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2022年1月11日 (火)

ロマサガ2リプレイ(73)

(73)
「やはりオアイーブの警告は本当であったか」
七英雄を滅ぼすには大氷原にある本体を殲滅するほかない。しかし今の自分は老いてその力は無い。そう考えたラーパワイは近衛兵団長を呼び、精鋭16人を呼び出し1日1戦ずつ、木剣を用いた1対1の模擬戦を総当たりで行うよう指示した。木剣なので死ぬことはないが、打撃が入れば衝撃でダウンはまぬかれない。それで最も成績の良かった戦士を次期皇帝に指名するプランを立てた。

2週間にわたりアバロン城の武道城では戦いが繰り広げられたが、抜群の剣裁きで14連勝を飾ったのが女戦士・キサラギだった。細身の身体では想像もつかないくらい力強い斬撃で、近衛兵団の猛者たちを次々に倒して行った。
そして最終日、重傷者6名を出したものの選抜の戦いは終局を迎えつつあった。
東、第一兵長、マイトス、13勝1敗。西、第3遊撃兵団、キサラギ、14勝
次期皇帝候補筆頭とみられていた第一兵長は鍛え上げられた肉体を持つ重戦車のような風貌を持つ31歳の英傑。対するキサラギ20歳はまったくのダークホース。
「はじめ」
木剣を構える2人、しかしキサラギは鋭い踏み込みで一気に間合いを詰め。
「せっ」
鋭い突きを放った、薙ぎ払って対処しようとしたマイトスだったが、キサラギの鋭い切っ先はマイトスの想像以上に力強く。胸元を突かれたマイトスは吹っ飛び、武道場の壁に激突し、しばらく起き上がることができなかった。
「それまで!勝者!キサラギ」

その夜、
「よいかキサラギ、いまから我が力をそなたに伝承する・・・オンキリキリバサラウンバッタ、オンキリキリバサラウンバッタ、オンキリキリバサラウンバッタ・・・・フゴーッ!」
ラーパワイは秘伝のオーブを握りしめ強く念じた。力の波動がキサラギを包む。
パリン
次の瞬間、オーブは砕け散った。
(やはり伝承法の限界というのも事実じゃったか・・・)
ラーパワイの能力と意思はキサラギに伝承されたが、もう106代キサラギの次に皇帝となるものへその力を受け継ぐことはできない。
「ハァハァハァ・・・あとは…任せた、手いっぱいやれ」
「ラーパワイ先生!」

幸いラーパワイの肉体は強靭だったので、伝承の儀を終えた後、数日間床に就いたものの体調を回復し、元のポストの近衛兵団長に戻った。

「キサラギよ、106代皇帝はそなただ。クジンシー、そしてスービエかノエルのどちらかを倒し、しかるのちに大氷原で最後の決戦に臨むにあたり、何をすべきかよく考え、実行に移すのだ・・・アバロンを、帝国を、頼んだぞ。」

 

2021年10月31日 (日)

ロマサガ2リプレイ(72)間奏曲

(72)間奏曲

第101代皇帝、アガタの治世は可もなく不可もなく続いた。七英雄スービエが配下の魔物を使い時折海上で軍艦や商船に悪さをしかけてくるが、皇帝アガタは不拡大方針を貫いた。

(オアイーブの話ではクジンシーが復活するという・・・でもその時に備え、我々も力をたくわえるのが上策・・・)

またソビユンの死後、ソビユンの息子ロペスが手勢を率いてティファールの独立を宣言しアバロン帝国に反旗を翻しゲリラ戦を繰り返す行動に出て、その鎮圧には数年かかった。

2304年、皇帝アガタは国内巡視のさなかに心臓発作で死亡。次の皇帝を決める会議が行われ、その結果、アバロン帝国大学教授のイアードが第102代皇帝に選出された。

イアードは戦史学を専攻する学者で、歴代皇帝の戦史を克明に調べ、魔物大全や術法大全、陣形学といった多くの軍事書籍を残した。辺境での魔物との小競り合いはあったが、不拡大方針を貫いたこともあり、帝国兵士の犠牲はわずかであった。

2334年、皇帝イアードは研究室で研究中に脳出血で倒れ、いまわのきわに次期皇帝に王宮武道家ルタチッツを指名した。かりそめの平穏が続く中、イアードは尚武の気を忘れないために御前試合での武道を奨励し、ルタチッツは忍者を自称し素早い動きに巧みであった。ルタチッツは過去の戦史を読み、クジンシーの復活に備えて国民に武道を奨励し、支配地でも学校での武道教練を必修化した。また、皇帝自ら演武団を率い、対人格闘の巡業を各地で行い、国民のフィジカル能力向上に努めた。おっさんの域になっても103代皇帝ルタチッツは格闘術の巡業に出向いたが、マイルズでの演武の際に受け身を取りそこない負傷。その傷が元で亡くなってしまった。

