2019年8月
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2019年8月18日 (日)

WASオールスターリーグ戦(30)

(30)
○武藤めぐみ(12点)(19分47秒、片エビ固め)R美冬(8点)●

※ランニングネックブリーカードロップ
相手の蹴りを警戒したのか、走り込んでからの攻撃を多用した武藤が優位に試合を運ぶ。美冬はとにかくヘッドショットキックが当たらないと上位の選手相手にはまだまだ試合が作れない。ドロップキック、ラリアット、ミサイルキックと遠距離から一気に間合いを詰めて攻めるスタイルで崩していく。美冬もカウンターで蹴りを当てていくがなかなか有効打が入らない。そのままズルズル武藤ペースで試合が進み、最後はネックブリーカー2連発で武藤が押し切って星を6勝6敗の五分に戻した。ライジン美冬は8敗となりリーグ戦の負け越しが決まった。

○結城千種(12点)(11分15秒、片エビ固め)B上原(9点)●
※バックドロップ
前半はブレード上原がミサイルキック、ドロップキックなどの飛び技を軸に優位に立ったが、結城も試合内容を度外視して勝ちに来て、バックドロップを7連発で繰り出しブレード上原を完全に沈黙させた。
「うう・・・」
一発でも厳しい結城のえぐいバックドロップを7連発で食らったブレード上原、試合が終わってからもなかなか起き上がれず、大事を取って担架で搬送された。
「しんどいので・・・ここまでくると試合内容も結果もというわけにはいきません」(結城)
勝ち点上積みへの執念を見せた結城千種が6勝6敗の五分に戻した。ブレード上原はトップとの差が7点となり、優勝決定戦進出の可能性が消えた。

△氷室紫月(16点)(時間切れ引き分け)B市ヶ谷△(14点)
大阪大会夜の部セミ前は今大会屈指の好カード。
昼の部でまさかの無得点試合をやってしまったB市ヶ谷。この試合は勝ち点2を取らないとと考えたのか出だしから猛攻を仕掛けるが、どこか焦りの色があり、氷室もディフェンスを固めており返し技で返されたりかわされたり、どこか空回り。一方の氷室はここまでトップとは1差の勝ち点15で2位につけているので、凶悪なB市ヶ谷相手に力押しで張り合うよりは時間切れ引き分け狙いのほうがやりやすいと考えたのか、立ち技打撃一切なしのグラウンド地獄に引きずり込む。しかも繰り出す技はどれも取りあえず出しておく感じで、引き分け狙いなのがありあり。
「くっこの」
B市ヶ谷も少し冷静さを欠いており、強引に大技を仕掛けようとするが、上半身の動きに下半身がついていっていない。あっという間に15分が経過。ここで氷室がスリーパーホールドを出してきた。L内田を失神に追い込んだスリーパー、市ヶ谷も懸命にもがいて振りほどこうとするが3分ほど絞められ続けてぐったり。あわててレフェリーが確認に入る。弱った市ヶ谷へ向けて氷室が繰り出したのは普段は見せない足4の字固め。うああーと悲鳴を上げる市ヶ谷、しかし氷室はこんな技で市ヶ谷がギブアップするとは思っておらず、あくまで時間稼ぎ狙い。そうこうしているうちに25分経過。焦りの色の濃い市ヶ谷はラリアットで動きを止めるやタイガードライバーを炸裂。しかし氷室も2で返して、ダウンしたままごろごろ転がり場外エスケープ。市ヶ谷追撃を加えんと降りたが、氷室も場外を逃げて間合いを取る。
「くきぃーっ!」
追いかけるB市ヶ谷、逃げる氷室、リング外周での追いかけっこに場内笑い。しかし氷室、いきなりクイックターンして市ヶ谷の腹に強烈なひじ打ち。そしてリングへ。この時点で残り時間3分を切った。
カウント18でリングに戻った市ヶ谷だったが、待っていたのは氷室の低空ドロップキック。テーピングで固めている太ももに命中。負傷箇所への一撃に苦悶の表情のB市ヶ谷。残り時間2分、焦りまくった市ヶ谷は強引にビューティボムを狙ったが踏ん張りが利かず持ち上げられず、逆にリバースで返される。両者ダウン。ここで氷室また場外エスケープ。残り時間1分。息を整えながらセコンドの金森と二言三言言葉を交わす氷室。カウント19でゆっくりリングに戻る。

「いいかげんにしなさい!」
怒り心頭のB市ヶ谷、延髄斬りを狙うも前に倒れて氷室かわしたので空を切る。残り時間30秒、B市ヶ谷、憤怒の表情で氷室を捕まえ頭突きを3発叩き込んでからえぐい角度のDDT。しかし続くフォール、氷室2.9で返す。ドドドドドド。残り時間20秒、ここで氷室またしてもゴロンと転がって場外エスケープ。市ヶ谷、リング下に降り強引に捕まえてリング内に戻そうとするが氷室もサードロープをつかんで抵抗。時間切れ直前にエプロン上で妙な攻防。残り時間10秒、ここでリング内に氷室を押し込んだ市ヶ谷、そのまま上に乗ったが氷室の右足がサードロープにかかっている。その足をすくってエビ固めの要領で力ずくで押さえ込んだ市ヶ谷、ワン、ここで時間切れのゴングが鳴ってしまった。

「氷室紫月!勝つ気がないのなら試合に出てこないで!」
試合後マイクで叫んだ市ヶ谷、氷室はどこ吹く風で、セコンドの金森から渡されたペットボトルの水を一口飲んでから、表情を変えずに引き揚げた。
負けなかった氷室、勝てなかった市ヶ谷。大阪2連戦で1点しか勝ち点を積めなかったのは今後の優勝争いを考えると痛い。

氷室紫月、控室に入ってから1分ほどぶっ倒れていたが、そのあとむくっと起き上がり、手早くシャワーを浴び着替えを済ませ、金森と一緒に迎えのハイヤーに乗り込み新大阪へ向かい、東京行の最終の新幹線に乗り込んだ。都内にはソウルジャーが懇意にしている腕のいいマッサージ師が待機している。そこでメンテナンスを行い最終盤の闘いに備える予定である。

○M祐希子(12点)(3分21秒、キャメルクラッチ)草薙みこと(11点)●

万全の状態の両者だったらどんな凄い攻防が展開されただろうと思わせたカード。昼の部では不戦勝でほとんど運動しておらず休養十分のM祐希子と、昼の部で伊達の膝蹴り攻勢にこっぴどくやられた草薙。はっきりいってやる前から結果は見えていた。それでも試合を捨てていないのか、草薙みことはテーピングをぐるぐる巻きにしてリングに上がり、いきなり草薙流兜落としを2連発で仕掛けたが、3発目は食わず首固めで切り返したM祐希子、ネックブリーカー、ジャーマン、ムーンサルトの大技攻勢で猛反撃。草薙も最後の力を振り絞ってフォールを返し続けたが、動けなくなってしまったところをM祐希子のラクダ固めにつかまってしまう。
「う、がーっ」
あまりの苦しさに悶絶する草薙。それでもギブアップの言葉だけは吐かない。この試合を裁くWARSのレフェリーもどうしたものかという表情。草薙の上体がぐぐぐっと反ってゆく。ここで草薙のセコンドについていた小川ひかるが動いた。青コーナー側エプロンに上がり、持っていたタオルをリングに投げ入れた。カンカンカンカン。

