ロマサガ2リプレイ(9)ルドン高原
9.ジェラール帝 ルドン高原
先代レオン帝のころから紅一点として最前線で闘って・・・命尽きてしまった。
いったんジェイムズはアバロンに戻ったが、テレーズの身体はすっかり冷たくなってしまった。
「テレーズに・・・銀の道勲章を授けよ。階級を特進し、中将に列せよ…遺族には50年の間、年額1000クラウンを支給せよ」
涙ながらに指示を出すジェラール。三日後、王都でテレーズの国葬が営まれた。戦闘員養成所の悲しみと怒りは凄まじかった。多くの兵士が彼女の死を悼み、魔族への復讐を誓った。
しかし、宝石鉱山とティファールの街は帝国の支配下に入り、帝国の財政は大きく好転した。皇帝ジェラールは財務官シオツを現地に派遣し、採掘の特例と収益管理にあたらせた。そしてひと冬が過ぎた。
(テレーズの遺志を継ぎ・・・少なくともバレンヌから魔族を一掃しないとな・・・)
そう考えたジェラールは、モンスター掃討を再開することにし、戦死したテレーズの後任を見つけるため戦闘員養成所を訪れた。
(やはり弓術に秀でたものを採用しよう)
何日か養成所に通い、赤い髪の女兵士、メアリーに声をかけた。
「命の限り戦う覚悟はあるか?」
「もちろんです。この身は皇帝陛下に預けます」
しかし、この陣容ではまだ運河要塞の攻略は困難だろう。そう考えたジェラールはルドン高原の南を探索することにした。
「出陣!」
5日間の旅の末、ティファールに到着。宝石鉱山を視察した後、ルドン高原に入った。
127.ウッドノイド(サラより一回り大きい人面樹)、クリ―パー3体、ゴブリン
128.ムスタング2体、クリ―パー、ゴブリン
129.ムスタング、大カバ、マンドレーク
130.パイソン2体、ヴァイパー3体
131.シムルグ(小型の翼竜)2体、ホブリン、マンドレーク
新戦力のメアリーが初めての実戦なので、敵との交戦は極力避けた。
1日がかりでルドン高原を越えて、ナゼール地方はサイゴ族の村にたどり着いて一行は一泊。
「ひもじいよー」
子供たちが窮状を訴える。なんでもこの村は東にあるトバの村と交易して生計を立てているのだが、東の洞窟に魔物が棲みつき交易ルートが遮断され、苦しい生活を強いられているらしい。
「義を見てせざるはなんとやらだ。掃討に向かうぞ」
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