2366年、財務主計官トザカーナが第104代皇帝になった。先帝が次の皇帝を遺言せず逝ってしまったので、上級官吏の中からくじ引きで選ばれた。ようするに誰も七英雄に対峙する役割を引き受けたくなかったのだった。トザカーナもそれまで同様、辺境でのモンスターとの抗争は不拡大を貫き、戦闘員養成所の内部充実に努めた。また税制を整備し、財政の安定に務め辺境に5000人単位の兵団を配置し、七英雄の動きの察知に務めた。その結果、七英雄の本拠地はナゼール海峡のはるか南、大氷原にあるらしいという情報をつかみ、そこでクジンシーに似た怪物の姿を見たという密偵からの報告があったが、トザカーナは動かなかった。

「かかる辺境の地に大軍を送るわけにもゆかぬ。領土に実害がない限り見過ごす」

やがてトザカーナは老い、2401年、王位を戦闘員養成所長ラーパワイへ譲り、隠居生活に入った。105代皇帝となったラーパワイは七英雄との戦いに備え、戦闘員養成所で七英雄と正面から戦える戦士の育成に力を注いだ。そして大艦隊を編成しスービエを討伐し、次いで七英雄本体を倒しに大氷原へ精鋭部隊で遠征するというファイナルバトル計画を立案したが、犠牲も相当なものにのぼるだろうと考え、実行は先送りした。やがて十数年たち、ラーパワイも初老になり、私の代ではファイナルバトル計画の発動は難しいと、次の世代に解決を任せようと思っていたところ、2425年冬のある夜、皇帝の寝室のガラスが破られ、矢文が投げ込まれていた。

「レオンの封印したダンジョンで待つ クジンシー」

2021年10月24日 (日)

ロマサガ2リプレイ(71)

(71)
2254年秋
ダンターグ戦 戦勝記念集会
アバロン城下、特設広場で兵士市民が集まり、七英雄戦5勝目を祝い、「ワイン、肉の冷製、黒パン、ピクルス」が特配され、大衆は勝利の美酒に酔いしれた。イングリッド帝以下選抜メンバーも出席し、最後にイングリッド帝が「残る七英雄は2名のみ、この勢いで全員討ち果たす」と宣言し、宴が終わった。
しかしその夜。
「ウォ・・・ハァ・・ハァ・・・」
イングリッド帝は疲れを覚え床に就いたが、夜間に急激な胸苦しさを覚えた。祝宴の料理にあたってしまったかというのが侍医マゾッホの見立てだったが、その翌日容体が急変し、イングリッドは帰らぬ人となった。享年24。

「なんということだ」
前の皇帝ソビユン(現 東アバロン会社会長)が慟哭。様々な憶測が流れた。七英雄の意向を受けた暗殺者が国王の酒に毒を入れた可能性が高いと王宮の幹部は結論したが、ソビユンの推理は違っていた。
「反戦派が王国の中にいる」
ワグナス戦、ボクオーン戦もサポート隊、兵站部隊は無傷では済まなかった。そして七英雄の力の正体を知りえる立場の幹部連中から、皇帝が最後の大きな戦いに突き進もうとしているということを聞いて、戦線拡大に突き進むイングリッド帝の排除を企んだのだろう。
表向きはイングリッドの死は食中毒ということにされたが、ソビユンの怒りは収まらず東アバロン会社社長のまま皇帝代行を宣言して、反戦派の徹底排除をもくろんだが、穏健派の大臣ポポフはホーリーオーダーのアガタを皇帝に指名し、なんとアバロンの権力系統は二つに割れてしまった。

