ロマサガ2リプレイ(20)アバロン下水道の戦い
(20)アバロン下水道の戦い
「最近アバロンの街にどろぼうが出没しているようです」
執政を担当する大臣が報告する。
「・・・・世も末じゃのう」
夏の夜、フリッツ一行はアバロンで休養を取ったが、3日目の夜、宮殿で何かよからぬ気配を感じた皇帝フリッツは、深夜、王城を出て、気配をたどった。なにしろ格闘家なので気配をたどるのはお手の物
(屋根の上に気配が・・・)
武器屋のところの煙突を登り、城下町の屋根に出ると、魔道研究所に入り込もうとする女盗賊が。
「おい!」
女盗賊は皇帝の姿を見るや脱兎のごとく逃げだしたが、城壁に突き当たるところでスポイラーと思しきモンスターに行く手を阻まれた。
「うぁっ!」
(やれやれ、しょうもない盗賊だ)
皇帝はモンスターの前に立つと
「ずりゃあ」
キック一閃。翼ある魔物は逃げ出して行った。
「助かったわ、皇帝さん」
その翌日、皇帝フリッツはアバロン墓地の地下にあるシーフギルドを訪ねた。
(シーフの助けを借りれば、運河要塞を攻略できるのでは)
シーフの頭領と交渉。皇帝とはいえ、元はただの田舎の格闘家なのでこういった話し合いは慣れていた。
「地下水道に巨大なタコのようなモンスターがいて困っている、それを撃破してくれたら協力しよう」
(アバロンの地下にも魔物がいるのか・・・盗賊の依頼云々に関係なく掃討しないとな)
「出陣じゃ。各自1食分の食料のみ携行。アバロン地下水道のモンスターを掃討する」
アバロン地下水道はレオン帝の時代に整備した地下空間。アバロン城下町を縦横に地下道と、水路がめぐらされている。水源確保が目的だが、アバロン城が万一的の手に落ちそうな場合の脱出路として設計されたらしい。
273.竜金、ハンマヘッド(子供くらいあるとがった頭の淡水魚)、レブナント、大ヒル
274.牙魚2体、大ヒル
275.ヘクトアイ2体、ハンマヘッド、オピオン
276.ヘクトアイ2体、竜金、牙魚
この戦いでヘクトアイがエラから催眠効果のあるガスを噴出してきたのでパーティーは大混乱に陥った。ルイ、フリッツが朦朧とした状態で敵の打撃を食らってDYING状態に陥る。オニキスが月光の術で立て直しを図るが、ペースを取りもどせず、オライオンがやヘクトアイの体当たりをまともに食らってられてしまった。
「うあーっ!」
シーデーが奮戦し、月光の術でフリッツも蘇生したのでなんとか敵を駆逐することができたが、オライオンは水の上に力なく浮かんでいた。
「しっかりせよ」
探索を中止した一行、オライオンを王城地下にある王立医院へ運び込んだが、もはやオライオンの生命は燃え尽きようとしていた。
「皇帝・・・・すんませんした・・・あ、ああー」
「オライオン、気を確かにもて」
「・・・・あうん」
断末魔のうめき声を上げるやオライオンはこと切れた。
選抜部隊、2人目の戦死。
「オライオン・・・銀の道勲章を授けるのじゃ。階級を特進し、中将に列せよ…遺族には50年の間、年額1000クラウンを支給せよ」
悲しみに打ち震えながら指示を出す皇帝。三日後、王都でオライオンの国葬が営まれた。戦闘員養成所の悲しみと怒りは凄まじかった。多くの兵士が彼の死を悼み、魔族への復讐を誓った。
五日間喪に服した後、皇帝は戦闘員養成所を訪問した。
「養成所長ディッタースドルフよ。大剣が使える戦士で腕の立つ者はおるかな」
「オライオンは勇猛果敢な戦士だった・・・・やつの代わりになるものなど正直言っていない・・・だが、あそこにいるジェイスンはタフだ。本当に疲れたところからの底力には見るべきものがある」
ディッタースドルフ所長から推薦のあった戦士ジェイスンと面談。
「命の限り戦う覚悟はあるか?」
「・・・もちろんです。命尽きるまでアバロンのために戦います」
その翌日、ジェイスンを加えた一行はアバロン地下水道に再突入。尖兵のポジションはシーデーが引き継ぎ、ルイが右翼、新加入のジェイスンが左翼を固める。
277.牙魚2体、アメフラシ
278.ヘクトアイ、大ヒル、ディノバブル、牙魚
279.かえるの王子様2体、ハンマヘッド、牙魚
280.ヘクトアイ、竜金2体、かえるの王子様
やはりヘクトアイの催眠攻撃はペースをかき乱される。眠気に耐えながら戦ったが、シーデーがDYINGに陥った。
取水口に巨大な青いタコのようなモンスターが迷い込んでいた。うねうねと動く足からただならぬ妖気を感じる。
281.ディープワン
「怯むな、敵はタコ1体だ。よってたかって集中砲火を浴びせればよい」
皇帝とジェイスンとシーデーの斬撃で弱らせ、オニキスがファイヤーボールを炸裂させたらあっさりと勝利。まださっきのヘクトアイ達との乱戦の方が危なかった。
これで地下水路の敵を掃討した。
(アバロンの地下をうろつくゴキブリは退治した・・・・このあとどうするかだが・・・)
運河要塞はまだ強固。手に入れられるにしても相応の犠牲を払ってしまうだろう・・・
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