WASオールスターリーグ戦(22)
リーグ戦も中盤、4日目、若鯉球場大会夜の部。
○B上原(9点)(17分41秒、ラ・マヒストラル)B市ヶ谷●(10点)
休憩明けのカードは新女の同門対決。市ヶ谷の右肩には物々しいテーピングが巻かれ、右太ももには分厚いサポーターが。馬力任せの荒っぽいファイトで5連勝したが、完全にブレーキがかかった。大振りのラリアットも当らず、ブレード上原の変幻自在の攻撃についていけない。それでも組み止めて強引にタイガードライバーを決めるが、仕掛けた市ヶ谷が痛みで動きが止まってしまう。最後はブレード上原がベテランの味、ラ・マヒストラルで丸め込んで勝利。市ヶ谷から数年ぶりに3カウントを奪取した。
○T龍子(13点)(2分26秒、ラリアットからの片エビ固め)N白石●(4点)
「・・・・・・・・っ。・・・・・」
ノエル白石はとても戦える状態ではなかった。昼の部のコンバット斉藤戦でキックをまともに食らってTKO負けを喫しており、控室に3時間横たわってもさしてダメージは回復しておらず、それでもリングコスチュームに着替えて、重い足取りで入場。大会規定では再出場は認められておらず、いったん休場したらそれはリタイア宣言であり、残りの公式リーグ戦は全て不戦敗となる扱い。したがって無理くりにでもリングに上がるほかなかった。しかしそんな状態でサンダー龍子に及ぶわけがなく、単純な巻き投げで何度もダウンしてしまい、起き上がるのも一苦労。はっきりいって試合になっていない。察したサンダー龍子がラリアットでなぎ倒して3カウントを奪い試合を終わらせた。試合後ノエル白石は関係者の車で広島市内の病院に直行。明日以降のリーグ戦出場に暗雲が漂った・・・
○M祐希子(7点)(12分29秒、エビ固め )B来島(8点)●
※ウラカンラナ
タッグパートナー同士の対決。普段はまず見られない対決に場内どよめき。マイティ祐希子、やりづらそうにファイト。いくら何でもタッグパートナーを真正面からずばずば攻めて倒すわけにはいかない。来島はコブラツイストを取りあえず繰り出してスタミナを奪う作戦。そして10分過ぎにパワーボムで勝負に出るも、M祐希子は2で返してエルボーで反撃。ならばと来島、2発目のパワーボムを狙ったが、うまくウラカンラナで切り返したM祐希子があっさりと3カウントを奪取して同門対決を制した。
〇L内田(6点)(16分4秒、首固め)武藤めぐみ(8点)●
広島大会夜の部セミはソウルジャーの同門対決。しかしこの日2試合目となって武藤めぐみの腰が悲鳴を上げており、そしてラッキー内田が武藤の腰に照準を絞って一点集中攻撃。しかし武藤も耐えきってジャーマン、ノーザンのスープレックス攻勢を仕掛けるがブリッジが崩れてしまう失態。この隙にラッキー内田がスクールボーイ、逆さ押さえ込みと肩をつける小技を連発。3度目の首固めで武藤の腰が効かなくなったのか、フォールの返し動作が一瞬遅れてしまい、3カウントが入ってしまった。何度も越えたはずの先輩相手の壁、不覚を取ってしまった武藤めぐみはぼう然。相手の弱みを的確に突いたラッキー内田が3勝目を挙げた。
○南利美(7点)(13分22秒、腕固め)伊達遙(6点)●
広島大会夜の部メインはSPZの同門対決。昼の部でM祐希子と30分ドローをやって消耗しているのか、南の動きが良くない。伊達に打撃をいいようにもらってしまう。グラウンドでも主導権を握れず、ずるずると試合が続く。10分経過とともに伊達がエンジンをかけてひて殺人ヒザ魚雷を連発。ヒザ爆弾を貰って崩れ落ちる南、押さえ込む伊達、、2で返す南、この流れが2回繰り返された。ならばと伊達はSPZキックを狙ったが南は水面蹴りで切り返し、ダウンしたところを腕関節を決めた。
「ひあ」
伊達遙あえなくタップ。鮮やかな一瞬の逆転劇で南は勝ち点を7に伸ばした。SPZの看板選手・伊達遙、名古屋、広島の4戦で4連敗・・・・
9時半過ぎに広島大会の全試合が終了し、選手たちは迎えの車に乗り次々に広島駅へ。新幹線に乗り込み翌日の興行地・博多へ向かった。リーグ戦も半分を消化し、選手たちは疲労の度合いが濃くなっていった。武藤の腰、市ヶ谷の肩など負傷を抱える選手も出てきた。日付が変わろうとする頃、選手たちは運営が手配した福岡市内のホテルにチェックイン。マイティ祐希子は新幹線内で駅弁4つを平らげ、宿泊先のホテルでは体を休めることに専念した。
ここまでの順位は以下の通り
1位:サンダー龍子:13点
2位:草薙みこと:11点
3位:ビューティ市ヶ谷 10点
4位:氷室紫月、ブレード上原 9点
6位:グリズリー山本、ボンバー来島、コンバット斉藤、武藤めぐみ 8点
10位:マイティ祐希子、南利美 7点
12位:伊達遙、ラッキー内田、ライジン美冬、結城千種 6点
16位:ノエル白石 4点
4日目が終わった。
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