セコンドのタオル投入によりマイティ祐希子が勝利。試合終了のゴングが打ち鳴らされる。複雑な表情で勝ち名乗りを受けるM祐希子。座り込んだ状態で、まだやれたのになぜ止めたのですかと小川を問い詰める草薙。小川ひかるがここで草薙の頬をペチと張った。場内えええのどよめき。

「あなたはSPZの看板です。次のシリーズの事も考えてください」と涙ながらに言い返す小川。

先輩のタッグパートナーにこう言われては草薙、わかりましたという他なく、涙をこらえながら腰に手をやりつつ引き揚げた。

「草薙選手ね、前の試合まじめにやり過ぎましたね。この手のリーグ戦は15試合を見据えた闘い方をしないと・・・なかなか厳しいですよ」(解説の杉浦美月)

○南利美(15点)(21分18秒、腕固め)T龍子(16点)●
大阪大会夜の部メインイベントも垂涎もののカード。
昼の部で重量級のボンバー来島と30分フルタイム闘って疲労困憊しているT龍子。一方の南は昼の部でC斉藤を1分半で下しておりコンディションはまずまず。それでもいきなり関節を持って行かれない限り負けることはないと判断したサンダー龍子、じっくりと重量感のある攻めを見せる。ただのダブルハンマーもものすごい威力。南はやられながら死んだふりをしてワンチャンスに賭けるつもりか、ほとんど反撃しない。しかしサンダー龍子も30分以内に痛めつけて3カウントを取ればいいんでしょと割り切っており、攻め急がず序盤は殴る蹴るで南のスタミナをはぎ取ってゆく。
サンダー龍子が10分過ぎに初めて大技を見せ、ボディスラムで投げ、そのあと起き上がってきたところをパイルドライバー。しかし南もフォールを2で返し、急場しのぎに足を取って逆片エビに捕らえて反撃。

15分経過、サンダー龍子も落ち着いてロープに逃れ、逆片エビから脱出。起き上がってロープに振るや重爆ドロップキック、そしてブレーンバスターの猛攻。そしてついにプラズマサンダーボムの態勢に、南も懸命に踏ん張って抵抗したが、上からダブルハンマーを落としてからプラズマサンダーボムを炸裂させた、が、南も2で返す。
このままなんとか力押しで行けそうだと考えたサンダー龍子、いくぞおらあと叫んでから2度目のプラスマサンダーボムにいこうとしたが、南も2発目は食えないと判断したのかしっかりと腰を落として防ぐ。20分経過。焦れたサンダー龍子、じゃあもう少し弱らせてやると考えたのか、ロープに振ってラリアットを狙ったが南利美、瞬間身をかがめてかわしてその勢いのままロープまで走り、反動を利してジャンプして空中胴絞め落とし!
思わぬ大技に面食らうサンダー龍子、そのまま南は上に乗ってフォールしたが2で返される、だが次の瞬間南は上に乗った態勢のまま変形のアームロックに移行!
「うがああ」
不意の腕関節攻めに悶絶するサンダー龍子。
ーまずいこのままこらえたのでは折られてしまう
残りの公式戦の日程を終えた翌々日、火曜日からは自団体の北陸遠征がある。そこで自分が欠場してしまうと自団体の客入りにも影響しかねないと一瞬考えたサンダー龍子は無念のタップ。場内ええええ。

南利美、SPZきっての技巧派としての面目を保ち、勝ち点を15に伸ばし優勝争いにも食い込んできたが、サンダー龍子相手に20分以上闘ったダメージは大きく、しばらく倒れ込んでいた。敗れたサンダー龍子の方がむくっと先に起き上がり、腕をアイシングしながら悔しい表情で引き揚げた。
「はー、はー・・・伊達さんや草薙さんでも勝てなかった相手からギブアップを取ることができて・・・まあ悪くないわね。残り3試合?せいぜい怪我しないように頑張るわ」(南)
「なんか、やられた気がしないんだよね。ダメージで行ったら昼にやった来島さんの方がずっと大きいし・・・まあ南さんの技術は想定以上だった。でもまだ勝ち点ではトップなんで、あと3つ全部勝って決勝戦に行くよ!」(T龍子)

翌日の興行予定地は仙台。セミ前までに出た選手はいったん東京まで出て東京に宿泊し、翌朝の新幹線で仙台へ向かうが、セミメインに出た4選手は大阪に泊まり、明日朝一の新幹線を乗り継いでか、飛行機で仙台入りとなる強行日程。しかしサンダー龍子はゲン直しのつもりなのか、大阪でスポンサー筋と飲食。

ここまでの順位は以下の通り
1位:サンダー龍子、氷室紫月 16点
3位:ボンバー来島、南利美  15点
5位:グリズリー山本、ビューティ市ヶ谷 14点
7位:マイティ祐希子、伊達遙、結城千種、武藤めぐみ 12点
11位:草薙みこと 11点
12位:コンバット斉藤 10点
13位:ブレード上原 9点
14位:ライジン美冬、ラッキー内田 8点
リタイヤが1名。

6日目が終わった。

2019年7月28日 (日)

WASオールスターリーグ戦(29)

(29)

6日目 大阪大会 夜の部

好勝負連発となった大阪大会昼の部が終わり、客出し、清掃を経てすぐに客入れ。さすがに選手は疲労困憊(公式戦のなかったM祐希子を除く)。控室に転がったまま夜の部を待った。

午後6時、夜の部が開始。
まず前座の3試合から。
○M千秋、ヴァイカー(1分37秒、片エビ固め)渡辺●、保科
※リバースDDT

○中江、R北条、菊池、藤島(3分42秒、体固め)金森、吉原、富沢、成瀬●
※ラリアット

伊達、○沢崎、小川(11分10秒、タイガーSH)石川、真壁、辻●
夜の部の公式戦が流れた伊達遙は前座の第3試合に回った。疲弊していることもあり伊達の出番はほとんどなく、試合の大部分が小川ひかるが相手方に捕まり、終盤に沢崎がスープレックス攻勢で逆転勝利という展開だった。

(公式リーグ戦)
○伊達遙(12点)(不戦勝)N白石(4点)●
伊達遙が星を6勝6敗の五分に戻した。

○B来島(15点)(4分27秒、片エビ固め)C斉藤(10点)●
※延髄ナパームラリアット
2時間前にサンダー龍子相手に30分闘ってズタズタのボンバー来島、ただここで負けると必死こいてドローを拾った意味がなくなるのでボンバー来島、相手のキック攻撃を二つ三つ受けるや、昼の部で猛威を振るったベアハッグにとらえた。これで腰を痛めたコンバット斉藤が棒立ち状態になってしまい。正面からのナパームラリアットを叩き込み、起き上がったところを延髄ナパームラリアットでなぎ倒しあっさりと3カウントを奪取。
「さっき龍子さんとやってズタズタなんだ。長引いたら勝てるわけがない」(B来島)

○G山本(14点)(11分7秒、リングアウト)L内田(8点)●

ここまで4勝7敗と星が上がっていないラッキー内田。ここで負けると優勝戦線から脱落が決まってしまうので懸命にグラウンドで腕関節を取って行くが、パワーの差が歴然なのでなかなか決めさせてもらえない。10分経過のアナウンスまではL内田のねちっこいグラウンド戦に付き合ったG山本、しかしこれは罠で、10分経過のアナウンスとともにグリズリー山本がグラウンドで絡み合ったまま至近距離で赤い毒霧を噴射!
「目が・・・・目がっ」
顔にまともに食らってしまいピンチに陥ったL内田、あろうことかSPZの井上霧子レフェリーは見て見ぬふり。L内田はひとまず転がって場外にエスケープしたが、待っていたのは先に場外で待ち伏せしていたG山本のジュラルミンケース攻撃。昨日の広島でも草薙相手に猛威を振るった卑劣な凶器攻撃を食らったL内田は場外で昏倒。そのままリングアウトの20カウントを聞いてしまった。ラッキー内田、負け越し決定。
その試合が終わると休憩。

