ロマサガ2リプレイ(12)幕間
(12)幕間
ジェラールの後を受けて第62代皇帝に即位したのが文官のオゲア。王族の血は引いていないが、先帝の遺言により王位を継承し、領土の安寧につとめ、運河要塞とも水面下で交渉し、停戦の約定に「いずれかから破棄の申し入れが無い限り20年ごとの自動延長」の文言を加えた。
1077年にオゲア帝が急死したのちは王立図書館の司書であるトモタキが王位を継承した。トモタキの治世は続き、50年の長きにわたった。やがて老いて病を得るようになったのでトモタキは後継に外交官のワガケーオを指名し、ほどなく亡くなった。
1128年にワガケーオが64代皇帝として即位し、30年の治世を経て疫病にかかり世を去った。
1159年、65代の皇帝として後を受けたのが女宮廷魔道士のスノーウーコ。
62代オゲアから65代スノーウーコまでの皇帝は戦闘員養成所での戦力維持を図りつつ現状維持に努め、運河要塞のモンスターとは静かなにらみ合いを続けた。しかしこのころから運河要塞側モンスターとの小競り合いが頻発した。敵側も150年以上攻め込んでこない帝国側の力量を探りに来ており、休戦ラインの緊張が高まっていった。スノーウーコ女帝は十数年の間の小競り合いによる軍勢の損害に疲れ、酒量が増え酒びたりになり、ついに胃をやられて死の床に伏せてしまった。
「フリッツ・・・・おるか」
女帝スノーウーコの愛人であった屈強な格闘家、フリッツが呼ばれた。
「我はもう長く生きてはおれぬ・・次の皇位はそなたに託す・・・手いっぱいやれ・・・」
フリッツは龍の穴出身の筋骨隆々とした格闘家だが、人材交流でアバロンに招かれ、女帝の寵愛を受けるに至った。バレンヌ帝国においては皇位継承に血統は必要ではなく、前の皇帝が有為な人材のなかから後継を指名する。61代皇帝のジェラール帝がそう定めた。
1179年、スノーウーコ帝が亡くなり、66代皇帝として格闘家フリッツが31歳で即位した。
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