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2017年4月13日 (木)

新説ドラゴンクエスト3 第40・41・42日

40日目 10月7日
まだ貧血気味だったが、この悔しさは強くなって晴らすしかない。そう考えたセメントはピラミッドに挑戦することにした。ロマリアから東へ。やはり暴れ猿の集団に難儀したが、催眠魔法を唱えて相手がもうろうとしたところを斧でたたく、自分がされて嫌なことをそのまま応用する戦法が奏功した。アッサラームに夕刻到着し、宿屋に一泊。

41日目 10月8日
アッサラームから西へ向かい、イシスへ。途中現れた火炎ムカデや人食い蛾の大群に手こずったが、生命の危険を感じるほどではなかった。砂漠地帯を淡々と進み、イシス城下町の宿屋に投宿。

42日目 10月9日
勇を鼓してピラミッドへ向かった。1階の2か所に落とし穴があるという情報は知っていたので、慎重に進み2階へ。長い通路が続くが、あまり敵と出会わず3階まで辿り着いた。3階は階段を上がった正面に石の壁があり、東西に通路があり2か所ずつ押しボタンがあった。
(ひょっとして、ここのこと?)
「東の東から西の西」という歌をイシスの子供たちが歌っているのを聴いたことがあったセメントは、まず東へ向かう通路を進み、突き当たりの南壁に付けられた2つのボタンのうち東よりのボタンを押した。続いて下り階段の前を素通りし、こんどは西へ向かう通路を進み、突き当たりの南壁に付けられたボタンのうち西よりのボタンを押した。
ゴゴゴゴゴ
あっさり先ほどの石壁が開く音が聞こえた。
通路を戻り、石壁のある広い通路を進むと宝箱があり、そのなかに魔法の鍵が入っていた。警戒した割りにはあっさりと手に入ってしまった。
セメントはそのあとピラミッドの上層階を探索することにして、4階への通路を進んでいったが、ここでミイラ男4体の集団に襲撃された。素手で殴りかかってくる相手の攻撃にやや苦しめられたが、何とか落ち着いて撃破。
4階の階段の手前で今度は青いミイラ男、マミーの襲撃を受けた。マミーは先ほどのミイラ男より力が強く、スタミナもあり一撃では倒せない。しかも不利になると腐った死体を増援に呼んできた。セメントは腐臭に耐えながら斧を振るう。しかし腐った死体の噛みつきも脅威。セメントは養成所で悪魔祓いの呪文を教わったことを思い出し、初めて唱えてみた。3体のうち1体が光の中に消え去った。回復呪文を唱えて態勢を立て直し、まずマミーを全部倒してから、腐った死体をつぶしにかかる。少女は無心で斧を振るい、2体の腐った死体を沈黙させた。

4階は大きい宝箱がたくさんあったが、禍々しい気配を感じたのでスルーし、手に入れたばかりの魔法の鍵を使って5階に上がり、派手な服を宝箱から手に入れてから奥の階段を上がり、ピラミッドのてっぺんまで辿り着いた。そよぐ風が心地いい。
(ひとまず、イシスに帰ろう)
ミイラ男の襲撃をこらえながら下層階へ戻る。1階で落とし穴に落ちてしまい、魔法がかき消される地下に転落というミスをやったが、何とか地上へ戻る階段を見つけ事なきを得た。砂漠をたどって夕刻にイシスへ戻りついた。きのうと同じ宿屋に投宿。

2017年4月12日 (水)

新説ドラゴンクエスト3 第38・39日 セメント4敗目

38日目 10月5日
イシスにもう一度行くか、それともノアニールの洞窟へ行くか。珍しく女勇者セメントは迷った。カンダタに勝てた今の自分なら、バンパイアに不覚を取ることはないのではないか。ピラミッドはピラミッドで手強そう。
けっきょく、未知への突貫より何度か行った洞窟という判断をして、セメントは旅装を整えると北へ向かった。カザーブへの行軍を無事にこなし、宿屋に一泊。

