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2017年3月27日 (月)

新説ドラゴンクエスト3 第29日~第31日

d29日目 9月26日
防御力強化のため、5日前に失敗したアッサラームへ突撃することにした。途中、暴れ猿の集団に遭遇し力任せの一撃を貰ったりしたが、催眠魔法で眠らせる対策が奏功し何とか勝利することができた。夕方ころにアッサラームにたどりつき、武器屋を物色。この街は3軒も武器屋が軒を連ねている。頭部への打撃の対策として鉄兜が欲しかったので購入、最初1万6千ゴールドという高値を吹っ掛けられたが、値引き交渉の末2千ゴールドで購入できた。これで少しは不利な状況に陥った時の脆さも改善するだろう。アッサラームで一泊。

30日目 9月27日
アッサラームからロマリアへ戻る。ギズモの5匹組に苦しめられたが、回復魔法の連発でしのぎ切って何とか撃破。5日前にやられたキャットフライも4体組で現れなかったので何とか勝てた。橋を渡ってロマリアのエリアに戻った時、セメントは心底安堵した。ロマリア城下町の宿屋に投宿。

31日目 9月28日
鉄兜を手に入れ、カンダタ戦の備えも万全にしたのでシャンパーニへ突入することに決めて昼前にセメントは旅立った。この日はカザーブ村に宿泊。
(嵐のような一か月だった・・・)
旅を始めてから1か月が経過した。この間セメントの腕力、剣技は長足の進歩を遂げたが、まだ一人前の勇者とは言い難い状態か。

2017年3月10日 (金)

新説ドラゴンクエスト3 第28日 バンパイアとマタンゴ

28日目 9月25日
女勇者セメント3敗目。朝早く起きてカザーブ経由でノアニール西の洞窟の探索に出た。地下2階にあった回復の泉をベースに探索を行ったが、バンパイアとマタンゴの混成チームに不覚を取った。マタンゴの甘い息で朦朧としているところへ打撃のラッシュを食らい、あえなく倒れてしまった。
「フハー、フハー、ジュルルルン」
力尽きたセメントへバンパイアが上から覆いかぶさりセメントの首筋に噛みついて吸血!
(あーっ・・・)
かなりの血液を奪われセメントを襲う激しいめまい。恍惚の表情を浮かべるバンパイア。セメントは恐怖心をこらえながら救難信号呪文を発した。バンパイアが2度目の吸血をせんとセメントにのしかかったところでセメントの姿はその場から消えた。
次の瞬間、セメントの体はどこかの一室に横たえられていた。
「ここは」
「ロマリアの教会。緊急信号呪文を感知したのであなたをサルベージした」
当直らしい中年の女魔道士が説明する。
間一髪、救難信号が間に合ったらしい。貧血状態のセメントを見た当直魔道士が高度治癒魔法を唱えた。セメントの傷がみるみるうちにふさがってゆく。
しばらく横になっていると体に残ったダメージ感が消えた。
「悪いけど・・・これ請求書。10日以内にゴールド銀行の窓口で払っておいて」
先ほどの女魔道士が羊皮紙を手渡した。
「あまり無理を・・・しないでね」
そのあとセメントは常宿している宿屋に転がり込んだ。
(ボクはまだまだ弱い・・・難なく倒せる敵のはずなのに・・・)
セメントは一人旅の苦しさに嘆息した。

2017年3月 9日 (木)

新説ドラゴンクエスト3 第25日~27日

25日目 9月22日
アッサラームへの遠征を諦め、ノアニール方面を偵察することにした。再起初日はカザーブへ村の行程。このあたりの敵は特に問題なく倒せる。カザーブ村で一泊。

26日目 9月23日
朝早く起きて、ノアニール村経由で西部の森を探索。ほどなく集落に入る小道を見つけたので進んでみると、エルフの隠れ里に出た。ノアニールの村人全員が眠ったのはエルフの怒りを買ったかららしいが。エルフ族長の女王に謁見。ノアニールの村人を解放してもらえないかと話してみたが、女王は娘がノアニール村の人間に騙されて駆け落ちしたと信じ切っており取りつく島もない状態。

