ロマサガ2リプレイ(54)ロックブーケとの戦い
(54.ロックブーケとの戦い)
1034.ロックブーケ
「みんな、心していくわよ!」
コッペリア皇帝が選抜部隊に檄を飛ばす。コッペリアの攻撃は、招雷という術法でパーティー全体にいかずちを浴びせてくるものと、ホラーという幻術で一人を混乱に追い込むものだった。しかしコッペリアは人間ではないのでいかずちはさして効かない。
「アウ、ユノ!回復を!」
後衛二人に月光での回復を指示し、コッペリア、ボクデンは斬撃の技をたたきこみ、マチルダはギャラクシイを唱え続けた。真っ向勝負の力押しの消耗戦となった。事前の情報収集ではロックブーケはすべての男性を魅了する幻惑の術を使ってくると聞かされていたが、5人中人間男性がひとりというパーティーのせいか、招雷とホラーの幻術をくりかえすだけ。
(思ったほど苛烈なことをやってこない・・・これならいける)
ホラーでマチルダが惑わされたが、ユノが元気の水でリカバー。
「かかれえー」
コッペリア皇帝が線切りを何度かたたきこむと
「ギャアアアム!」
ロックブーケは大量の血を吐いてこと切れた。
「無念・・・ああ・・・せっかく塔の秘密をつかんだのに・・・ノエル兄様・・・ぐふっ」そう言い残して七英雄の紅一点は絶命し、その姿形は消えうせた。
「七英雄を…ひとり・・・倒した」
不老不死の古代人が出自で底知れぬ力を持つといわれた七英雄。はるか昔にジェラール帝がクジンシーを倒して以来の七英雄撃破。相手の攻撃が耐えきれる範囲のものだったので、勝利を収めることができた。しかし
「うっ・・・」
コッペリアはその場に崩れ落ちた。
「陛下」
選抜部隊の残る4人で沈んだ塔を脱出し、サポート隊のうち屈強な10名を駐留に残して、一行はムリエ、ツキジマ経由で軍船に乗りアバロンへの帰途に就いたが、コッペリアは意識はあるものの足を動かすことも立つことも出来なくなってしまった。ギャロンの亡霊戦以降の連戦に加えて、ロックブーケの雷攻撃を受けてパーツが破損してしまったようだ。コッペリアを作ったヒラガ家の技術者が呼び寄せられ、修理を試みたがうまくいかなかった。けっきょくコッペリア皇帝はすべての遠征を中止せざるを得なくなり、在位したまま、王宮の玉座に座り続けるのみとなった。
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