39日目 10月6日
セメントはこの日、4敗目を喫した。ノアニール西の洞窟に昼前に突入し、地下2階の泉を目指したが、泉の手前でバンパイア2体とマタンゴ4体に襲われた。マタンゴを1体ずつ撃破しようとしたが、前回の対戦同様に甘い息をくらってしまい、激しい睡魔に襲われもうろうとしてしまった。そこへ2体のバンパイアが殴る、蹴る、氷の魔法の猛攻。なんとか砕けそうな意識をつなぎ止めて急場しのぎの回復魔法を唱えたが、今度はマタンゴが胞子をまき散らしながら体当たり。衝撃はともかく胞子を吸い込んでしまったセメントはまたも朦朧としてしまった。ふらつくセメントへまたもバンパイアの殴る、蹴る、氷の魔法!氷の直撃を頭に受けてくらっとしたセメント、そのまま意識を失った。
「フハー、フハー、ジュルルルン」
力尽きたセメントへバンパイアが上から覆いかぶさりセメントの首筋に噛みついて吸血!激しい痛みでセメントの意識は戻った。
(あーっ・・・)
かなりの血液を奪われセメントを襲う激しいめまい。恍惚の表情を浮かべるバンパイア。セメントは恐怖心をこらえながら救難信号呪文を発した。しかしもう一体のバンパイアがセメントに覆いかぶさりセメントの首筋に噛みついて吸血!セメントは目の前が真っ白になった。
(これは・・・・死ぬ・・・・こんなところで・・・ボクは・・・)
少女の新鮮な血を味わい2体のバンパイアは極上の愉悦を味わっていたが、もう一杯味わおうとセメントにとりつこうとしたそのとき、セメントの姿はその場から消えた。
次の瞬間、セメントの体はどこかの一室に横たえられていた。
「ここは」
「ロマリアの教会。緊急信号呪文を感知したのであなたをサルベージした」
当直らしい中年の女魔道士が説明する。
間一髪、救難信号が間に合ったらしい。危険な貧血状態のセメントを見た当直魔道士が高度治癒魔法を唱えた。セメントの傷がみるみるうちにふさがってゆく。
しばらく横になっていると体に残ったダメージ感が消えた。
「悪いけど・・・これ請求書。10日以内にゴールド銀行の窓口で払っておいて」
先ほどの女魔道士が羊皮紙を手渡した。
「あまり無理を・・・しないでね」
そのあとセメントは常宿している宿屋に転がり込んだ。
(バンパイアとマタンゴの組み合わせは脅威だ・・・一つ間違えたら勝てない)
セメントは一人旅の苦しさに嘆息した。

2017年4月11日 (火)

新説ドラゴンクエスト3 第36・37日

36日目 10月3日
セメントは一度ロマリアに戻ることにした。その前にイシス南のほこらに立ち寄り、そこに常駐している老魔道士から魔法の鍵の話を聞く。やはりピラミッドの奥深くに封印されているらしい。まだピラミッドへ突入するのは力不足と感じたセメントは昨日と逆方向の道を進み、アッサラームへ向かった。道中で火の球を吐く大きいムカデに遭遇したが、吐く火球の熱さは魔法使いやギズモの炎魔法と同程度なので、落ち着いて撃退できた。なんとか砂漠地帯を抜け、アッサラームに戻ってきて宿屋に一泊。

37日目 10月4日
アッサラームからロマリアへの戻り道。この道中も油断できない。途中バンパイアの3匹組に遭遇。この手の敵は夜しか出ないはずだが、養成所で教わった知識と実態とでは多少違う。氷の球の魔法連発を食らって危ないところまで追い込まれたが、回復魔法を連発してしのぎ、相手の魔力切れを待って斧で斬りかかり始末した。橋を渡ってロマリア領内に戻ってきたら、鎧の騎士ユゲスと遭遇した。
「久しぶりだな、セメントよ」
 「・・・・そうね」
「今日こそお前を殺して、エビルマージ様に報告する」
しかしセメントは冷静だった。カンダタとの死闘を経て、1対1なら自分の力を信じてやれば負ける可能性は低いという自信があった。相手の斬撃をしっかりと盾で防ぎ、そのあと斧で肩口を一撃!鎧越しでも手ごたえがあった。
「ば、馬鹿な・・・・」
狼狽するユゲスだったが、セメントはジャンプして頭を一撃!鎧の騎士の兜はそんなに上質なものでなく、頭に衝撃を受けた鎧の騎士は昏倒した。
セメントは斧を腰袋におさめ、倒れたままの騎士に一礼してからその場を後にした。
夕方ころロマリアに到着し、宿屋に投宿。 