午後、ノアニール岬近くの洞窟を探索。バンパイアという難敵が出てきた。殴る蹴るの打撃は何とかガードしたが、氷の球を高速で打ち出してくる魔法を食らってセメントは息が詰まってしまった。回復魔法でしのぐが向こうも追撃で氷の球を打ってきた。バンパイアの魔力切れを見計らって剣で倒したが、そうとう手ごわい相手であった。洞窟の深入りは危険と判断したセメントは探索は次の機会にすることにして、洞窟を出てカザーブへの帰路に就いた。
帰路に現れた鎧の騎士とギズモ4体に大苦戦。鎧の騎士を斬撃2回入れて倒す間にギズモの炎魔法でボコボコにされた。あわてて回復魔法を唱えるもギズモの集団は更に炎の魔法を・・・といういたちごっこ。意識が飛びそうなところまで追い込まれたが、なんとか隙をついて4体とも撃破したが、ここでセメントの魔力が尽きた。手持ちの体力回復用ハーブに頼りながらカザーブにたどりつき、村の宿屋に一泊。

27日目 9月24日
カザーブからロマリアへの移動。特に問題なし。午後早めに帰着したので、ロマリアの王立図書館で魔道書を読み込む。いつもの宿屋に投宿。

2017年3月 8日 (水)

新説ドラゴンクエスト3 第24日 キャットフライ

24日目 9月21日

東のアッサラームに強力な武器防具を扱っている武器屋があるという情報を耳にしたので、セメントは一度アッサラーム方面へ向かうことにした。が、ここでセメントは初の完全敗北を喫する羽目になった。
橋を渡ってしばらく進んだところで4体の翼ある猫の怪物と遭遇した。
「はっ」
気合を込めて1体へ斬りつけてみたが一撃では倒せない。そこで4体が一斉に攻撃。
盾でしのごうとしたが、3体目が背後に回ってセメントの後頭部へ強烈な蹴りをたたきこんできた。
「がはっ」
目の前が真っ黒になる。こんなえぐい打撃を貰ったのは初めてだ。外見からは想像つかぬ恐ろしい瞬発力。
片膝をついたところでもう一匹がセメントの後頭部に追い打ちの強烈キック!
「あ・・・うん」
セメントは力尽き、その場にバタリと崩れ落ちた。
(負けた・・・)
意識が闇に落ちる。アリアハンを出てからの激動の日々が脳内に点滅する。ギリギリのところで勝てた初戦、魔法使いとの激闘、アリアハン脱出、初めて手に入れた鋼の剣・・・・
「ひぎっ」
強烈な痛みで意識が戻る。なんと4体のキャットフライはセメントが倒れたのを見て、食い殺そうと二の腕に噛みついてきた。
セメントはわずかに残った思考能力で緊急脱出呪文を発した。
(・・・・・・オプジーヴォ・・・)
しかししばらく何も起こらない。そうこうしているうちにも4体のキャットフライがセメントの鎧に覆われていない部分に噛みついてくる。もう痛いなんてものではない。
(神様・・・)
流れ出る鮮血、砕けそうな意識と心が折れそうな痛みと恐怖にセメントは失禁した。
(もうダメだ・・・)
セメントは死を覚悟した。4匹のキャットフライがセメントを食い殺そうとさらなる咬撃を加えようとしてきたとき、セメントの姿はその場から消えた。
次の瞬間、セメントの体はどこかの一室に横たえられていた。
「ここは」
「ロマリアの教会。緊急信号呪文を感知したのであなたをサルベージした」
当直らしい中年の女魔道士が説明する。
間一髪、救難信号が間に合ったらしい。血まみれのセメントを見た当直魔道士が高度治癒魔法を唱えた。セメントの傷がみるみるうちにふさがってゆく。
しばらく横になっていると体に残ったダメージ感が消えた。
「悪いけど・・・これ請求書。10日以内にゴールド銀行の窓口で払っておいて」
先ほどの女魔道士が羊皮紙を手渡した。前回より費用が上がっている。
「あまり無理を・・・しないでね」
そのあとセメントは常宿している宿屋に転がり込んだ。
(なんでああも・・・脆く負けちゃったんだろう)
今更ながらセメントは一人旅の苦しさに嘆息した。

2017年3月 7日 (火)

新説ドラゴンクエスト第23日 シャンパーニの塔

23日目 9月20日
カザーブから西へ歩く。軍隊ガニやアニマルゾンビを倒しつつ前進。昼頃シャンパーニの塔に潜入。案の定内部は怪物の巣窟。キラービーの4匹組は逃げたが、あとは正面から一体一体倒していった。注意しなければならないのはキラービーと、炎の魔法を放ってくるギズモくらいで、回復呪文を多用したものの4階へたどり着いた。そこには3体の鎧武者が。
「おいっ おかしなやつがきたぞっ!おかしらに報告だ!」
などといって3人は上の階へ上がっていった。
(この上に、カンダタが・・・?)
セメントは上り階段を忍び足であがっていった。
古びた扉の向こうに殺気を感じる。
隙間から覗いたところ鎧武者が3体、その奥に逞しい体つきのお頭らしき男が一人。
(1対4、今のボクで勝てるだろうか?)
鎧武者は全員腰に長剣を差していた。お頭も何らかの武器をたずされていると考えるのが自然だろう。
セメントは数秒考えたのち
(いったん、引こう)
撤退を判断した。
武器持ちの敵との1対4はやったことがない。今の自分では勝てるとは言い難い。
セメントは来た道を引き返し、塔を脱出した。すでに夕暮れ近くになっていて、女勇者はカザーブへの帰路を急いだ。群がってくる魔物を撃退しつつ、カザーブを素通りして夜遅くロマリアに帰着し、いつもの宿屋に投宿。