2019年7月21日 (日)

WASオールスターリーグ戦(28)

WASオールスターリーグ戦(28)

6日目 大阪大会


○氷室紫月(15点)(11分15秒、スリーパーホールド)L内田(8点)●
休憩後はソウルジャーのベビーフェイス同士の同門対決。とはいっても両方ともグラウンドが得意な選手なので地味な攻防が繰り広げられた。10分経過のアナウンスとともにL内田がようやく大技を繰り出し、ジャーマン、ノーザンライトのスープレックス攻勢で勝ちに行こうとするが氷室も2で返す。ならばとラッキー内田、2度目のジャーマンを狙おうとするが氷室、クラッチを切るやさっとバックに回って足を掛けて倒して、グラウンドでのスリーパーに持ち込んだ。入り方が鮮やかだったためか、L内田ディフェンスできずがくりと失神。危険と判断したレフェリーが試合を止めた。場内どよめき。ダークホース・氷室紫月があれよと言う間に勝ち点15を集め、暫定ながらトップのサンダー龍子に並んだ。
落として勝つという冷徹な試合を見せた氷室、表情一つ変えず花道を歩いて引き揚げた。敗れた内田はセコンドの吉原に活を入れてもらい、しばらくぼうっとしていたのだが、やっちゃったと顔を手で覆いながらとぼとぼと引き揚げた。

▲B市ヶ谷(13点)(12分55秒、両者リングアウト)G山本(12点)▲

史上最凶のお嬢様対極悪女帝の異次元対決。序盤こそまともな力勝負、殴り合いの攻防を演じていたが、市ヶ谷のDDTが決まり、不利を悟ったG山本が場外戦に出て、フェンスに振って、鉄柱攻撃。そして赤い毒霧を市ヶ谷の顔面めがけ噴射!
「よくもわたくしの美しい顔にそんな汚いものを・・・」
顔を真っ赤に染めた市ヶ谷様マジ切れしてしまい、グリズリー山本をイスでめった打ち。そして首筋をつかんで観客席へなだれ込み、椅子の上へめがけビューティボム、そして上に乗ってギロチンチョーク。これは本当に怒っている。そうこうしているうちに井上レフェリーの場外カウントが進み両者リングアウトの裁定。
「どういうことですの?」
「両リン!両リン!」
あわててリングに戻る市ヶ谷だったがすでにゴングが鳴った後。怒りで我を忘れたB市ヶ谷、痛恨の無得点試合。かっとなった市ヶ谷は井上レフェリーにグーパンチを一撃してから引き揚げた。

○伊達遙(10点)(27分48秒、片エビ固め)草薙みこと(11点)●
※SPZキック
セミ前で組まれたのはSPZの同門対決。夜の部の事を考えると速攻勝負狙いにいくかと思われたが、両者ともそれを良しとはせず、SPZタイトルマッチの様な重く激しい攻防が繰り広げられた。組み合った瞬間が勝負。伊達が殺人ヒザ魚雷をかますか、その前に草薙が投げ飛ばすか。草薙の投げがどんどん決まっていったが、伊達もきっちり受け身を取ってダメージを軽減。そして20分過ぎ、攻め疲れの見えた草薙へ伊達の代名詞・殺人ヒザ魚雷がズバズバ決まる、草薙も腹筋は相当鍛えているが、伊達の膝蹴りはその装甲を貫く威力。
「ぐううう」
とうとう腹を押さえてうずくまる草薙、仁王立ちの伊達。それから何度も起き上がった草薙だったが、その都度殺人ヒザ魚雷を貰ってしまい苦境に陥る。ならばと必殺の草薙流兜落としを仕掛けて逆転を図ったが、伊達もカウント2.5で返す。これで攻め手の無くなった草薙、さらに伊達の殺人ヒザ魚雷をいいようにもらってしまい、ダウンカウントが数えられるほどの深いダメージ。伊達の凄まじい攻撃に場内は静まり返った。
草薙が懸命に立ちあがるも首が据わっていないのを見て取った伊達が、満を持してSPZキックを叩き込む。前のめりに崩れ落ちる草薙、ひっくり返してカバーする伊達、これでカウント3が入った。
試合後は両者大の字、死力を尽くしたいい勝負だった。
「困りましたね・・・この後祐希子さんとですか・・・」(草薙)
セコンドの小川ひかるの肩を借りて引き揚げた草薙、SPZの頂上決戦を戦い終えて、悔しさの中にもどことなく満足そうな表情を見せていた。
優勝候補の一角に名を連ねていた伊達遙、勝ち点をようやく10に乗せた。

○武藤めぐみ(10点)(15分27秒、ノーザンライトSH)結城千種(10点)●

「難しい試合になりますね」(結城)
前の試合がかなり盛り上がったため、ソウルジャーの同門対決もそれ以上のものを見せなければいけない。そう考えた両者がゴング後いきなりフルスロットルで激しい動きの攻防を見せた。レスリングでの基本的な攻防をすっ飛ばしてめまぐるしく両者動いて飛んで投げて、しかもまったく休まない。これはこの2人にしかできない世界。武藤がフランケンシュタイナーを決めれば結城はバックドロップ。とにかく動き回って相手のペースを止めようとしたが、お互い技は知っているのでなかなか決定打が出ない。しかしフィニッシュは突然に、15分過ぎに繰り出した武藤のノーザンライトスープレックス、武藤の肩が結城のみぞおちにめり込んでしまい、一瞬返す動作が遅れ、3カウントが入ってしまった。「3つ入った?」とレフェリーに確認する結城。指を3本立てて入ったと答えるレフェリー。結城は首を傾げ、いかんなという表情を見せながら引き揚げた。これで武藤も勝ち点を10に乗せた。