2017年4月10日 (月)

新説ドラゴンクエスト3 第34・35日

34日目 10月1日

さて、この先どうしようか。

カンダタを倒した勇者セメントはこの先の計画を考えた。
6日前にバンパイアにやられたノアニール西の洞窟の探索も考えたが、マタンゴに眠らされたときの対処に自信がなかったので、先にイシスへ向かうことにした。
朝起きて、朝食の後服の上から鉄の鎧をつけ、兜を被って出立。アッサラーム方面への街道をたどったが、暴れ猿の大群に苦戦。催眠魔法で眠らせてから攻撃したが、まだ一撃では倒せない。目覚めた暴れ猿が仲間を呼んだりしてなかなか手ごわい。いったん守勢に回ると回復呪文を唱え続ける悪循環に陥ってしまう。高位の回復呪文はまだ習得できていない。
(ひとり旅は、一度の判断ミスが命取り・・・)
暴れ猿の次はギズモの集団に苦戦したが、なんとかアッサラームにたどり着き宿屋に一泊。

35日目 10月2日
アッサラームから西へ。ほどなく砂漠地帯に入る。新顔の怪物で苦戦したのが砂漠に棲む緑色の大型カニ。地獄の鋏と呼ばれているらしい。ただでさえ固い甲羅に覆われ剣が通りにくいのに、魔法を唱えて守備力を強化してくるなんて気で、その状態になるともう打撃が通じない。しかたがないので火炎魔法を唱えて何とか倒したが、魔力を激しく消耗してしまった。砂漠にそびえるピラミッドを目印に、事前に得た情報通りピラミッドの手前で南に折れる。夕方ころイシス城にたどりついた。まずイシスを治める女王に謁見。
「よくロマリアから一人で・・・」
女王様の厚意で、セメントは城の地下にある墓地から、星降る腕輪という秘宝を譲ってもらった。腕輪には魔法の力が込められており守備が多少強化されるらしい。
そのあと城下町で武器防具の調達。鉄製の盾があったので購入。今後に備えて鉄の斧も購入。リーチは短いが、重いので装甲の厚い敵との戦いに役立るだろうと考えた。そのあと宿屋に投宿。

2017年3月29日 (水)

新説ドラゴンクエスト3 第33日

33日目 9月30日
顔の腫れはまだ残っているが、昼前までゆっくり休んだので体の痛みはほぼ消えた。この日はロマリアまで戻るだけなのでなんとかなる道のり。夕方前にロマリアに到着。すぐに国王に謁見し、金の冠を届けた。
「なんと・・・ひとりであの盗賊カンダタを打ち負かしてしまうとは」
そのあとロマリア王と夕食。素晴らしい、わしの後を継いで国王にならぬかと言われたが、「私はその器ではありません、それに私は魔王を倒し、みんなの仇を討つという使命があります」
「・・・そうだったな」
けっきょく王位云々の線は沙汰やみになり、そのかわりといっては何だが、ゴールド銀行の口座にロマリア王家からも軍資金の支援が毎月行われることになった。
「セメントよ。ネクロゴンドに乗り込むには船が必要じゃ。陸路では岩山に阻まれ難しい。我が国は海運が発達しておらぬゆえ、西のポルトガで船を買うか、借りるのが良いと思う、じゃが・・・あの国は魔が国との国境の関所を閉ざしておる。その扉を開ける鍵が南のイシス王家にあるそうじゃ」
「ありがとうございます」