2017年3月 6日 (月)

新説ドラゴンクエスト3 第21日・22日

21日目 9月18日

とりあえずシャンパーニの塔へ行ってみることにして、早朝にロマリアを出た。魔物の襲撃をやり過ごしながら昼頃カザーブに到着。市場で適当に昼を済ませたのち、シャンパーニ方面、西へ向かう。しかし山岳地帯を抜けるあたりで軍隊ガニとキャタピラーの集団に襲われ、応戦した際に軍隊ガニの甲羅の堅いところを斬撃してしまい右ひじにピリッと違和感が走る。ひるんだところへキャタピラーの体当たりを受けてたじろぐ。なんとか剣を振るって全部討ち果たしたが、セメントの息が乱れた。
(うう・・・)
とりあえず回復魔法をかけて痛みを抑える。これで気勢をそがれたセメントは今日のシャンパーニ突入をあきらめ、いったんロマリアに引き返すことにした。カザーブ入口を経由してロマリアへ南下。群がってくる敵は応戦して始末。剣の腕は上がってきたとはいえ、まだアニマルゾンビやキャタピラーといったタフな敵は一撃では潰せない。集団で現れた時に後回しで倒す毒ガエルや魔法使いも無傷では済まない。
(もっと強くならなくちゃ・・・)
夜遅く、セメントはロマリアに帰着し、いつもの宿屋に投宿。
セメント・スターリー・エスプレッシーボ(16)レベル14
身長159センチ、体重52.5キロ、右ひじに違和感。

22日目 9月19日
とりあえずシャンパーニの塔へ偵察に行ってみることにして、朝ロマリアを出てカザーブまでの旅。敵は苦も無く撃破。カザーブの宿屋で一泊。

2017年3月 3日 (金)

新説ドラゴンクエスト3 第18日~第20日

18日目 9月15日
女勇者セメントはカザーブへ向かおうとしたが、何組めかの魔物の群れを片付けた際に右ひじにピリッとした違和感を覚えた。剣を力任せに振るいすぎたか。大事を取ったセメントは村まで少しのところだったが引きかえし、夕方にロマリアへ戻りついた。いつもの宿屋に投宿し、水で冷やした布を巻きつけて安静にした。

19日目 9月16日
とりあえず右ひじに革を巻いてサポーター代わりにして旅立つ。それにしても魔法使いが多い。魔王軍も新手の軍勢を投入してきたか。集団で現れての炎の魔法は痛いが、厳密に言えば彼らは魔族ではないので、落ち着いて斬撃を入れていけば負けることはない。そして彼らは不利になれば概ね逃げるので、セメントは極力、致命傷を与えないように戦った。魔族に魅せられた者とはいえ死人は出したくない。出来る事なら更生して故郷へ帰ってもらいたい。そう思っていた。
「ぐぐ、このくそったれめが」
「命は助けてやる。無益な殺生は好まない」
この日もカザーブへの道中で魔法使いを数人撃退したが、ひとり諦めの悪そうなのがいたすでに火炎魔法を2回打っており魔力は尽きているはず。
「ぐぬぬ」
不利を悟った魔法使いの最後のひとりがセメントを睨み、捨て台詞を吐いて去る。
「覚えておれ!、わが名はカロヤン。いつか必ずこの屈辱を晴らしてやるうう」
そう言いながら魔法使いカロヤンは森の中に消えていった。
昼過ぎにカザーブの村に立ち寄り、市場で適当に昼を済ませてからなお北進する。ロマリアで聞いた情報によるとこの北にもう一つ、ノアニールという小さい村があるらしい。
途中、鎧の騎士とギズモ3体に遭遇。ギズモは下級妖魔で空中を漂いながら炎の呪文をぶっ放してくる嫌な敵。鎧の騎士はロマリアであったものとは別の部隊。かなり苦しんだが回復魔法を何回か使ってまず鎧の騎士を倒し、続いて3体のギズモを落ち着いて斬撃してそれぞれ一撃ずつで仕留めた。立て続けに炎の魔法を食らったのであちこちが痛い。

