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2019年9月 1日 (日)

SPZオールスターリーグ戦(32)

リーグ戦も佳境。7日目、仙台大会昼の部。

(32)
○伊達遙(14点)(16分56秒、体固め)G山本(14点)●
※顔面への膝蹴り
極悪反則のオンパレードのわりに大崩れせずここまで5位タイの14点で来ているG山本。毒霧や凶器攻撃を効果的に使っており、暴走しての両リン決着も市ヶ谷戦のみ。きょうはSPZの実力者伊達遙との一戦ののぞんだが、前半は悪いことをしないで力押しのパワーファイトでスタミナを奪う作戦に出て、10分経過とともにダークサイドを解禁。場外でのイス攻撃、場外フェンスへの押し込み攻撃、栓抜き攻撃とやりたい放題。何とかリング内に戻った伊達だが、G山本はまた場外に放り投げて痛めつけようとする。ボディへの膝蹴りで応戦した伊達だが、G山本はここで赤い毒霧噴射!伊達の顔面が真っ赤に染まる。
「げひゃひゃひゃひゃ、死ねおらあ」
視界を奪われた状態でG山本がDDTを炸裂。さっとリング内に戻ってリングアウト勝ちを狙ったが、カウント19で伊達、ふらつきながらも執念のリングイン。
「げひゃひゃひゃひゃ、じゃあ完全にぶっ潰してやる」
タックルか何かを狙って突っ込むG山本、そこへ伊達はカウンターのソバット。吹っ飛んだG山本、勢い余ってこの試合を裁く佐久間レフェリー(新女)に激突してしまった。
佐久間レフェリーダウン。場外に転げ落ちて悶絶してしまった。
「げひゃひゃひゃひゃこれで無法地帯だ、千秋、アレもってこい」
エプロンにセコンドのM千秋が上がった。手にはこのシリーズ猛威を振るっている撮影機材入れのジュラルミンケースが!ジュラルミンケースを受け取ったG山本、それを伊達に向けて投げつけた。一度目は頭を両手でガードして防いだが、G山本が蹴りを入れてボディスラム、そして起きあがろうとするところへジュラルミン攻撃命中!伊達悶絶。ダウンしたままのた打ち回る。
「じゃあ今度は意識ごと完全に奪ってやるよ」
G山本、こんどはコーナー最上段に登り、M千秋からジュラルミンケースを受け取る。そしてダウンしている伊達へ3度目のジュラルミン爆弾を投下、場内悲鳴とどよめき!
「がっ」
しかしジュラルミン爆弾をSPZ側セコンドの沢崎光が間一髪リングに上がり、身を挺してジュラルミンを代わりに受けて防いだ。しかし沢崎も頭で受けてしまったので場外でもだえ苦しむ。

「!」
これで伊達遙の頭で何かがはじけたのか、まずM千秋に蹴りを入れて場外に落としてから、グリズリー山本に組み付いて膝蹴り!顔面への膝蹴り!
グリズリー山本もハンマーブロー、裏拳で応戦するが伊達一歩も引かず顎を狙っての膝蹴りを連発でたたき込む。SPZではあまりに危険として自ら封印した打撃技だ。数年ぶりに発動したキレた伊達遙に場内どよめき。あわてたマーメイド千秋がリングに入ろうとするが、フェンス外からこの流れを見ていた小川ひかるが阻止、そのままフェンス際で押さえつける。伊達遙なおも顎を狙ってのヒザ!ヒザ!ヒザ!苛烈な打撃に場内凍りつく。ここでようやく佐久間レフェリーがリングに復帰。グリズリー山本がガクッときたのを見て、伊達に離れなさいと指示。前のめりに崩れ落ちるG山本、フォールしなさいと指示する佐久間レフェリー、体固めで覆いかぶさる伊達、若干高速気味に3カウントが入った。

静まり返った場内。勝ち名乗りを受けた後も険しい表情を崩さない伊達。しかしグリズリー山本、意識が戻るやむっくと起き上がり
「やりやがったなテメー!」
リングを降りようとしていた伊達に背後から突然ラリアット!そして場外パワーボム!なおも本部席の机を持ち出し伊達を痛めつけようとしたがセコンドの小川ひかる、保科優希、渡辺智美の3人が鎮圧。SPZの若手中堅3人がかりでグリズリー山本を押さえつける。マーメイド千秋が殴りかかろうとしたが、ここで息を吹き返した沢崎がM千秋に場外ジャーマン!そのあと数分、SPZの4人とG山本のもみあいが続いたが、グリズリー山本も疲弊したのか、けっ覚えてろよ!と捨て台詞を吐いて引き揚げた。
伊達遙、勝ったもののその後に不意打ちを許し、場外でダウンしたまま起き上がれない。沢崎と小川ひかるが両脇から肩を支えて引き揚げた。リーグ戦最大のバイオレンスに場内は惜しみない拍手を送った。