△B来島(13点)(時間切れ引き分け)T龍子(16点)△
大阪大会昼の部メインは新女のパワー殺法第一人者と、WARSのクレイジードラゴン。しかしボンバー来島はこの試合にかける闘志は並々ならぬものがあった
「祐希子も市ヶ谷もあんたに負けてるんだよ・・・あたしまで負けたら実質この対抗戦はうちらの負けだ」
そして試合は力と力のぶつかり合い。単純な力比べは互角。レスリングの攻防も五分と五分。ならばとエルボー、ラリアットで攻勢に出ようとしたサンダー龍子だが、来島もきっちりガードを固める。サンダー龍子は頭を負傷しているせいか、はたまた来島の重さを警戒してか、なかなかいつもの狂乱ラッシュに持ち込めない。
一方のボンバー来島も相手はWARSの巨竜とあって、アグレッシブに攻めず、スタミナ切れを待つ戦法。重量級同士の重い試合、お互いしのぎ合いながら20分が経過。
「オラーー」
20分経過のアナウンスとともにボンバー来島がジャーマン。フォールは2で返したがこれでサンダー龍子は頭を打ってしまった。もだえ苦しむサンダー龍子、ひとまず場外にエスケープ。しかしボンバー来島相手を追わず、リング内で息を整える。場外乱闘のラフは相手に一日の長がありヘタに追撃したら大ダメージを負うと考えたか。カウント19でリングに戻ったサンダー龍子、組み付いてブレーンバスターを狙うがなかなか持ちあがらず、逆にDDTに切り返されてしまいまた頭を打ってしまう。ボンバー来島、ここで勝負に出てベアハッグにとらえた。
「あ・・・・ぐ」
力ずくで絞められて苦悶の表情のサンダー龍子、場内どよめき。サンダー龍子に相手こんなことができるのはボンバー来島くらいか。
「ギブアップか?ギブアップか?」
ソウルジャーの上坂レフェリーが問う、必死にこらえる龍子、
「耳、耳です!」
セコンドの石川涼美が懸命にアドバイス。この言葉が届いたのか耳そぎチョップで脱出を図るサンダー龍子、七発目の耳そぎで技が解けた。ここで両者ダウン。ボンバー来島の奮闘に大盛り上がり。ここで25分が経過。
そしてボンバー来島は胴締めスリーパーで追い打ち。もうこの時点で負けないで終ろうと判断していたか。一方のサンダー龍子も負けて氷室に並ばれるより勝ち点1を確保して単独トップを保って終わったほうがと考えたか、強引に攻めず、残り3分になってからは両者チョップとエルボーの応酬。
「ウオオーッ」
ボンバー来島、残り2分を切ってから不意打ちナパームラリアット炸裂。しかしサンダー龍子もフォールを2で返す。両者ダウン。先に起き上がったサンダー龍子、来島を捕らえてプラズマサンダーボムの態勢に。残り時間1分。しかしなかなか持ちあがらない。残り時間30秒、
「うおおおおおお」
サンダー龍子ついに来島のガタイを高く抱え上げて
バアンッ
ものすごい音を立ててたたきつけた。しかしその瞬間サンダー龍子の腰に電気が走り体制が崩れフォールに行けない、両者ダウン!
残り時間10秒
憤怒の表情で這うようにしてカバーに行ったサンダー龍子、
ワン、トゥ、ここで30分時間切れのゴングが鳴った。
場内大歓声、死力を尽くした両者荒い息をつく。
「勝てなかったのは残念だけど・・・新女のカンバンは守った」(B来島)
「しんどいね。んー、まあ・・・ああいうタイプの選手とはなかなか自分のところでは当たらないからいい勉強になった」(T龍子)

好勝負連発となった大阪大会昼の部が終わり、客出し、清掃を経てすぐに客入れ。さすがに選手は疲労困憊(公式戦のなかったM祐希子を除く)。控室に転がったまま夜の部を待った。

2019年7月14日 (日)

WASオールスターリーグ戦(27)

(27)

第6日 8月17日(金)
大阪 難波パワフルドーム大会
「地元だし、きょうのリングはWARSだし、きょうの2つ取れれば決勝戦は見えてくると思うんで・・・・正直体はしんどいけど、まあ頑張るよ。」
朝9時に会場入りして念入りにストレッチをしていたサンダー龍子。勝ち点15でリーグ戦のトップ。しかし今日の相手もボンバー来島と南利美と楽な相手ではない。

「ふあ・・・」
10時過ぎ、新大阪駅にラフな私服姿のマイティ祐希子が姿を現した。前夜を下関市内に泊まった祐希子は始発の新幹線グリーン車で眠りこけながら大阪入り。迎えの車に乗り込み試合会場へ向かった。

12時、大阪大会昼の部が開始。

○富沢、成瀬、金森、吉原(5分20秒、回転エビ固め)M千秋、ヴァイカー●、渡辺、保科
博多ライジングプロレスの女子事務員兼レスラー、ザ・ヴァイカー、ノエル白石のリタイヤに伴い昨日急きょ参戦オファーを受け、大阪仙台東京のサーキットにも帯同することになった。4日間で8試合に出場して80万円のギャラが支給されるので資金難に苦しむ博多ライジングプロレスはこのオファーを快諾した。昨日急きょ団体関係者に着替えやら身の回り品を届けてもらい、昨日夜に空路で大阪入りし第1試合のタッグマッチに出場したが、パートナーのM千秋は相変わらずのひとり場外乱闘、SPZの渡辺、保科は乱戦向きではない選手なのでまったく統制が取れておらず、ソウルジャーの4人相手に防戦一方、最後は富沢に回転エビで丸め込まれて敗北。

中江、○R北条、藤島(3分47秒、体固め)石川、真壁、辻●
新女とWARSが激突した6人タッグ、ロイヤル北条がほぼ出ずっぱりでWARSの3人とファイトし、伝家の宝刀DDTであっさりと辻を沈めて終了。

沢崎、○小川(8分10秒、逆さ押さえ込み)M祐希子、菊池●
対戦相手の負傷欠場により前座カードに回ったマイティ祐希子だったが、夜の部の草薙戦を見据えていたのか試合のほとんどを菊池に任せていた。最後は小川と菊池の丸め込み合戦となり、今回は小川が逆さ押さえ込みで菊池から3カウントを奪取した。

(公式リーグ戦)
○M祐希子(10点)(不戦勝)N白石(4点)●

○R美冬(8点)(13分48秒、片エビ固め)B上原(9点)●
負けると8敗目で負け越しとなり優勝争いから脱落が決まってしまうR美冬が猛攻を仕掛ける。得意のヘッドショットキック乱打でブレード上原の動きを止め、最後は上段蹴りで相手をもうろうとさせてからのバックドロップでブレード上原を沈めた。ライジン美冬が本拠地で意地の4勝目。

○南利美(13点)(1分33秒、羽根折り腕固め)C斉藤(10点)●
SPZの同門対決、過去のシングル対戦成績は南の10勝2敗だが、直近1年の対戦成績は互角。しかし秒殺狙いの南、いきなりタックルを決めてグラウンドに引きずり込んだ南がそのまま上に乗ってコンバット斉藤を翻弄し、あっさりと腕関節を取ってギブアップを奪った。南の技術に場内どよめき。
「夜の部、誰とやると思ってるんですか。」(南)
要するに夜の部メインで組まれているサンダー龍子戦を見据え、消耗を極力避けたかったらしい。

その試合が終わると休憩。

2019年7月 7日 (日)

WASオールスターリーグ戦(26)


(26)

WASオールスターリーグ戦

5日目 博多大会 後半戦の模様をお送りします。

○G山本(12点)(3分37秒、リングアウト)草薙みこと(11点)●
レフェリーチェック時にいきなり奇襲攻撃をかけていったグリズリー山本、殴る蹴る投げるレッグドロップの猛攻。のっけから荒れた展開となった。いつもならやり返す草薙なのだが昼の部の氷室戦で右足を痛めているためか精彩を欠く状況、それでも草薙流兜落としを繰り出して反撃したが足が痛むのかフォールに行けず。逆にG山本が場外エスケープ。草薙も追っていったがなんとレフェリーの死角をついてセコンドのマーメイド千秋が角材のようなもので草薙の右足を殴打!草薙その場に崩れ落ちる。セコンドの小川ひかるが詰め寄るも今度は小川を2人がかりの殴る蹴るでのしてしまう。そしてジャージ姿の小川をグリズリー山本が場外パワーボム!コンクリート床にたたきつけられてもだえ苦しむ小川ひかる。