とはいえカザーブからノアニールまではさして距離もなく、たどり着いた。しかしそこで見たものは村人全員が眠っている異様な光景だった。
(これはいったい・・・)
村の中を歩き回ってみたが全員気持ちよさそうに眠っている。村の奥の家で老人が一人だけ起きていた。
「エルフの呪いじゃ・・・旅の方、助けてくだされ」
話を聞いた限りでは数週間前、村人がこの西にあるエルフ族の隠れ里で、夢見るルビーという秘宝を盗んでしまったらしい。怒ったエルフ族が報復として村人全員を術で眠らせたのが顛末のようだ。
カンダタ、金の冠の件も片付いていないのにまた難題を持ち込まれてしまった。とはいえこのあたりの魔物に大苦戦するようではエルフの里にたどり着くのは困難。そう考えたセメントはいったんカザーブに戻ることにした。
軍隊ガニや緑色の大カラスなどを倒しつつ、夜遅くにカザーブに戻ってきた。村の中心部にある宿屋に投宿。

20日目 9月17日
鎖帷子では相手の攻めをしのぎ切れないと考え、武器屋で鉄の鎧を購入。そのあと村でカンダタの情報を聞き込んでから、セメントは一度ロマリアへ戻ることにした。
(いまのボクの実力で、カンダタに勝てるだろうか)
聞き込みやロマリアの魔道士教会で調べた情報によると、魔族の跳梁とともに王家の権威が低下したのをいいことに、盗賊カンダタはカザーブの西、シャンパーニの塔を不法占拠し、そこを根城に各地の街で王家や富豪の家に盗みに入り、現金や宝飾品をかっさらっている。しかしロマリア城で金の冠を盗んだのは王家の権威を失墜させるためか、王家に法外な金額で買い戻させるためらしい。カンダタの実力のほどは、力が相当強いあらくれ男で、そこらの魔物より手ごわいという声と、猪突猛進型に見えるが常に鎧武者の子分数人を引き連れており、用心深いという声があった。

村を出ていきなりキラービーの3匹組と遭遇しひやりとしたが、鉄の鎧の効果か、麻痺毒をくらってしまう前に3体とも退治できた。あとはさして苦しむことなく、夕刻ころロマリアに戻りついた。いつもの宿屋に旅装を解く。

2017年3月 2日 (木)

新説ドラゴンクエスト3 第15日~17日 はがねのつるぎ

15日目 9月12日
アリアハン王家からセメントのゴールド銀行に追加の軍資金が振り込まれたので、カザーブ村へ日帰りの予定で往復。警戒していたキラービーの大群には遭遇しなかった。カザーブ村の武器屋で鋼の剣を調達。値は張ったが、鎧の騎士とやりあうためには必要と判断した。
(これでボクも、一人前の剣士・・・なのかな)
旅立って半月、少女はとうとう一人前の武器を手にした。
帰路も怪物を撃退しながら進み、夜になってロマリアに帰着。いつもの宿屋に投宿。

16日目 9月13日
天候が悪かったので、ロマリア近辺で剣技の練習を兼ねた索敵。青い毒カエルやアルミラージ、魔法使いを一撃で撃破。まだキャタピラーは一撃で仕留められない。
(もっとパワーアップしなくちゃ・・・)
この日もいつもの宿屋に投宿。

17日目 9月14日
ロマリア東部の森林地帯を探索。鎧の騎士ユゲスに遭遇した。相手の斬撃を剣で受け止めようとしたが重くて体勢を崩され、その隙に一太刀をくらってしまう。なんとか反撃して逃走させたが、ユゲスの去り際の捨て台詞
「おまえの技量は見切った。我が軍団総出でやれば潰せる、覚えておれ」
まさか鎧の騎士が徒党を組んで向かってくるのか。回復呪文を唱えながらセメントは慄然とした。
(まだまだ自分は非力だ・・・)
この日もいつもの宿屋に投宿。
セメント・スターリー・エスプレッシーボ(16)レベル13
身長159センチ、体重52キロ、右ひじに違和感。

2017年3月 1日 (水)

新説ドラゴンクエスト3 第12日~14日

12日目 9月9日
昨日失敗したカザーブへの遠征。昨日やられたキラービーにも遭遇したが、頭数が少なかったので、打撃で何とか撃退できた。夕暮れにカザーブ到着。ちなみに武器屋は昨日の失敗もあり資金が現時点で足りず、追加購入は見送るしかなかった。夜も遅いのでカザーブの宿屋に一泊。