おいしい王室料理をごちそうになった後、王宮を辞去し、いつもの宿屋に投宿。
セメント・スターリー・エスプレッシーボ(16)レベル17
身長159センチ、体重54キロ、顔にまだ痛み。

2017年3月28日 (火)

新説ドラゴンクエスト3 第32日 セメントVSカンダタ

32日目 9月29日
カザーブから西へ向かい、シャンパーニの塔に潜入。キラービーの4匹組に潜入したが麻痺毒を警戒し、逃走した。群がってくる魔物を撃退しつつ、シャンパーニの塔の上層部へ到着。
「おいっ おかしなやつがきたぞっ!おかしらに報告だ!」
などといって3人は上の階へ上がっていった。
(この上に、カンダタが・・・?)
セメントは上り階段を忍び足であがっていった。
古びた扉の向こうに殺気を感じる。セメントはドアを開けた。
目の前に立っているのは怪覆面、マント姿の盗賊の首領と、3人の鎧武者。
「ほう、女一人でここまで来るとはなあ」
首領が口走る。
 「あなたがカンダタ?」
「いかにも。で、この俺に何の用だね」
 「ロマリアから奪った金の冠を返して」
「それはちょっと無理な相談だな」
突然セメントのいる床下が開いた。セメントは下の階に落とされた。
「あつつつ・・・」痛みに悶えるセメント。大けがしなかったのは幸い。

「おい今のうちに逃げるぞ!」
カンダタとその手下3人が荷物をまとめて逃走しようとしている。セメントは後を追った。ところがカンダタの手下は盗品を多く持ち過ぎたせいか、動きが遅く、3階で追いついてしまった。