「先々帝は欲にまみれ蓄財に励むあまり頭がおかしくなったのだ。民は苦しんでおる。これ以上の外征は七英雄を本気にさせ、多くの血が流れるだけだ」

大臣ポポフはそう声明を出し、アバロン城下町に新市街地区を建設し、ここでアガタらとともに政務をとることを宣言した。かくて一つの街に権力の源泉が二つできてしまった。王立大学や魔道研究所はどちらの指示に従えばいいのか。税金はどちらに納めればいいのか。そんな混迷が数か月続いたが、
「イングリッド帝の力を正しく受け継いだのは101代皇帝アガタである。したがってアバロンの皇帝はアガタであり、いま王宮にいるソビユンはただの逆賊に過ぎない」
といった声明をポポフがだし、王宮の兵士は徐々に新市街地区へ移って行った。
「このままではわしが殺される。アバロンを脱出する」
先々帝ソビユンは夜中ひそかに脱出し、わずかな従者とともに南へ進み、ティファールに仮御所を構えた。
これ以降しばらく、アバロンとティファール、二つの都が存在することになった。バレンヌ帝国は七英雄討伐どころではなくなってしまった。アガタも先帝イングリッドとともに戦ったので、七英雄の脅威は承知していたが、それよりも民草の安寧を重視するという考えの持ち主で、そこを大臣ポポフにかつがれてしまった。

皇帝アガタは東アバロン会社の国有化を宣言し、水面下ではティファールに暮らす先々帝ソビユンとの和解を探った。何度か密使が往来し、(1)ソビユンの身の安全の保障、(2)ソビユンに名誉法王の称号を与え、終身50万クラウンの年金支給、(3)その代りソビユンはアガタがアバロン帝国の後継者であることを認める。ということで和議がまとまった。ソビユンはその後十数年間、ティファールで監視付きで余生を送った。

2021年10月18日 (月)

ロマサガ2リプレイ(70)ダンターグとの対決!

(70)ダンターグと対決
1か月後、皇帝イングリッドは次の戦いを宣言。
「七英雄ダンターグがわが領内、ナゼールに出没しているという。発見して成敗する」
こりゃあ皇帝は七英雄の本体と正面激突するまで戦いを辞めない気だ。一行とサポート隊のメンバーは戦いがいよいよ正念場になってゆくのを感じた。
まず調整を兼ねてハリア半島の魔物を掃討。
1529.トーチャー、ナイトヘッド、アルラウネ、ラットラー
1530.マルガリータ
1531.ナイトヘッド3体
1532.マルガリータ
1533.マルガリータ
1534.マルガリータ
1535.アルラウネ、ゴルゴン
一行はサイゴ族の村で徹底的な聞き込みを行い、ダンターグのいると思われるダンジョンを特定した。思いのほか広い未知のダンジョンで、一行は魔物を掃討しながら奥へ進んでいった。
1536.ヘルビースト、ヘルタースケルター、百獣王
1537.ゴールドバウム、ペインパープル、アルラウネ2体
1538.フィア2体
1539.ジン、パザティブ、アルラウネ
1540.フィア、ボーンリザード
1541.ペインパープル、メドゥサ
1542.ペインパープル、ゴールドバウム、メドゥサ
1543.カバ人間2体、ラットラー
1544。ディアブロ
1545.ディアブロ
1546、パトス、メドゥサ
1547。フィア、ナイトヘッド
1548.ソロウ2体
1549.ダンターグ

「ダンターグ・・・七英雄がこんなところで何をしている?」
 「オレノ目的は強くなること。それだけど。このあたりのモンスターを食らってその力をわが物にしているだけだ」
「やれやれ・・・そんなだから世の中の流れから取り残されてしまうのだわ。ボクオーン、今後もここでおとなしくしていれば見逃してあげるわ」
 「あっ?今のは俺の聞き違いか?七英雄の猛者、このボクオーン様に向かって見逃すなどというたわごとは100万年早いわー!!!」
かくてついに戦闘開始。しかし帝国軍が折に触れてナゼール地方の魔物を討伐していたせいかボクオーンの肉体の変化はそれほどでもなかった。たしかに筋骨隆々だが元の人間の面影をとどめている。

「かかれえ」
皇帝:線切り、アガタ:光の壁、後衛3人:ヨーヨー、ヨーヨー、乱れ雪月花
第一波の攻撃をしのいだボクオーンは大きくジャンプし、シュウサクに強烈な踏み付け攻撃!しかし光の壁のおかげで致命傷にはならなかった。

皇帝:線斬り、アガタ、光の壁、後衛3人、ヨーヨー、ヨーヨー、月光

「ヌアォー」
第2派の後衛を耐えたボクオーンは果敢にも光の壁のバリアをかいくぐって皇帝に持っていた槍で串刺し攻撃を仕掛けてきたが、かすり傷でかわした皇帝。しかし次の瞬間、光の壁のバリアが耐えられなかったのか、