草薙が珍しく怒りをあらわにして組みついていったがグリズリー山本、草薙をエプロン方向に突き飛ばして、なんとカメラ機材入れのジュラルミンケースで草薙の頭を殴打!これがまともに入ってしまい草薙悶絶。
「げひゃひゃひゃひゃ」
リングに戻って高笑いするグリズリー山本。草薙は倒れ伏したまま20カウントを聞いた。勝利後も場外で動かない草薙と小川をストンピングするG山本とM千秋、場内大ブーイング。あわててSPZセコンド陣の沢崎、渡辺、保科が入ってきて大乱闘勃発!渡辺保科があっけなくやられてしまったが、沢崎はグリズリー山本の打撃をかいくぐって場外ジャーマンを決めた。これで頭を打ってしまったG山本、M千秋の肩を借りて引き揚げた。ダメージの深い草薙と小川は担架で運ばれた。翌日以降の試合が心配。

○B来島(12点)(4分55秒、レフェリーストップ)武藤めぐみ(8点)●

昼の部で南利美に膝を集中攻撃されて負けた武藤めぐみも本来の動きからはほど遠い状況で、試合開始3分ほどでB来島のナパームラリアットを2発も被弾するなど劣勢においこまれる。そして起き上がろうにも膝がぐらついてなかなか起き上がれない状況。テーピングでがちがちに固めてはいるが痛みに顔をゆがめる武藤。
「オラオラオラー」
ボンバー来島がグラウンドで胴締めスリーパーに捉える。武藤、力が入らず抜けられない。ぐったりとしてしまったのを見て危険と判断したSPZの井上霧子レフェリーが試合を止めた。

○B市ヶ谷(13点)(13分37秒、片エビ固め)伊達遙(8点)●

昼の部でマイティ祐希子相手に30分やって疲れているビューティ市ヶ谷、さすがに本来の爆発力あるファイトができず、伊達の打撃を貰ってしまい大苦戦。しかしそれでも頭突き、ラリアット、タックルの荒々しい攻めで伊達をぐらつかせることに成功。しかし伊達もSPZ王者になった時の技、ラリアットで市ヶ谷をなぎ倒しカウント2まで追い込む。ならばと市ヶ谷、タイガードライバーで逆襲した後、起き上がってくるところを延髄斬りを叩き込んだ。これがクリティカルで入ってしまったのか伊達悶絶。這うようにしてカバーに行った市ヶ谷、ピクリとも動かない伊達、これで3カウントが入ってしまった。ややラッキーな面があったもののビューティ市ヶ谷2位タイに浮上。伊達遙、試合後もなかなか起き上がれず担架で運ばれる仕儀となった。

○結城(10点)(15分5秒、体固め)T龍子(15点)●

やはり昼の部の試合でR美冬の猛攻を受けて頭にダメージの残るサンダー龍子の動きがおかしい。結城に主導権を握られる展開。それでも相手の攻め疲れを待ってパイルドライバー、ラリアットで反撃。しかし結城も早い段階でタッチアウトを炸裂。サンダー龍子2で返すも苦悶の表情。結城、バックドロップを狙うもサンダー龍子、とっさにトップロープを蹴って態勢を崩す。両者もつれたままダウン。あわやダブルフォールかと思われたが両者とも肩を上げる。結城、荒い息をつきながら行くぞーと叫んでリング中央でバックドロップ。しかしサンダー龍子これは読んでいて体重をかけて押しつぶす。しかし結城、潰された瞬間にすばやく体を入れ替え上に乗って押さえ込んだ。サンダー龍子一瞬反応が遅れ、跳ね除ける前に3カウントが入ってしまった。クレイジードラゴンから今大会初めて3カウントを奪いおっしゃーと叫び喜びを爆発させる結城、レフェリーに抗議するT龍子。しかし新女の佐久間レフェリーは3つ入った、のゼスチュア。怒ったサンダー龍子は佐久間レフェリーにボディスラム一閃し、オラァ!などと叫びながら引き揚げた。佐久間レフェリーも担架で運ばれてしまった。博多大会夜の部は医務室が大繁盛。サンダー龍子、まだ単独トップは保っているが2敗目を喫してしまった。

○L内田(8点)(14分38秒、首固め)M祐希子(8点)●

博多大会メインは新女のチャンピオンとソウルジャーの看板選手の対決。しかしマイティ祐希子は昼の部の市ヶ谷戦で首を痛めズタズタの状況。とても本来のファイトができる状態ではなかった。それでも引き分けで勝ち点1は得ようと考えたか、グラウンドでしぶとく攻めようとしたが、その辺のテクニックはラッキー内田が1枚上。ドーム大会のメインには似つかわしくない地味な攻防が続いた。10分過ぎにM祐希子、バックドロップを狙うがL内田もことごとくアームロックや足がらめで切り返す。最後はスモールパッケージの応酬の末、ラッキー内田が3度目の切り返しで3カウントを奪った。
「できれば本来の祐希子さんとやりたかったのですが・・・・あまり素直には喜べませんね」(L内田)

21時過ぎにすべての試合が終わったが、福岡空港へ向かう選手の足取りはいずれも重かった。残る試合会場は大阪・仙台・東京の3つ。リーグ戦は5試合。過密日程のシングルリーグ戦の影響で多数の選手が故障を抱えてのファイト。
大本命ながらここまで8点と勝ち点が伸びていないマイティ祐希子は菊池に荷物を預け、単身ハイヤーに乗り夜の高速を突っ走り、関門橋で本州に渡り、下関市内のマンションへ向かった。
「ケイイチ、ご飯食べたい」
遠距離交際中の会社員と一晩ゆっくり過ごして気分転換を図った。

23時過ぎ、伊丹空港経由でT龍子、R美冬、G山本のWARS勢が本拠地の大阪に帰ってきた。本社近くの社宅マンションに戻って一息。

ここまでの順位は以下の通り
1位:サンダー龍子 15点
2位:氷室紫月、ビューティ市ヶ谷 13点
4位:グリズリー山本、ボンバー来島 12点
6位:草薙みこと、南利美 11点
8位:コンバット斉藤、結城千種 10点
10位:ブレード上原 9点
11位:マイティ祐希子、伊達遙、ラッキー内田、武藤めぐみ 8点
15位:ライジン美冬 6点
リタイヤが1名。

5日目が終わった。

2019年6月30日 (日)

WASオールスターリーグ戦(25)

(25)
午後6時12分、少し押したが博多大会夜の部が開始。
まず前座の3試合。

冨沢、成瀬○(3分47秒、脇固め)M千秋、ヴァイカー●
のっけから富沢レイを場外乱闘に連れ出したマーメイド千秋。したがってリング上は成瀬唯とヴァイカーの一騎打ち状態。ヴァイカーの攻めをある程度受けた成瀬、ラリアットに来るところをすっと腕を決めてギブアップを奪った。

石川○、真壁、辻、菊池(6分51秒、体固め)沢崎、小川、渡辺●、保科
※ラリアット

SPZ軍団とWARS・新女混成軍が激突した8人タッグ。小川と菊池がかみ合った攻防を見せたが、5分過ぎに混成軍が分断作戦を仕掛け、孤立した渡辺が石川のラリアットを食らって敗北。

氷室、金森、吉原○(7分33秒、ドラゴンスリーパー)中江、R北条、藤島●
昼の部で草薙相手に25分以上闘って疲労している氷室紫月は先発を買って出たものの中江とちょっとグラウンドの攻防をやっただけで引っ込む。そして5分過ぎに分断作戦を仕掛け、場外で中江をコブラツイストで足止め。その間にパートナーの吉原がドラゴンスリーパーで藤島からギブアップを奪った。