「金の冠を返して」
 「ふん。ならば目障りなお前を消すしかないな、おいお前たち!やっちまえ!」
3体のカンダタ子分が剣を抜いた。
「てやあっ」
一体に狙いを定めて鎧の隙間めがけて剣を突く!
「このアマあ!」
3対1、いやカンダタを含めれば4対1の厳しい戦い。まず子分を片付けてカンダタとの1対1に持ち込まないと話にならない・・・そうセメントは考えた。
3体が反撃してくる。剣戟の重さはあの鎧の騎士と同じくらいで、ものすごく腕が立つほどでもない、が、兜に強烈な一撃が。カンダタが斧を振り回してきた。
「うおっ」
一瞬体勢を崩しかけたが傷ついた子分へ向けて剣で突いた。
「ぐわあっ!」カンダタ子分は大量の血を噴出してその場を逃げ出した。
「きさま!」
カンダタが斧を振り回してくるが、落ち着いていたセメントはもう一体の子分へ斬りかかる。悲鳴を上げる子分その2、そのあとも修羅の形相でセメントは剣を振るい、かなりのダメージを負ったものの3体目の子分も落ち着いて倒した。
「残りはあなた一人よ」
回復魔法をかけながら荒い息をつくセメント。
「そうみたいだなあ。でも嬢ちゃん一人に負けたとあっちゃあオレの評判が落ちるから、悪いけど全力でやらせてもらう。とりあえず、名を聞いておこうか」
 「アリアハンのセメント」
「養成所育ちか」
 「そうよ」
「おかしいなあ、俺の情報によるとあそこは実戦に強い選手は育たないはずなんだがなあ、まあいい。嬢ちゃんが勝ったら金の冠を返してやろう、そのかわり、俺が勝ったら」
 「・・・・」
「やらせろ」
これだから男ってやつは・・・セメントの表情が歪む。
これは絶対に負けられなくなった。
「おりゃあああ!」
カンダタが力任せに斧を振るう。ぎりぎりでたでで受けるが重い。カンダタの露出した肌をめがけて斬りつけてゆくが、なかなかカンダタの動きは止まらない。なにじろ血をしたたらせながら斧で斬りかかってくる。
「死ねおらあ」
カンダタが右手の斧を繰り出した。盾で受け止めるセメント、しかしカンダタは左腕をぶんとふるってセメントの首筋を打ち抜いた。
 「ぐわあああっ!」
恐ろしい衝撃にセメントは吹っ飛び、頭から床に落ちる。
「ざまあ見ろ、斧にばかり気を取られおって、この俺のラリアートを食らって起き上れるやつなど」
 「げほっ・・・ううう・・ああ!」
セメントは口元から血をこぼしながら起き上り、回復魔法を唱えた。
 「あたしは・・・負けるわけにはいかない!」
「おろかなやつよ、だがその根性気に入った。必ず俺の女にしてやる」
「ふざけないで!」
回復魔法は一回では足りなかったので2回唱えた。
そしてセメントが薙ぎ払う、手ごたえはあったのだがカンダタは鮮血が飛び散るのも構わす右手の斧を振り回すとみて左のパンチを撃ちこんでくる。鎧越しとはいえセメントは吹き飛ばされる。しかしセメントは勝負を捨てず、回復呪文でしのいだあと、剣で反撃。
(こいつ、なんて体力なの・・ぜんぜん倒れる気配がない!)
「ふっふっふ、いつまで我慢できるかな、嬢ちゃん。この後が楽しみじゃ」
 「このやろう!」
剣を振り回すセメントだったがカンダタは斧で受けてその場でジャンプして飛び蹴り!
セメントは壁に叩きつけられる。回復呪文で体勢を立て直している間にカンダタが距離を詰めてきて斧で頭を痛打!鉄兜越しとはいえ目の前がぼうっとかすむ。
セメントは懸命に剣を振るうがカンダタは離れない。
げしっ
カンダタの強烈パンチ。セメントは鼻から大流血。
回復呪文を唱えようとしたがもう魔力が底をついた。セメントの精神力が尽きた。
(もうダメかもしれない)
「お前はこれで終わりだー」
カンダタが倒れたセメントにのしかかり顔面パンチ。しかしセメントも勝負を捨てず剣をカンダタの脇腹に突き入れた。しかし固い筋肉のせいか奥まで届かない。
「おらあっ!」
カンダタが強烈なひじ打ち。セメントの口元からおびただしい血が。
しかしセメントは剣を離さず
「うわあああー!」
最後の力でカンダタの肉体深くに剣を突きこんだ。大量の血しぶきが飛ぶ。カンダタの口元からも血が。」
(・・・・・・・・・・・)
不利を悟ったカンダタ、早く魔法医の治療を受けないと命に関わる。そう判断したのかカンダタは飛びのきつつ両腕で刺さった剣を抜き、マントを腹に巻いて止血を行った。
「ぐぬっ、ま、参ったよ。俺の負けだ。・・・セメント、金の冠は渡すから許してくれ」
セメントもこれ以上戦う力はなかった。ぎりぎりのところで勝ちを拾った。
「・・・じゃあな、セメント。あんたのことは忘れないよ」
カンダタは金の冠を置き、子分に支えられてその場を逃げるように去って行った。

「ううっ」
セメントは上がった息を整え、タオルで血まみれの顔を拭く。そのあと袋から体力回復ハーブを取り出して口にする。これでようやく持ち直し、剣を拾うと痛む体を引きずりながら塔の出口へ向かった。途中何度か魔物に襲われたがなんとか力を振り絞って剣を振るい撃退。なんとか塔を出てシャンパーニ近くの川で、汚れた顔を洗う。全身ボロボロだがなんとかカザーブまで辿り着かなければならない。
(ふー・・・ここからが正念場だ、心して行こう)
キャタピラーや軍隊ガニなどの魔物を打ち倒しつつ、日没迫る頃ようやくカザーブの街に到着。ほうほうのていで宿屋に投宿。

2017年3月27日 (月)