○B来島(17点)(6分53秒、片エビ固め)結城千種(12点)●
※スライディング式延髄ナパームラリアット
休憩明けの試合で場内がヒートし過ぎたため、両者どこかやりにくそう。ひとまず体格にものを言わせた殴る蹴るでペースをつかもうとしたB来島だったが、結城もなりふり構わず勝ちに行こうとしたのか、開始3分の時点で早くもバックドロップへ。バックドロップ乱れ打ちで昨日のB上原戦同様、勝ちを狙ったが、2発までは受けたボンバー来島、3発目でうまく体を載せて上から押しつぶした。
「新女には一度使った手は通じねえんだよ」
フォールは2で返したが、結城なかなか起き上がれない。荒い息をつきながら上半身を起こした結城だったが、背後からボンバー来島がドタドタと走り込み、そのまま野球のスライディングの要領で倒れ込みつつ右腕で結城の後頭部へ延髄ラリアット!
「がはっ」
不意の一撃に崩れ落ちる結城、すかさず押さえ込むB来島。これで3カウントが入った。「まあ、野球の試合は良く見ていたからね。ここまで来るとひらめきや思い付きも大事っちゅうことで」(B来島)
スライディング式ラリアットというアレンジを見せたB来島が勝ち点を17に伸ばし、とうとう暫定トップに立った。敗れた結城は残り2戦でトップと5差がついてしまい、優勝戦線から脱落した。

○M祐希子(14点)(7分26秒、片エビ固め)氷室紫月(16点)●
※DDT
昨日の市ヶ谷戦フルタイムドローが尾を引いているのか、氷室の動きがいま一つ。
(この試合は無理をしないで捨てて、夜の部の伊達さんから2点を取る)
休憩後の試合で伊達が深手を負ったのを見た氷室、この試合は捨てても良いと判断したのか、祐希子相手にも対してあまり反撃せず、せいぜいボディスラムとキーロックを見せた程度。マイティ祐希子はこの試合を落とすと優勝争いから脱落してしまうので果敢な攻め。ブレーンバスターを狙ったマイティ祐希子、踏ん張る氷室、この力比べがやや長く続いたところでM祐希子が差し手を変えてDDTを炸裂させた。これで3カウントが入ってしまった。
「うう・・・」
頭を押さえて横たわる氷室だったがこれは演技。マイティ祐希子が花道を引き揚げたのを確認すると起き上がり、一礼してからリングを降りて引き揚げた。
(氷室さんずるいねー・・・・)
控室モニタで見ていたラッキー内田がぼそりと。

△B市ヶ谷(15点)(時間切れ引き分け)草薙みこと(12点)△
前半は好調だったのだが福岡大阪で悪夢の4連敗を喫し、優勝争いから大きく後退してしまったSPZ世界王者・草薙みこと、仙台大会昼の部でもセミで新女の狂乱女王・B市ヶ谷様と激突。
(投げまくってフォール勝ちできる相手じゃない。まず足攻めで崩さないと)
なんとこの試合、草薙が執拗な足攻めに出て、ビューティ市ヶ谷の動きを止めようとする。膝関節への蹴り、カニバサミ、グラウンドでのデスロック攻め・・・・まるで小川ひかるのようなねちっこいファイトスタイルで市ヶ谷の動きを止めにかかる。この辺の流れは今日の新幹線移動の中で小川ひかると考えた作戦らしい。
(伊達さんも、南さんも・・・・あなたに負けてます。SPZが4人ともあなたに負けたという結果だけは避けたい)
まず負けないことを考えて、終盤隙あらば勝ちに行くという戦法を取った草薙。
「しつこいと嫌われますよ!」
B市ヶ谷、態勢を立て直すとボディスラム、そして早くもビューティボムの態勢、しかしダメージの蓄積がないのでリバースで返されてしまう。そして草薙はすっと場外にエスケープ。セコンドの小川ひかると言葉を交わす。

