2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 20210508 | トップページ | 20210515 »

2021年5月 9日 (日)

ロマサガ2リプレイ(47) エンリケ皇帝退位


(47)逢瀬そして退位
エンリケ皇帝はあろうことかマーメイドに滞在し、魔物退治そっちのけで魔女に作ってもらった人魚薬で人魚と逢瀬を繰り返し、ミネルバの諫言も聞かずに人魚と甘い生活に陥った。ことここにいたってはもうエンリケは皇帝失格で、ミネルバは皇帝に「魔物退治、七英雄掃討という当初の目的を果たしてください。どうしても嫌ならば退位してください」と詰め寄った。

「じゃあ皇帝の地位はミネルバさん、あなたに譲るよ。」
人魚との愛に生きる決意をしたエンリケ皇帝は退位し、1625年、ミネルバが第81代皇帝として後を継いだ。ミネルバは先帝とは違い積極果敢に辺境の地に出向き、魔物との抗争に明け暮れたが、10年にわたる戦いの末ミネルバ皇帝は戦死。

1635年、ミネルバの後を継いだのが帝国財務官ノガラーク。彼は若いころからエンリケ皇帝の覚えが良かったので皇帝に抜擢されたが、ミネルバ帝とは違い「魔物との会戦は最低限にせよ」と布告をだし、国内兵力の温存に務めた。辺境の地にて魔物との小競り合いはあったものの、王国サイドが不拡大方針を貫いたこともあり、概して平穏な日々が続いた。ノガラーク帝は非力な文官だったが、少食を心がけ、酒もたしなまなかったので老境に入っても壮健で、55年の長きにわたって王位に君臨し、1690年、老衰により天に召されるまで天寿を全うした。

ノガラークの残した詔により第83代皇帝に就任したのが宮廷音楽師キサカタ。彼も先帝同様に魔族とは静かなるを第一義としたので表面上は何事もなく時が過ぎた。キサカタは自ら編成したアバロン合奏団を率い、帝国領内の村や町でコンサートを挙行したので大衆の受けもよかった。キサカタの治世は40年続いたが、作曲活動に没頭していた皇帝は不摂生がたたり五線紙の上に大量の血を吐き急死した。1731年、重臣会議により第84代皇帝に即位したのが戦闘員養成所のコーチャー、チマヤント・キサカタ。チヤマントは生粋の武人だったが、七英雄配下の魔族の怖さもよくわかっていたので、対魔族の方針としては先帝の方針を踏襲し、事を荒立てることをしなかった。

かくてチヤマントの治世は35年の長きにわたり、やがてチヤマントは病を得て死の床につき、いまわのきわに従者を務めていたノイを85代皇帝に指名した。1766年、ノイ帝はサバンナ・ステップ方面に巡視に出たが、戦の指揮が下手でサポート隊に数十名の死者を出してしまい、そのあとは外征を控え、もっぱら魔物との抗争は専守防衛に徹した。ノイはアバロン郊外の農村の軽輩の出で、戦下手ということもあって宮廷の要人からは軽く見られがちであった。ノイもそれは薄々感じていたので、実務は官僚に任せ、自らは
アバロン帝国大学で魔物の生態研究に明け暮れた。やがてノイも老境に入り、日常生活にもままならぬようになったので、後を後輩の大学教員シバーエマンシーに託した。

« 20210508 | トップページ | 20210515 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。