新説ドラゴンクエスト3 第29日~第31日

d29日目 9月26日
防御力強化のため、5日前に失敗したアッサラームへ突撃することにした。途中、暴れ猿の集団に遭遇し力任せの一撃を貰ったりしたが、催眠魔法で眠らせる対策が奏功し何とか勝利することができた。夕方ころにアッサラームにたどりつき、武器屋を物色。この街は3軒も武器屋が軒を連ねている。頭部への打撃の対策として鉄兜が欲しかったので購入、最初1万6千ゴールドという高値を吹っ掛けられたが、値引き交渉の末2千ゴールドで購入できた。これで少しは不利な状況に陥った時の脆さも改善するだろう。アッサラームで一泊。

30日目 9月27日
アッサラームからロマリアへ戻る。ギズモの5匹組に苦しめられたが、回復魔法の連発でしのぎ切って何とか撃破。5日前にやられたキャットフライも4体組で現れなかったので何とか勝てた。橋を渡ってロマリアのエリアに戻った時、セメントは心底安堵した。ロマリア城下町の宿屋に投宿。

31日目 9月28日
鉄兜を手に入れ、カンダタ戦の備えも万全にしたのでシャンパーニへ突入することに決めて昼前にセメントは旅立った。この日はカザーブ村に宿泊。
(嵐のような一か月だった・・・)
旅を始めてから1か月が経過した。この間セメントの腕力、剣技は長足の進歩を遂げたが、まだ一人前の勇者とは言い難い状態か。

2017年3月10日 (金)

新説ドラゴンクエスト3 第28日 バンパイアとマタンゴ

28日目 9月25日
女勇者セメント3敗目。朝早く起きてカザーブ経由でノアニール西の洞窟の探索に出た。地下2階にあった回復の泉をベースに探索を行ったが、バンパイアとマタンゴの混成チームに不覚を取った。マタンゴの甘い息で朦朧としているところへ打撃のラッシュを食らい、あえなく倒れてしまった。
「フハー、フハー、ジュルルルン」
力尽きたセメントへバンパイアが上から覆いかぶさりセメントの首筋に噛みついて吸血!
(あーっ・・・)
かなりの血液を奪われセメントを襲う激しいめまい。恍惚の表情を浮かべるバンパイア。セメントは恐怖心をこらえながら救難信号呪文を発した。バンパイアが2度目の吸血をせんとセメントにのしかかったところでセメントの姿はその場から消えた。
次の瞬間、セメントの体はどこかの一室に横たえられていた。
「ここは」
「ロマリアの教会。緊急信号呪文を感知したのであなたをサルベージした」
当直らしい中年の女魔道士が説明する。
間一髪、救難信号が間に合ったらしい。貧血状態のセメントを見た当直魔道士が高度治癒魔法を唱えた。セメントの傷がみるみるうちにふさがってゆく。
しばらく横になっていると体に残ったダメージ感が消えた。
「悪いけど・・・これ請求書。10日以内にゴールド銀行の窓口で払っておいて」
先ほどの女魔道士が羊皮紙を手渡した。
「あまり無理を・・・しないでね」
そのあとセメントは常宿している宿屋に転がり込んだ。
(ボクはまだまだ弱い・・・難なく倒せる敵のはずなのに・・・)
セメントは一人旅の苦しさに嘆息した。

2017年3月 9日 (木)

新説ドラゴンクエスト3 第25日~27日

25日目 9月22日
アッサラームへの遠征を諦め、ノアニール方面を偵察することにした。再起初日はカザーブへ村の行程。このあたりの敵は特に問題なく倒せる。カザーブ村で一泊。

26日目 9月23日
朝早く起きて、ノアニール村経由で西部の森を探索。ほどなく集落に入る小道を見つけたので進んでみると、エルフの隠れ里に出た。ノアニールの村人全員が眠ったのはエルフの怒りを買ったかららしいが。エルフ族長の女王に謁見。ノアニールの村人を解放してもらえないかと話してみたが、女王は娘がノアニール村の人間に騙されて駆け落ちしたと信じ切っており取りつく島もない状態。