[公式リーグ戦]
○氷室紫月(13点)(不戦勝)ノエル白石(4点)●

○C斉藤(10点)(16分42秒、片エビ固め)R美冬(6点)●
※デスバレーボム
戦前の予想通り壮絶な打撃戦が繰り広げられた。しかし昼の部でサンダー龍子に正面から戦って敗れている美冬の息が先に上がり、コンバット斉藤が得意の蹴りをどばどば打ち込み、最後は上段蹴りで弱らせたところをデスバレーに斬って取って3カウントを奪った。SPZの核弾頭、コンバット斉藤も勝ち点を10に載せた。

○南利美(11点)(7分1秒、飛びつき腕ひしぎ逆十字)B上原(9点)●
昼の部で武藤めぐみと20分以上の熱戦をやった影響か、南利美の動きがいまひとつ。ブレード上原が優位に試合を運ぶが、これは南が良くやる死んだふり作戦で、6分過ぎに飛びつき腕ひしぎを唐突に仕掛けて上原から電光石火のギブアップ勝ち。南利美も勝ち点を11に伸ばした。その試合が終わると休憩。

2019年6月23日 (日)

WASオールスターリーグ戦(24)

リーグ戦も後半に突入。5日目、福岡九州ドーム大会昼の部。

リタイヤが1名出たものの、残る15名の選手が灼熱の死闘を繰り広げた。

(24)
○伊達遙(8点)(9分46秒、片エビ固め)L内田●(6点)
※SPZキック
休憩明けも目が離せないカード。ソウルジャー屈指の技巧派とSPZのトップどころが激突。戦いが長引くと腕関節を持って行かれると考えた伊達遙が積極的にラッシュをかけてゆく。非情なまでに殺人ヒザ魚雷を乱発し、ラッキー内田のペースをかき乱す。そして棒立ちになったところをブレーンバスター、ラリアットの大技攻勢。ラッキー内田も反撃を試みるが単発。最後は伊達が必殺のSPZキックを炸裂させ4勝目を挙げた。

○結城千種(8点)(11分27秒、首固め)C斉藤●(8点)
コンバット斉藤の打撃の破壊力は底知れない。これまで当たった選手はいずれも勝つにしても無傷では済んでいない。そう考えたのかいきなりバックドロップで投げてコンバット斉藤の突進力を鈍らそうと考えた。その効果はてきめんで蹴りにいつもの精度がない。そのまま結城が試合を優位に進め、10分過ぎに得意のタッチアウトを炸裂。しかしコンバット斉藤もギリギリで返した。場内どよめき。ならばと結城、2発目のタッチアウトを狙うがコンバット斉藤も踏ん張ってこらえる。一瞬C斉藤の身体が上がったが、足をばたつかせて不発、着地して切り返そうとしたとたところを結城、首固めで丸め込んだ。虚を突かれたコンバット斉藤はフォールを返す反応が一瞬遅れ3カウントを聞いた。一瞬の機転が結城に勝利をもたらした。

○T龍子(15点)(18分59秒、エビ固め)R美冬●(6点)
※プラズマサンダーボム
博多大会セミ前はWARSの同門対決。WARSでの過去の対戦ではサンダー龍子がすべて勝っているのでサンダー龍子、自信を持って攻勢をかけてゆくが、ライジン美冬も向こうもキツいシングル連戦で、普段の対戦より隙があると考え、とにかくヘッドショットキックを撃ちこんで行ってサンダー龍子の突進力を鈍らそうと考えた。結果サンダー龍子の動きが相当悪くなり、R美冬のデスバレー、バックドロップでカウント3寸前まで追い込まれる大苦戦。このまま押し切るかと思われたがサンダー龍子も王者の意地を見せ、パイルドライバーで反撃開始。最後は両者大ダメージを負い、どちらに転んでもおかしくない試合となったが、プラズマサンダーボムを2連発で決めたサンダー龍子が粘るR美冬を振り切って3カウント奪取。試合後両者大の字、暫定2位の草薙・氷室との得点差を4に広げたサンダー龍子だったが、なかなか起き上がることができなかった。ライジン美冬の善戦健闘が光った一戦。

○南利美(9点)(25分36秒、リングアウト)武藤めぐみ(8点)●

博多大会昼の部は4試合がSPZ対ソウルジャーの対抗戦。セミで組まれたのは武藤と南の実力者対決。盟友の草薙が負けていることもあり、ここは負けられないと考えた南がグラウンドに持ち込み、武藤の左ヒザに照準を絞って攻めてゆく。ヒザ十字固め、ヒザ折り固め・・・手を変え品を変え武藤の膝を痛めつける。このせいで武藤めぐみ、得意の速攻勝負に持ち込めない。ドロップキックやネックブリーカーで手数を返すのが精いっぱい。そして15分過ぎに渾身のフェースロックで勝負に出た南だったが武藤も3分近く耐えてロープに逃げる。場内どよめき。そして武藤がノーザンライト、延髄斬りで反撃し、ムーンサルトで逆転を狙ったが、南は転がってかわし、武藤めぐみ膝を痛打!左ひざを押さえて苦しむ武藤。場外にエスケープ、しかし南も追ってきて場外裏投げを狙うが、武藤もDDTで切り返す。そして引きずり起こして鉄柵振りを狙ったが、これを読んでいた南は低空ドロップキックで膝を打ち抜く!そして本部席の机を利用したニークラッシャーの追い討ち。場外カウントが進む中、南はさっさとリングに戻る。武藤めぐみ、痛む足を引きずりながらリングに戻ろうとするがエプロンに足を掛けた途端、左ひざに電気が走ったのかその場にうずくまる。その瞬間カウント20が数えられ、武藤のリングアウト負けが宣せられた。非情な膝攻めで勝ちに来た南が勝ち点2をプラスした。
「負けると(対抗戦で)1対3だから。武藤選手には悪いけど負けられなかった。」(南)

