ロマサガ2リプレイ(38)幕間
(38)幕間その2
そのにらみ合いは250年間続いた。
1401年冬、71代アキリーズ帝は領国経営に力を注いだが風土病を得て死の床に付き、いまわのきわに盟友デーイダメイアを皇帝に指名。
72代女帝デーイダメイアは長命で、その後30年間、老境に至っても領内の視察を欠かさず精力的に治世を行ったが、1432年、行幸先で急死。皇帝が事前に残していた遺言の詔にて、73代として男魔道士ヤカッフが即位。
ヤカッフは43年間の在位期間中、魔道研究に専心したが、研究中に心臓麻痺を起こして絶命。
1475年、魔道研究所の後輩、ベッカオが74代皇帝として就任。しかしベッカオは皇帝の器ではなく、実務を官僚に任せ、アバロン城下町の酒場で酒食にふける日々を続けた。しかしそれで在位のストレスがなかったのか、ベッカオの君臨すれども統治せずの治世は50年間続き、1525年、暴飲がたたって倒れたベッカオの後任として大臣連中は王宮の重装兵士、ウヨジンホーを75代として指名した。
ウヨジンホーは生粋の軍人で内政に興味を示さず、44年の治世の間、辺境のモンスターの討伐をただ繰り返した。やがてウヨジンホーも老いて病を得て、死の床で1569年、若き軽装歩兵ラハヴォンジを後任に指名した。
76代ラハヴォンジ帝は凡庸で、内政には全く興味を示さず、もっぱら寝室で側娼との情交に明け暮れた。やがてラハヴォンジは大臣連によって皇帝不適格の烙印を押され、1600年、財務官チマーシンが皇帝代行に就任した。数年後ラハヴォンジが腹上死の最期を遂げた後、チマーシンはそのまま77代として王位についた。
チマーシンは財務官僚出身らしく徴税を通じて帝国の財政好転に尽力したが、1620年、会議中に吐血し死の床に就いた。
「後任は・・・サイゴ族長のアリルビョルンに頼もうと思う」
アバロン出身以外が王位につくのは格闘家フリッツ以来のことだが、おりから武装商船団に内紛がおこり、ギャロンという男が七英雄スービエの援助を受けて武装商船団を乗っ取り、海路の物流を失った帝国の財政は悪化した。
「アリルビョルンは若いときに意気投合した・・・彼はサイゴ族の中にあっては柔軟で、農業を広め帝国の財政に貢献した・・・それに剣の腕も立つ・・・彼ならば必ずギャロンを膺懲してくれる・・・
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