ロマサガ2リプレイ(27)
(27)王位継承問題
「次の皇位は・・・やはり長兄のゲオルグ殿がよろしいのではないかと」
ダグラス城の謁見の間で首脳会談。アキリーズ帝はここに来る前にネラック、フォーファーを回り、ゲオルグ、ソフィア、トーマと会って面談した。
「そうかのう・・・」
老いたハロルド王、皇位継承をまだ決めかねているようだ。
「モンスターが徘徊する昨今、勇猛果敢に軍を指揮できる者がまず最初に王の必要条件としてあげられるのではないでしょうか。モンスターが跋扈すると民は動揺します」
「・・・・うん。よくわかった。それではゲオルグを次期国王として推挙の手続きに入ろう」
その夜
「サイフリートよ。次期国王の件じゃが・・・やはりゲオルグに託そうと思う」
「何ですと?」
ハロルド王は国務大臣のサイフリートを呼び、王位継承問題の結論を述べた。
「あのアバロンの皇帝に吹き込まれたのですか。ゲオルグは粗にして野。伝統あるカンバーランドを統べる器ではございません」
「トーマを推すそなたの意見もよくわかる。だがわしは安心して次代を託したいのだ。頼むからどうかまげて承知してもらいたい」
「承知しました・・・・ではそのように廟議を手配・・・などというと思ったか!おらあっ!」
ずぶっ
サイフリートは懐に忍ばせておいたナイフをハロルド王の腹に突きたてた!
「ぐわっ!サイフリート、貴様・・・・・あうん!」
「ケッ、老いぼれが」
サイフリートは達の良くない連中と付き合っていて、キラーマシンやヴァイカ―といった悪魔に魂を売った私兵を数十名抱え込んでいた。
「こうなったら仕方ねえ。ハロルドの老いぼれは病死したことにする。死因は急性心不全ということにしておけ、棺を用意せよ」
サイフリートは自ら実権を握ろうと、かねてからのプランを実行に移した。
「ハロルド王が亡くなられた!」
「号外!号外!」
ダグラス城下町は大騒ぎ。末っ子のトーマは町はずれの広場で一人嘆き悲しんでいた。
「落ち込む君の気持ちもよくわかるが・・・」
アキリーズ帝が落ち込むトーマを励ます。そこへ3人の兵士が。
「トーマ様!ここにいらしたのですか。すぐお城にお戻りくだされ。ハロルド王の残された詔によりトーマ様が次の国王に推挙されました」
「なんだって?昨日おれが聞いた話と違うぞ」
「え う お」
「ハロルド王はゲオルグ様を次の王に推挙する気でいたぞ・・・さては」
「ばれちゃあしょうがねえな。詔を作るのに苦労したんだぞ。皇帝と言えども不都合な奴は消えてもらおうか!」
371.キラーマシン、ドラフトレッド、エルダー
「皆でてこい!エマージェンシーだ!」
なんとか配下の選抜部隊を呼び寄せ、3人のよからぬ男たちを成敗した。
「アキリーズ様、私はどうすれば・・・」
「・・・ここは危険だ、いったんゲオルグのいるネラック城へ逃げるぞ」
「わかりました。」
一行は間道を通ってネラックへ急行したが、道中やはりサイフリートの手下がモンスターを引き連れておそいかかってきた。
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