2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 20190504 | トップページ | 20190511 »

2019年5月 5日 (日)

WASオールスターリーグ戦(17)

(17)
名古屋しゃちほこドームは客だし、清掃を終え、夜の部の開場となった。
「誰ですか・・・、こんな強行日程承認したの」
新女控室、マイティ祐希子もケータリングのフルーツを食べながらため息をついていた。1日2試合はやったことはあるが、ハードなシングルマッチの連戦でかつ対戦相手は気の抜けない一流ばかり。これでは疲労が蓄積する一方である。マイティ祐希子、夜の部の相手はWARSのライジン美冬、派手さはないが楽な相手ではない。

午後5時過ぎに夜の部の開場。通しのチケットを持っていて、昼夜両方の興行を観戦する熱心なファンも多数。

午後6時、名古屋大会夜の部開始。まず前座の3試合。
M千秋○(3分44秒、片エビ固め)藤島●
※バックドロップ

マーメイド千秋はWARSの若手中堅選手の中では唯一のヒール。自団体の選手とタッグを組んでの出番でもやりたいヒールファイトに走る。ましてシングルマッチのときはもう暴虐ファイトを全開。この日も藤島瞳をゴング前に襲いイス攻撃を繰り返してバックドロップで終了。

沢崎○、小川、保科、渡辺(5分51秒、ジャーマンSH)金森、吉原、富沢●、成瀬

中江、R北条○、菊池(7分44秒、片エビ固め)石川、真壁、辻●
※DDT

前座試合に出る若手中堅選手の中で図抜けているのがSPZの沢崎光。伊達のタッグパートナーを務めているので実力は折り紙つきで、リーグ戦公式戦に出てもおかしくない選手。この日も鋭いジャーマンで格の違いを見せつけた。新女では中江、R北条のパワーが光る。トップどころとは差はあるが、R北条のDDT,中江のラリアットは強烈。

そしてリーグ戦公式戦。
○C斉藤(6点)(10分22秒、片エビ固め)L内田●(4点)
※トラースキック
名古屋大会夜の部ではSPZとソウルジャー勢の対戦が4試合も組まれている。SPZの核弾頭・コンバット斉藤の蹴り足をつかんでドラゴンスクリューに切り返す技巧派ラッキー内田の動きに場内拍手。あとはもうラッキー内田が関節技博覧会を展開。うめき声を上げながらロープに逃れるコンバット斉藤。やはり技術が違い過ぎる。これはもうラッキー内田の楽勝かと思われたが、コンバット斉藤もコーナー近くでファイトし、決定的なシーンを作らせない。ならばとラッキー内田、コーナーに追い詰めてエルボー連打、コンバット斉藤崩れ落ちる。チャンスと見たラッキー内田、間合いを取って助走をつけてニーアタックを狙ったが、コンバット斉藤すくっと起き上がって、カウンターのトラースキックをぶち込んだ!これがまともに入ってしまったのか、ラッキー内田は無念の3カウントを聞いた。
(これは内田さんがジョバーをやったのがバレバレだろう)
この日2試合目とはいえ、本来のラッキー内田はキック一発で沈むような選手ではない。


○G山本(6点)(9分53秒、体固め)B来島●(6点)
※エルボードロップ
規格外パワーファイター同士の一戦。ド迫力の殴り合いが展開された。しかし5分過ぎ、このシリーズで猛威を振るっているボンバー来島の延髄ラリアットでグリズリー山本、よろめいて片膝をつく。これでボンバー来島が優位に立ち、パワースラム、ジャーマンの猛攻。かろうじて返したG山本だが息も絶え絶え。
「これで終わりだ!」
ボンバー来島、トップロープに上がって、めったに公開しないダイビングラリアットを狙ったが、グリズリー山本、リストバンドからセンヌキの様な凶器を取り出しボンバー来島のノド元を一撃!
予期せぬ一撃、ノドを抑えてもがき苦しむボンバー来島、そこへエルボードロップを投下したグリズリー山本が極悪の3カウント奪取。場内ブーイング。

○氷室紫月(6点)(20分27秒、逆さ押さえ込み)南利美●(4点)
昼の部でグリズリー山本に手痛いダメージを負った南利美は本来の状態とは程遠かった。休憩前の試合、屈指の技巧派対決で前評判も高かったのだが、氷室も南の惨状を察していたのか、グラウンドレスリングの地味な攻防に終始。スリーパーの攻防も通り一遍。大技・打撃技の全く出ない試合となった。それでも20分の試合を作ってしまうあたりこの2人只者ではない。20分経過のアナウンスとともに南が昼の部でG山本を破った羽根折り腕固めを決めようとするが、氷室するっと回転して決めさせず、逆さ押さえ込みに取って返した。虚を突かれた南は無念の3カウントを聞いた。悪く言えば凡戦、よく言えば通好みの試合展開だった。

「負けたけど、氷室さんとレスリングができて、・・・まあ楽しかったわ。」

敗れた南利美、サバサバした表情で控室に入り、手早くシャワーと着替えを済ますや、地味な私服に着替えて迎えの車に乗り込み、翌日の試合地である広島へ新幹線で前日入りするため、名古屋駅へ向かった。

« 20190504 | トップページ | 20190511 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。