ロマサガ2リプレイ(36)邪悪なる魔道士
(36)邪悪なる魔道士
「ユリアナに・・・銀十字勲章を授けるのだ。階級を特進し、中将に列せよ…遺族には50年の間、年額1200クラウンを支給せよ」
悲しみに打ち震えながら指示を出す皇帝アキリーズ。二週間後、王都での国葬が営まれた。戦闘員養成所の悲しみと怒りは凄まじかった。多くの兵士が彼女の死を悼み、魔族への復讐を誓った。
五日間喪に服した後、アキリーズ皇帝はアバロンの戦闘員養成所を訪れた。
「やはり混戦や乱戦になったときに、弓術がつかえる戦士が必要だ。誰か適当な戦士はいるか」
「私にやらせてください。ユリアナ先輩の遺志を継ぎます」
女戦士イザベラが立候補してきた。なんでもユリアナとは一期先輩後輩の間柄で、血のにじむような訓練をしあった仲らしい。
「死を賭して帝国の大事に殉ずる覚悟はあるか」
「もちろんです」
イザベラはユリアナの形見の武器、グリムリーパーを引き継ぎ、術法研究所で天術を覚え、さらに技道場で催眠の見切りの訓練を行いパーティーに合流した。
「それでは魔道士の砦へ行くぞ」
一行は魔物がうごめく魔道士の砦に再度突入した。
616.バク
617.キマイラ
618.キマイラ
619.大河馬、毒虫、ガルム、トリケプス
620.ゴルゴン、カバ人間、毒虫
621.チャンピオン、百獣王
622.スフィンクス(イザベラDYING)
623.ドレッドナイト(黒い半人半獣の骸骨剣士)毒虫
624.スパイクヘッド、ヘルタースケルター、土の精霊
625.スフィンクス
626.ヒューリオン
627.エルダー、マスター、グレート
628.パイロヒドラ
629.ラットラー(茶色い大蛇)、リリス(半人半蛇の妖魔)、毒虫2体、シザースパイダー2体
630.リリス2体
「ぐわっ!」
リリスの魅了のまなざしを受けたガンリュウが混乱してしまい、皇帝に切りつけてしまうという事態。アキリーズ帝はDYINGに陥った。
631.パイロヒドラ(アキリーズDYING)
632.ドレッドナイト、アドバード
633.ドレッドナイト、ワンプス
634.グレート、ラーマ(硬い鎧を着用したエルダーの上級戦士)
635.グレート、ガーゴイル、ラーマ、ヴァイカ―2体(デーイダメイアDYING)636.ビーストメア、ナイトシェード
637.魔道士
「火山はどうした?大爆発は起こったか?」
研究室で長期の惰眠をむさぼっていた魔道士は皇帝一行を見るや跳ね起きた。
「いーや、大爆発は俺たちがくいとめた」
「ああー、なんてことを。これで魔術所は永遠に手に入らん」
「きさま、魔術所一冊のために火山を大爆発させてツキジマの住民を巻き込もうとしたのか。」
「くっ・・・貴様らにはわからんだろうが、新たな魔道を習得すれば世界の王に等しい力を得られたかもしれんのだぞ、許せん」
「魔道士よ、皇帝として貴様を見過ごすわけにはいかん。アバロンの地下牢にでもはいって貰おうか」
「うがー、かくなるうえは貴様ら全員を殺害して、わが魔道の力思い知らせてくれるわ」
前衛の3人の斬撃が入ったところで
「ストーンシャワー」
岩石の雨あられが皇帝一行を襲う。
「うごぎおごご」
血まみれになった一行、
「怯むな、前3人は斬撃、後ろの2人は月光の術だ」
ガンリュウの第2撃が深々と入り、魔道士はガクッと膝をついた。
「ウォー―」
「いまだつぶせ」
そこへ皇帝とデーイダメイアが線斬りとみじん斬りを叩き込み、ついに魔道士は
「グワーッ!」
大領の血を吐いてこと切れた。
(元は人間だったのに…魔道に魅せられてしまうとは)
一行は魔道士の亡骸を棺に納めサポート隊に渡した。皇帝一行は徒労感を抱えながら魔道士の館を後にした。ツキジマで軍船に乗り換えてアバロンへ帰投。
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