13日目 9月10日
昨日来た道を引きかえしカザーブからロマリアへの帰路に就く。何度か魔物に遭遇したが、さして危険を感じずに撃退できた。夕暮れ頃ロマリアに帰着。市街地にあるいつもの宿屋に投宿。

14日目 9月11日
キラービーの襲撃を警戒して、終日ロマリア近辺で索敵。夕方、鎧の騎士ユゲスにふたたび遭遇した。今回は回復用のモンスター・ホイミスライムを呼ばれたが、その増援から先に倒し、なんとか鎧の騎士も激戦の末、撃退することに成功。
(向こうの剣を受け切れるようにならないと)
反省することしきりのセメントだった。昨日同様ロマリア市街地の宿屋に投宿。

2017年2月28日 (火)

新説ドラゴンクエスト3 第11日

11日目 9月8日

「んー、それで、アリアハンから来た愚か者どもの状況はどうかね」
水晶玉越しの遠隔会話。
「エビルマージ様に申しあげます。これまでに5組、17名がロマリア国に潜入しましたが、そのうち1組を殲滅、2組を戦意喪失、撤退に追い込みました。残る2組も必ずや近日中に討ち果たします」
会話しているのはロマリア支部のユゲス。

「んー、よかろう、まあ頑張るが良い。後は何か変わったことはないか」
「残る2組のうち、1組が女勇者の単独行でして、なかなか用心深い性格のようでまだ生き残っております」
「んー、女でしかも単独だろう、さっさと殺すか生け捕りにして売り飛ばしてしまえ、でもちょっとあれだから魔法使いを30人くらい君の所に増援しとこう。それじゃ」
「ありがとうございます。」

魔王軍のロマリア地方はバラモスの片腕、エビルマージマネージャーが担当しているが、出不精のため実務を部下に任せ、水晶玉通信でのマネジメントのみ行っていた。ロマリア地方の侵攻責任者代理が鎧の騎士ユゲスだが、他の地方に比べるとドンパチ要員の頭数が少なく、せいぜいモンスター退治を行う旅の戦士たちを殺して点数稼ぎをするくらいしか仕事が無かった。そもそも魔王軍とはいってもその内実は古参の妖魔、ユゲスや魔法使いのような人間からの寝返り組、動物強化組ありと寄せ集め集団でまだまだ統制が取れていないのが実態であった。

***************************

この日、女勇者セメントは初めて戦いに敗れた。
ロマリア近郊の索敵でうろうろ歩き回るのもどうかと思い、武器屋の品揃えがいいという話を聞いたので、北にあるカザーブの村まで一日かけて遠出をすることにした。現れる魔物をなんとか蹴散らしながら進んでいったが、村までもう少しというところで緑色の大きな蜂、キラービーの4匹組に遭遇した。

(厄介な相手だな)
それぞれの尾には大きな針が。そしてその先端からは毒液が出る仕組みか。
セメントは頭数を少なくすべく、炎の呪文をはじめて放った。しかし敵はそれなりの深手を負ったものの倒すには至らなかった。
(くっ)
ならばと槍を振るおうとしたが、キラービーは飛び去ってかわし、一斉に攻撃してきた。そのうちの一体の針がセメントの鎖帷子を突き破り、毒針を深く食い込ませた。
(あがっ・・・)
急に全身がしびれた。槍を振るえない。
かろうじて首筋だけガードした構えを取るがそこまでだった。
キラービーがとどめを刺すべく警戒しながらもにじり寄ってくる。
意識はあるが、とにかく全身がしびれて思うように動けない。
(こんなところで自分はやられてしまうのか)
しかしセメントは養成所の女教官から伝授された緊急救援信号の呪文を思いだした。
(・・・・・・オプジーヴォ・・・)

しかししばらく何も起こらなかったが、キラービーが頭近くににじり寄ってきたとき、セメントの姿はその場から消えた。次の瞬間、セメントの体はどこかの一室に横たえられていた。
「ここは」
「ロマリアの教会。緊急信号呪文を感知したのであなたをサルベージした」
当直らしい中年の女魔道士が説明する。

要するに救難信号を最寄りの魔道士教会に感知させて、感知した相手に要救出者を瞬間移動的に引きあげてもらうらしい。
しばらく横になっていると体のしびれが消えた。

「悪いけど・・・これ請求書。10日以内にゴールド銀行の窓口で払っておいて」
先ほどの女魔道士が羊皮紙を手渡した。どうやら救助してもらうのも有料らしい。
「あまり無理を・・・しないでね」
その足でセメントは常宿している宿屋に転がり込んだ。
(ひとりは弱い・・・)
今更ながらセメントは一人旅の苦しさに嘆息した。