ロマサガ2リプレイ(63)
(63)ボクオーンとの対決
「怖いくらい順調だな」
斧を持つマハンがつぶやく。内部は予想通りガラガラで、ボクオーンのいると思われる船首の区画へ向かってひた走る。
1391.メドゥサ、エレキテル、ゴルゴン
1392.ヴリトラ
巨大な蛇のヴリトラが待ち構えていたが、皇帝が空圧波で先制し、後をのこりのメンツで集中攻撃して撃破。
1393.ミスティック、ドクター、ゴルゴン
1394.ラルヴァクイーン
1395.ラルヴァクイーン
あらかじめ一行には戦艦内部の見取り図まで配られていたので、わずか5回の戦闘でボクオーンの居室まで到達した。そこには一人の老人がいた。
1396.ボクオーン
「すまない、私はボクオーンでもなんでもないんだ、ただ七英雄と名乗ってみたかっただけなんだ。この戦艦も破壊する、麻薬作りもやめる、だから許してくれええ」
「馬鹿言わないでよ」
皇帝ラビットが無慈悲にナイフで切りつける。
「きっひひひひ、このやろう、許せぬ。アバロンの皇帝はもう少し賢い奴だとは思ってはいたが・・・こうなっちゃあ仕方ねえ、わが半生をかけて作り上げたマリオネットロボ、あの愚か者どもに死の裁きをあたえるのじゃああ」
そういって天井を破って現れたのはボクオーンの3倍くらいはあろうかという人形。両手にはものすごい大きさの剣が握られている。
「怯むな、皆の者かかれ!」
しかし、ボクオーンが巨大な傀儡人形を使ってくることは予想していたので、皇帝ラビット、マリア、オーロラの3名はソードバリアの術を唱えた。ジュウベエは乱れ雪月花、マハンはオノのヨーヨーで斬りつける。
「ぬぐうお!
案の定巨大傀儡人形が凄まじい剣圧で一行を打ち据える。ソードバリアを唱えていた3人は弾くことができたがマハンとジュウベイが深手を負った。滴り落ちる鮮血。しかしあわてずマリアとオーロラがエリクサーの術で全回復。皇帝はせん切り、マハン、ジュウベイも斬撃を入れて巨大傀儡をたじろがせる。しかし巨大傀儡人形も再度の斬撃。マハン、ジュウベイが吹っ飛ばされたがソードバリアを唱えていた3人はまたも弾くことができた。マリアとオーロラが再びエリクサーを唱え、残る3人が強烈な技で攻撃を仕掛け、とうとう巨大傀儡人形を倒すことに成功した。
「おのれきさまら、我が最高傑作を」
追い詰められたボクオーンはマリオネットの術法を繰り出したが、幸い誰も精神をのっとられず実害はなかった。こんなはずではと焦るボクオーン
「いまだつぶせーーー」
5人がかりの集中攻撃、ジュウベイの乱れ雪月花が深々と入り、ボクオーンは大量の血を流し絶命した。
「ギギギ・・・ば、ばかな・・・・ぐふっ!」
悪の限りを尽くした七英雄ボクオーンが倒れた。
「ボクオーンを倒した以上はこの地上戦艦に用はない。脱出して火を放て!」
そんなに複雑な構造でもないので、一行はあっさりと地上戦艦を脱出し、当初の手筈通り工兵隊と手分けして油をまいて火をつけ、地上戦艦を炎上させた。
燃える地上戦艦を見て、ボクオーンの非命を悟ったボクオーン配下のモンスターたちは、一目散にサバンナ方面に逃走していった。マイルズの街で暴れまわっていたモンスターの一群も、帝国近衛兵団によって鎮圧された。
囮となってモンスターと激戦を繰り広げた帝国地上戦艦のサポート隊で2名の死者、10名の重傷者が出たが、帝国大学教授ガイエルのシナリオ通りに事は運び、ジェラール帝のころから1000年以上にわたって帝国を悩ませた邪悪な七英雄ボクオーンを討ち果たし、ステップ地方も帝国の勢力下にはいった。
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