戦全120試合、超一流選手同士の攻防は我が国が誇るプロレスリングの精華を見せてくれることでしょう」

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