△M祐希子(8点)(時間切れ引き分け)B市ヶ谷(11点)△
「この試合だけは・・・どんな手を使っても負けられませんわね」
5日前、8月11日の自団体のビッグマッチでぶつかっている市ヶ谷とM祐希子。そのときは30分越えの死闘の末M祐希子が制している。短期間で同じ相手に2連敗はできない。そう考えた市ヶ谷だが太ももと肩の負傷箇所が悲鳴を上げておりいつものような直線的なファイトはできない・・・そう考えて市ヶ谷は組み付いてのヘッドロック、スリーパーホールドを中心に攻めを組み立てていった。一方のマイティ祐希子もここで負けると5日前に勝利した実績が帳消しになってしまうと考えたのか、どこか守りに入ったプロレス。この2人の攻防にしては歯切れの悪い試合となった。それでも組み合っての力比べや、市ヶ谷のパイルドライバー狙いを踏ん張ってリバースで返したりとか、静かな意地がぶつかり合う試合となった。しかし勝ち点2の欲しい祐希子、20分過ぎに相手の負傷箇所を狙ったのか、普段はあまり見せない卍固めを繰り出してギブアップを迫る。市ヶ谷は悲鳴を上げつつも懸命にこらえロープに逃げる。怒った市ヶ谷だが、ここで暴走するわけにはいかないという理性も働き、コーナーに祐希子を押し込んで祐希子を首絞めで制裁。レフェリーがあわてて反則カウントを取り、4で離すもM祐希子、咳き込み苦悶の表情。そこを狙って市ヶ谷DDTを決めるもカウントは2。ここで残り時間5分。市ヶ谷、ビューティボムで決めにかかるが、M祐希子も踏ん張ってこらえてリバースで返す。両者ダウン。場内大歓声。残り時間3分。先に起き上がったM祐希子、ドラゴンスリーパーで落とそうとするが、市ヶ谷もこらえて下から頭を殴って脱出成功。M祐希子、焦りが出たのかスモールパッケージ、逆さ押さえ込み、スクールボーイと肩をつける小技を連発するも市ヶ谷には通じない。残り時間1分、なおも首固めを狙う祐希子だが市ヶ谷が強烈なDDTで切り返す!這うようにしてフォールに行った市ヶ谷だがカウント2。
「覚悟なさい!」
市ヶ谷、引きずり起こしてビューティボムの態勢に入った。残り時間30秒、しかし祐希子も懸命にこらえる。残り時間20秒、場内悲鳴と大歓声、残り時間10秒、ついに持ち上げた。しかしM祐希子下からウラカンラナで切り返そうとしたが、市ヶ谷なんとその態勢でM祐希子の頭をマットに突き刺した!
ワン、トゥ
ここで30分時間切れのゴング。福岡大会昼の部メインは引き分けで終わった。
「くきぃーっ!」
悔しさをあらわにして引き揚げた市ヶ谷、変形パワーボムが相当効いたのかなかなか起き上がれなかったM祐希子、3分ほど横たわっていたが、転がりながらリング下に降り、セコンドの菊池の肩を借りてしんどそうに引き揚げた。
「あと1秒あればわたくしの勝ちでしたわね」(B市ヶ谷)

セミメインが長い試合となったため、あわただしく客出し、最低限の清掃を経てすぐに開場。マイティ祐希子、団体関係者の車で福岡市内の病院へ向かい、市ヶ谷戦で痛めた首と頭を応急処置。
「一晩寝ればなんとかなると思いますから・・・きょうの夜の部はうまくやります」(M祐希子)
一方の市ヶ谷も福岡市内の別の病院で負傷箇所のケアと痛み止めの注射を打ち夜の部に備えた。

2019年6月16日 (日)

WASオールスターリーグ戦(23)

(23)
第5日 8月16日
炎熱の日々が続くが、涼しい九州ドームでの興行とあって会場入りする選手は昨日ほどの悲壮感はなかった。優勝争いのトップを走るサンダー龍子、昨夜は支援者たちとの飲み会に出てビールを大量に摂取し、締めに博多ラーメンを平らげ気力も充実。きょうの相手はライジン美冬と結城千種。
「きのうは4時間しか寝てないけど、控室で昼寝でもするよ」
きょうは新女のリングが使われるが、サンダー龍子、リングを使った練習を割愛し、軽い筋トレだけで調整し、控室で寝そべりながら出番を待った。

11時頃、リーグ戦最初の脱落者が出た。WARSの新鋭、ノエル白石。昨日の試合で相手選手の蹴りでKO負けを喫し、福岡市内の宿舎で目まいと吐き気を訴え、けさ福岡市内の病院で診察を受けたところ頸椎に損傷の疑いがあるとの事で試合出場にドクターストップがかかり、会場入りできず団体スタッフがリタイアを大会運営本部に届け出た。これを受けて本部は決定済みの前座カードの組み直しを行った。

ノエル白石は大事を取ってそのまま病院で一泊し、翌朝の新幹線で本拠地の大阪へ戻った。スポーツ紙の取材に対しては次のようにコメント。
「連戦に対応できず負傷してしまいました。ファンの皆様本当にごめんなさい」
ノエル白石の戦績は8試合出場で2勝6敗の勝ち点4。残り試合は全て不戦敗となる。

12時、昼の部が開始。


金森○、吉原、富沢、成瀬(5分20秒、逆片エビ固め)R北条、渡辺、保科、ヴァイカー●

ノエル白石欠場ということで、運営は急きょ地元福岡のローカル団体に選手1名の参戦依頼を出し、ワンマッチ10万円の条件で博多ライジングプロレスの女子事務員兼覆面レスラー、ザ・ヴァイカーが参戦することになった。とはいっても1時間の間に参戦依頼を受けて、急きょ着替えて会場入りしてアップもままならぬまま第1試合の8人タッグに知らない選手と組んでの登場。それでも成瀬相手にうなり声を上げながらパンチ、キックを繰り出した。しかし5分過ぎに分断作戦にはまってしまい金森の逆片エビに敗北。

石川○、真壁、辻(3分57秒、体固め)菊池、中江、藤島●
※ラリアット

G山本○、M千秋(6分42秒、エビ固め)沢崎、小川●
※パワーボム
リーグ戦に出場するはずだったグリズリー山本が対戦相手欠場となり急きょ前座の第3試合に回ることとなった。正パートナーのマーメイド千秋と組んで悪行三昧。レフェリーの静止も聞かずまず沢崎を2人がかりの攻撃で戦闘不能に追い込み、孤立した小川をコーナーに逆さ吊りにしてシバキ上げる暴虐ぶり。そして小川をぐったりさせておいてからグリズリー山本がパワーボムを炸裂させ3カウント奪取。

(公式リーグ戦)
○G山本(10点)(不戦勝)N白石●(4点)

○B来島(10点)(6分32秒、片エビ固め)B上原●(9点)
※延髄ラリアット
試合前選手コールの際に奇襲をかけたボンバー来島、いきなりナパームラリアットを食らってブレード上原は場外エスケープ。しかしボンバー来島もイス攻撃で痛めつけてからの場外DDT。地元福岡なので多少悪いことをやってもブーイングは飛ばない。頭を抑えながらリングに戻ったブレード上原、丸め込みで反撃したが虚をついていないので決まらず。2発目のナパームラリアットを食らってダウン。これはギリギリで返したのだが、ふらつきながら起き上ったところを延髄ラリアットを食らって悶絶し、無念の3カウントを聞いた。ボンバー来島が勝ち点を10に伸ばした。

○氷室紫月(11点)(26分47秒、アキレス腱固め)草薙みこと●(11点)
昨日夜の結城戦同様に、氷室がグラウンドレスリング主体の良く言えば堅実な、悪く言えば華の無いプロレスを展開。やはり草薙相手だとヘタに勝ちに行くより守りを固めて引き分け狙いに出たのか。そして草薙もこのグラウンドの攻防にきっちり付き合ったものだから場内拍手。しかし草薙のセコンドにつくはずの小川ひかるの姿が無い。前座試合でグリズリー山本にのされて控室で倒れ伏しているのでセコンドに付けなかった。ふだんならそこです、抜けられますというアドヴァイスを得られる草薙なのだが、この試合は自分の力だけで対処しなくてはならない。大技が一切出ないまま15分が経過。ここで勝ち点を取りこぼすわけにはいかないと草薙、ノーザンライトSHを繰り出すが氷室は2で返してまたグラウンド。ならばと草薙、空気投げを連発して動きを止めようとするが、、氷室、投げられた瞬間に変形ドラゴンスクリューのような感じで草薙の右足を払った。予期せぬ痛撃に顔をゆがめる草薙。そして今度は足殺し、単純なデスロックでも基本がしっかりしているので草薙苦悶の表情。そして足首固め。
(こんなのに付き合ったら壊されてしまう)
草薙、態勢を立て直すと草薙流兜落とし。しかし右足を痛めているせいか踏ん張りが利かず軌道が低く落ちる角度がいつものようにえぐくない。氷室は低空ドロップキックまで繰り出して草薙の動きを止め、アキレス腱固めに捕らえた。2分近くこらえた草薙だったが、次の試合に差し支えると判断したのかついにタップ。意外にも氷室も勝ち点を2ケタに伸ばした。試合後、草薙は痛めつけられた右足のリングシューズの紐を自ら解き、小川がいないので井上霧子レフェリーの肩を借りながら控室へ引き揚げた。この試合の後、休憩。

