WASオールスターリーグ戦(34)
34)
○草薙みこと(14点)(10分33秒、首固め)L内田(10点)●
休憩明けの試合は優勝争いからすでに脱落した両者の対戦だが、草薙みこと、SPZ世界王者の意地があるので懸命のファイト。昼の部で市ヶ谷と30分やっていて相手は不戦勝なので不利は免れないが、それでも相手のグラウンド攻めを懸命にしのいで、10分過ぎに相手が勝負をかけてきたジャーマンを返し、すかさず組み付いて、危険な角度で草薙流兜落としを炸裂させた。頭から落ちたラッキー内田に場内どよめき。続くフォールは返した内田だが、目の前が真っ黒になったのか、足をバタバタさせてもがき苦しむ。受け身を取りきれなかったか。察した草薙がスモールパッケージで丸め込んで3カウント奪取。
○武藤めぐみ(16点)(11分37秒、エビ固め)C斉藤(10点)●
※フランケンシュタイナー
武藤めぐみ、相手の蹴りをかいくぐりながらエルボー、ネックブリーカーで反撃。そして相手の動きが鈍ったところをノーザンライトと、いつも通りのハイスパートプロレスでコンバット斉藤を追い込んでゆく。あせったコンバット斉藤が大振りの上段蹴りを繰り出すも武藤しっかり飛びのいてかわし、バランスを崩したところを一気に間合いを詰めてフランケンシュタイナーを決めて押さえ込み、鮮やかな3カウントが入った。武藤めぐみ、勝ち点を16まで伸ばし、わずかながら決勝戦進出の可能性を残したまま東京決戦へ。
○南利美(17点)(8分33秒、飛びつき腕ひしぎ逆十字)結城千種(12点)●
伊達遙がリタイアしてしまったため、SPZで決勝戦進出の可能性を残すのは南のみとなってしまった。そしてここで負けると脱落が決まってしまうので、確実に勝ちに来た南。
(最終日を待たずして、SPZの全選手脱落が決まってしまうのだけは避けないけないわね)
そのへんは実力派団体のプライド。わざと締まらないファイトをしながら結城の攻めをある程度受けるや、いきなり飛びつき腕ひしぎを繰り出して結城からギブアップを奪った。南利美、勝ち名乗りを受けても厳しい表情を崩さず引き揚げた。
○T龍子(18点)(12分36秒、エビ固め)ブレード上原(11点)●
※スプラッシュマウンテン
仙台大会夜の部セミ。優勝争いからは脱落してしまったものの、新女ベテランの意地でサンダー龍子から一発狙っていたブレード上原が果敢に攻める。フライングニールキック、ミサイルキック、そしてパワーボムまで繰り出した。サンダー龍子のガタイ相手に決めたので場内どよめき。しかしなんとか猛攻を受け切ったサンダー龍子、猛烈なラリアットを放つも、痛めた右腕で打ったので思わず痛みでへたり込んでしまう。チャンスと見たブレード上原が首固め、逆さ押さえ込み、ラ・マヒストラル、回転エビ固めと丸め技を乱発したが、ことごとく返したサンダー龍子がDDTで動きを止め、プラズマサンダーボムを炸裂。これは返されたが、間髪入れずサンダー龍子奥の手スプラッシュマウンテンを決めて3カウントを奪い。2位タイを死守した。
○M祐希子(16点)(7分3秒、ジャーマンSH)G山本(14点)
仙台大会夜の部メインイベント。勝ったほうが優勝争いに生き残れるサバイバルマッチなのだが、グリズリー山本、昼の部の伊達戦での死闘はやはりただでは済んでおらず、ヘッドギアを装着しての強行出場となった。真っ向勝負は厳しいと考えたのか、いきなり場外に突き落としてのイス攻撃、鉄柱攻撃、鉄柵振りとラフを仕掛けるが、マイティ祐希子も場外ボディスラムで応戦。ならばとG山本はセコンドのM千秋に指示し、ジュラルミンケースを持ってこようとするがセコンドの菊池がM千秋にタックルして阻止。ならばとG山本、毒霧を噴射しようとしたが間一髪M祐希子は両腕でガードして直撃を阻止。そしてG山本に蹴りを入れてから、リング内に押し入れる。そしてダウンした状態のG山本にギロチンドロップを5連発で入れてフォール。これは返されたものの、引きずり起こしてジャーマン!G山本のガタイを完璧に投げ切り、3カウント奪取。これでM祐希子も勝ち点を16に伸ばし、最終戦の東京大会に決勝戦進出の望みをつないだ。
「クソ・・・」
ここまで極悪の限りを尽くしてきたG山本だったが、さすがに伊達戦の後にM祐希子戦は厳しいものがあったか、終盤でついに優勝争いから脱落。
9時過ぎにメインが終わり、M祐希子は手早くシャワーと着替えを済ますや車に乗り込み、仙台から最終の新幹線で帰京。都内の自宅に戻り、最終戦に備えた。
ここまでの得点経過。
1位:ボンバー来島 19点
2位:氷室紫月、サンダー龍子 18点
4位:南利美、ビューティ市ヶ谷 17点
6位:武藤めぐみ、マイティ祐希子 16点
(ここまで優勝争い圏内)
8位:グリズリー山本、草薙みこと 14点
10位:結城千種 12点
11位:ブレード上原 11点
12位:ラッキー内田、コンバット斉藤、ライジン美冬 10点
リタイヤ:伊達遙(勝ち点14)、
ノエル白石(勝ち点4)
リタイヤが2名。ボンバー来島がまさかの19点でここまでトップ。しかし勝ち点16までの間に7選手がひしめいており、勝ち点上位2名までに与えられる決勝戦争いは混沌。公式戦最終カードが行われる東京大会昼の部はボンバー来島VS南利美の直接対決が。
7日目が終わった。
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