午後、ノアニール岬近くの洞窟を探索。バンパイアという難敵が出てきた。殴る蹴るの打撃は何とかガードしたが、氷の球を高速で打ち出してくる魔法を食らってセメントは息が詰まってしまった。回復魔法でしのぐが向こうも追撃で氷の球を打ってきた。バンパイアの魔力切れを見計らって剣で倒したが、そうとう手ごわい相手であった。洞窟の深入りは危険と判断したセメントは探索は次の機会にすることにして、洞窟を出てカザーブへの帰路に就いた。
帰路に現れた鎧の騎士とギズモ4体に大苦戦。鎧の騎士を斬撃2回入れて倒す間にギズモの炎魔法でボコボコにされた。あわてて回復魔法を唱えるもギズモの集団は更に炎の魔法を・・・といういたちごっこ。意識が飛びそうなところまで追い込まれたが、なんとか隙をついて4体とも撃破したが、ここでセメントの魔力が尽きた。手持ちの体力回復用ハーブに頼りながらカザーブにたどりつき、村の宿屋に一泊。

27日目 9月24日
カザーブからロマリアへの移動。特に問題なし。午後早めに帰着したので、ロマリアの王立図書館で魔道書を読み込む。いつもの宿屋に投宿。

2017年3月 8日 (水)

新説ドラゴンクエスト3 第24日 キャットフライ

24日目 9月21日

東のアッサラームに強力な武器防具を扱っている武器屋があるという情報を耳にしたので、セメントは一度アッサラーム方面へ向かうことにした。が、ここでセメントは初の完全敗北を喫する羽目になった。
橋を渡ってしばらく進んだところで4体の翼ある猫の怪物と遭遇した。
「はっ」
気合を込めて1体へ斬りつけてみたが一撃では倒せない。そこで4体が一斉に攻撃。
盾でしのごうとしたが、3体目が背後に回ってセメントの後頭部へ強烈な蹴りをたたきこんできた。
「がはっ」
目の前が真っ黒になる。こんなえぐい打撃を貰ったのは初めてだ。外見からは想像つかぬ恐ろしい瞬発力。
片膝をついたところでもう一匹がセメントの後頭部に追い打ちの強烈キック!
「あ・・・うん」
セメントは力尽き、その場にバタリと崩れ落ちた。
(負けた・・・)
意識が闇に落ちる。アリアハンを出てからの激動の日々が脳内に点滅する。ギリギリのところで勝てた初戦、魔法使いとの激闘、アリアハン脱出、初めて手に入れた鋼の剣・・・・
「ひぎっ」
強烈な痛みで意識が戻る。なんと4体のキャットフライはセメントが倒れたのを見て、食い殺そうと二の腕に噛みついてきた。
セメントはわずかに残った思考能力で緊急脱出呪文を発した。
(・・・・・・オプジーヴォ・・・)
しかししばらく何も起こらない。そうこうしているうちにも4体のキャットフライがセメントの鎧に覆われていない部分に噛みついてくる。もう痛いなんてものではない。
(神様・・・)
流れ出る鮮血、砕けそうな意識と心が折れそうな痛みと恐怖にセメントは失禁した。
(もうダメだ・・・)
セメントは死を覚悟した。4匹のキャットフライがセメントを食い殺そうとさらなる咬撃を加えようとしてきたとき、セメントの姿はその場から消えた。
次の瞬間、セメントの体はどこかの一室に横たえられていた。
「ここは」
「ロマリアの教会。緊急信号呪文を感知したのであなたをサルベージした」
当直らしい中年の女魔道士が説明する。
間一髪、救難信号が間に合ったらしい。血まみれのセメントを見た当直魔道士が高度治癒魔法を唱えた。セメントの傷がみるみるうちにふさがってゆく。
しばらく横になっていると体に残ったダメージ感が消えた。
「悪いけど・・・これ請求書。10日以内にゴールド銀行の窓口で払っておいて」
先ほどの女魔道士が羊皮紙を手渡した。前回より費用が上がっている。
「あまり無理を・・・しないでね」
そのあとセメントは常宿している宿屋に転がり込んだ。
(なんでああも・・・脆く負けちゃったんだろう)
今更ながらセメントは一人旅の苦しさに嘆息した。