けっきょく20分経過まで草薙は全く大技を出さず、市ヶ谷の左足に照準を絞って市ヶ谷の爆発力を止めた。しかしB市ヶ谷もタイガードライバーで反撃。しかし市ヶ谷、次の技に行こうとしたところで左ひざを押さえてうずくまってしまった。足攻めが相当効いているのか。両者ダウンが続く。これで試合のテンポがさらに遅くなり、市ヶ谷は息を整えてから草薙にDDTを決めたが草薙、2で返して今度はサソリ固めで反撃。ここで25分経過。何とかロープへ逃れたB市ヶ谷、うおおーと叫んでラリアットを繰り出したが下半身がついてこず腕だけで打っており草薙倒れず。逆にノーザンライトスープレックスでお返し。2で返す市ヶ谷、またも両者ダウン。残り時間3分。
ここで草薙は逆片エビ固め。しかし市ヶ谷も
「こんな技でこのわたくしがマイッタするとでも思っているのかしら?」
力ずくでロープへ。残り時間2分。
焦れた市ヶ谷は蹴りを何発か叩き込むとビューティボムの態勢に。しかしこれは読んでいた草薙、足をばたつかせて不発に!逆にバックに回ってジャーマンを狙う!しかし市ヶ谷も投げられまいと踏ん張る。踏ん張る。
「くきぃーっ!」
B市ヶ谷、力ずくでクラッチを切って体を反転させDDTに切り返す!
しかしフォールはロープに近い!残り時間1分。両者ふらつきながら起き上がる。
「けええーっ」
裂帛の気合を込めてラリアットをねらったB市ヶ谷だが、うまくかがめてかわした草薙、素早く組みついて草薙流兜落としをついに炸裂!市ヶ谷頭からマットへ!場内悲鳴!
しかし草薙もダメージが深く、這うようにして体固めのカバーへ。
ワン、トゥ・・・・・ドドドドド
残り時間30秒、両者ダウンしたまま荒い息をつく。
「ウァオー」
市ヶ谷が今度は組み付いてタイガードライバーの態勢。しかし草薙も懸命に踏ん張る。残り時間20秒、ならばと市ヶ谷、ダブルハンマーを入れてから今度はビューティボムの態勢、高く担ぎ上げてたたきつけた!残り時間10秒。
ワン、トゥ・・・・
「草薙さん返せホラ!」
ドドドドドド。
ビューティボムでも試合は終わらず。両者ダウンしたまま30分時間切れ引き分けのドローとなった。
草薙みこと、勝ち点を12に伸ばしたがトップと5点差がついてしまい優勝争いから脱落。ビューティボムの衝撃が大きいのかぐったりとした状態で小川の肩を借りながら引き揚げた。
「くっ・・・」
B市ヶ谷も優勝争いから一歩後退。悔しさをあらわにしたまま引き揚げた。

○武藤めぐみ(14点)(20分3秒、リングアウト)T龍子(16点)●
メインに組まれたのはソウルジャーとWARSのトップ対決。
優勝争いに踏みとどまるためには勝つしかない武藤めぐみ。最低でも引き分け以上で勝ち点を積み増し、1位をキープしたいサンダー龍子。しかしサンダー龍子、昨日痛めた右腕に分厚いサポーターをつけており万全の状態ではない。ラリアットもいつもの威力ではない。武藤はいつも通りドロップキック、ミサイルキック、ネックブリーカーと躍動感あふれる攻め。サンダー龍子が手数をあまり返せないまま15分経過。あせったサンダー龍子は場外乱闘で流れを変えようとしたが、鉄柵ホイップは成功したもののその後のタックルはかわされ客席最前列に派手にダイブする。
「このやろう」
すかさず起き上がり、武藤を鉄柱攻撃。そして場外パイルドライバーを狙うが、武藤もリバースで返す。コンクリート床に全身を強打したサンダー龍子ピンチ!
なんとかエプロンまで戻ったサンダー龍子だったが、リングに戻ろうとしたところを待っていたのは武藤のニーアタックだった。顔面に命中、派手に吹っ飛ぶサンダー龍子、本部席に全身を強打。そのまま起き上がれずリングアウト負けとなってしまった。
サンダー龍子。ここで痛すぎる敗北。勝ち点トップもついにボンバー来島に明け渡してしまった・・・

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