2019年6月 9日 (日)

WASオールスターリーグ戦(22)

WASオールスターリーグ戦(22)

リーグ戦も中盤、4日目、若鯉球場大会夜の部。

○B上原(9点)(17分41秒、ラ・マヒストラル)B市ヶ谷●(10点)

休憩明けのカードは新女の同門対決。市ヶ谷の右肩には物々しいテーピングが巻かれ、右太ももには分厚いサポーターが。馬力任せの荒っぽいファイトで5連勝したが、完全にブレーキがかかった。大振りのラリアットも当らず、ブレード上原の変幻自在の攻撃についていけない。それでも組み止めて強引にタイガードライバーを決めるが、仕掛けた市ヶ谷が痛みで動きが止まってしまう。最後はブレード上原がベテランの味、ラ・マヒストラルで丸め込んで勝利。市ヶ谷から数年ぶりに3カウントを奪取した。

○T龍子(13点)(2分26秒、ラリアットからの片エビ固め)N白石●(4点)

「・・・・・・・・っ。・・・・・」

ノエル白石はとても戦える状態ではなかった。昼の部のコンバット斉藤戦でキックをまともに食らってTKO負けを喫しており、控室に3時間横たわってもさしてダメージは回復しておらず、それでもリングコスチュームに着替えて、重い足取りで入場。大会規定では再出場は認められておらず、いったん休場したらそれはリタイア宣言であり、残りの公式リーグ戦は全て不戦敗となる扱い。したがって無理くりにでもリングに上がるほかなかった。しかしそんな状態でサンダー龍子に及ぶわけがなく、単純な巻き投げで何度もダウンしてしまい、起き上がるのも一苦労。はっきりいって試合になっていない。察したサンダー龍子がラリアットでなぎ倒して3カウントを奪い試合を終わらせた。試合後ノエル白石は関係者の車で広島市内の病院に直行。明日以降のリーグ戦出場に暗雲が漂った・・・

○M祐希子(7点)(12分29秒、エビ固め )B来島(8点)●
※ウラカンラナ
タッグパートナー同士の対決。普段はまず見られない対決に場内どよめき。マイティ祐希子、やりづらそうにファイト。いくら何でもタッグパートナーを真正面からずばずば攻めて倒すわけにはいかない。来島はコブラツイストを取りあえず繰り出してスタミナを奪う作戦。そして10分過ぎにパワーボムで勝負に出るも、M祐希子は2で返してエルボーで反撃。ならばと来島、2発目のパワーボムを狙ったが、うまくウラカンラナで切り返したM祐希子があっさりと3カウントを奪取して同門対決を制した。

〇L内田(6点)(16分4秒、首固め)武藤めぐみ(8点)●
広島大会夜の部セミはソウルジャーの同門対決。しかしこの日2試合目となって武藤めぐみの腰が悲鳴を上げており、そしてラッキー内田が武藤の腰に照準を絞って一点集中攻撃。しかし武藤も耐えきってジャーマン、ノーザンのスープレックス攻勢を仕掛けるがブリッジが崩れてしまう失態。この隙にラッキー内田がスクールボーイ、逆さ押さえ込みと肩をつける小技を連発。3度目の首固めで武藤の腰が効かなくなったのか、フォールの返し動作が一瞬遅れてしまい、3カウントが入ってしまった。何度も越えたはずの先輩相手の壁、不覚を取ってしまった武藤めぐみはぼう然。相手の弱みを的確に突いたラッキー内田が3勝目を挙げた。

○南利美(7点)(13分22秒、腕固め)伊達遙(6点)●

広島大会夜の部メインはSPZの同門対決。昼の部でM祐希子と30分ドローをやって消耗しているのか、南の動きが良くない。伊達に打撃をいいようにもらってしまう。グラウンドでも主導権を握れず、ずるずると試合が続く。10分経過とともに伊達がエンジンをかけてひて殺人ヒザ魚雷を連発。ヒザ爆弾を貰って崩れ落ちる南、押さえ込む伊達、、2で返す南、この流れが2回繰り返された。ならばと伊達はSPZキックを狙ったが南は水面蹴りで切り返し、ダウンしたところを腕関節を決めた。
「ひあ」
伊達遙あえなくタップ。鮮やかな一瞬の逆転劇で南は勝ち点を7に伸ばした。SPZの看板選手・伊達遙、名古屋、広島の4戦で4連敗・・・・

9時半過ぎに広島大会の全試合が終了し、選手たちは迎えの車に乗り次々に広島駅へ。新幹線に乗り込み翌日の興行地・博多へ向かった。リーグ戦も半分を消化し、選手たちは疲労の度合いが濃くなっていった。武藤の腰、市ヶ谷の肩など負傷を抱える選手も出てきた。日付が変わろうとする頃、選手たちは運営が手配した福岡市内のホテルにチェックイン。マイティ祐希子は新幹線内で駅弁4つを平らげ、宿泊先のホテルでは体を休めることに専念した。

ここまでの順位は以下の通り
1位:サンダー龍子:13点
2位:草薙みこと:11点
3位:ビューティ市ヶ谷 10点
4位:氷室紫月、ブレード上原 9点
6位:グリズリー山本、ボンバー来島、コンバット斉藤、武藤めぐみ 8点
10位:マイティ祐希子、南利美 7点
12位:伊達遙、ラッキー内田、ライジン美冬、結城千種 6点
16位:ノエル白石 4点

4日目が終わった。

2019年6月 8日 (土)

訃報

青木篤志選手 事故死(享年41)

シリーズオフの6月3日夜10時ころ、インターネット番組に出演するためにバイクで首都高を走っていたところ、トンネル内でカーブを曲がりきれず壁に激突し亡くなられました。

先シリーズで世界ジュニア王者に返り咲いたばかりでした。

いわゆる自衛隊レスリング上がりで、ノアでデビューし、秋山準といっしょに全日へ移籍し、以来全日ジュニアの中心人物として活躍されました。小柄な体格を確かなレスリング技術でカバーし、何度も世界ジュニアのベルトを巻きました。佐藤光選手とのタッグ「変態自衛隊」でもアジアタッグを戴冠するなどの活躍。ヘビー級選手とも五分に渡りあい、4月のチャンピオンカーニバルでも4勝4敗の成績でした。しかし交通事故で死去。ハードな闘いをやっていたのですから、バイクではなく、電車で外出しようという判断は働かなかったのか、残念でなりません。

私は、青木選手のファイトを秋山全日本の興行で何度か観ました。基本的な攻防をきっちりやってからアサルトポイントなどの大技につなげてゆくファイトが印象的でした。また、渕さんの誕生会が代々木であった際に顔を出されており、一般人と変わらぬ体格にグレーのおしゃれなニットを着ていたことを覚えています。

合掌。

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