「カ、カババッ」

ダンターグは大量の血を吐いてこと切れた。
(あっけなく倒せた・・・)
ワグナスと違って真正面からくる相手だったのでやりやすかった。あっけなく倒せた。これで残る七英雄はスービエとノエルのみ。どちらかを倒せたら本体が出現する。ファイナルバトルは近い。そう考えたイングリッド帝だったが、意外なところに落とし穴があった。

 

2021年10月10日 (日)

ロマサガ2リプレイ(69)

(69)雪の遺跡
アバロンで一週間ほど休養した後、イングリッド皇帝一行は再び軍船に乗り込みテレルテバへ。そこからメルー砂漠を南下し、アウストラス地方へ足を踏み入れた。
1512.砂竜
1513.デューンウォーム

忘れられた街でもらった地図を頼りに一日がかり、一行はついに雪の遺跡に足を踏み入れた。案の定中にはモンスターがすみついていた。

1514.ウイングメア、リザードロード、ボーンリザード、パザティブ
1515。リザードロード、バシリスク、シュラーク、パザティブ
1516.フィア、アルラウネ
1517.フィア2体
1518.チャリオット
1519.ドレッドナイト、アルラウネ
1520.フィア2体
1521.かえるの殿様、リリス、バシリスク
1522.ラムリザード2体、ブレイザー
1523.火龍
巨大なドラゴンが太古の防具を守っていたが、炎の壁を使えば大して問題なく倒すことができた。
1524.獄竜、寄生鬼、火の精霊
1525.チャリオット
1526.チャリオット
1527.雷龍
無用な戦闘は避けようとした一行だったが、雷龍は横幅が広いので逃げられなかった。仕方がないので光の壁で防御しつつ応戦したら倒すことができた。
1528.黒龍
遺跡の最上部には巨大な黒龍がいたが、ソードバリアと光の壁で防御を固めてから応戦すれば何も問題はなかった。危なげなく龍を倒し龍鱗の剣を入手。
「こんなもんかな。皆の者、引き上げだ!」

一行はアウストラスの探索をやめ、メルー砂漠経由でテレルテバに戻り、アバロンに帰着した。

2021年10月 3日 (日)

ロマサガ2リプレイ(68)チカパ山ふたたび

(68)チカパ山再び
2254年
「さて、やっとおちついた」
1000年以上の懸案であった七英雄のリーダー・ワグナスを討ち果たし、イングリッド皇帝は「戦神」と称されるようになった。もっとも本人は「後衛の3人がひるまず猛攻を入れてくれたから勝てた」と謙遜していた。

「だいぶ遅れたが、イーリス族を表敬訪問する」
残敵掃討が一段落ついたあと、イングリッド帝以下5人の選抜部隊はチカパ山へ向かった。
1497.スノーウイルム
1498。マルガリータ
1499.フォージウイルム
1500.フォージウイルム
1501.トウテツ
1502.カバ人間2体、溶解獣
1503.スノーウイルム
1504.カバ人間2体
1505.フォージウイルム
1506.スノーウイルム
1507.ブラックウィドウ、シャークピード、アルラウネ、シグナルツリ―
1508.カイザーアント
1509.ブラックウィドウ、シャークピード、ラットラー
1510.バジリスク、寄生鬼
1511.かえるの殿様2体、パザティブ
チカパ山山頂近くにあるイーリスの村で歓待を受けた後、一行はチカパ山向かいのトーレンス地方の探索に出た。古代人が棲む「忘れられた町」の情報を聞いて、山を下りるとすぐにそれらしき町が見つかった。
奥には古代人、オアイーブがいた。
「久しぶり・・・ですね」
「レオン様の記憶を受け継いでいる・・のですね」
イングリッド帝は古代人オアイーブと1対1で会談。
「七英雄のリーダー、ワグナスを倒したいま、残る七英雄もそうそう帝国と事を構えようとはしないと思われますが」
「いいえ、ワグナスは死んではいません。むろんボクオーンもロックブーケも」
驚愕の事実が発覚。
七英雄の本体は別の場所にあって、地上で活動しているのはかりそめの肉体。いくらかりそめの肉体を叩いても本体が無事である限り、長期の眠りを経てパワーをたくわえて復活する…それが同化の力を得た古代人の力らしい。
 「七英雄を完全に倒す方法はないの?」
「ひとつだけあります。七英雄のかりそめの肉体を6人倒すと、残り一人は本体を守るため必ず本体のある場所へ移動します。それが彼らの血の誓いなのです」
 「それじゃあ、あと残っているノエル、ダンターグ、スービエを2人倒せば・・・」
「そうです。その時こそ本体を倒す1回だけのチャンスです」
 「わかったわ。アバロン帝国は何としても、何年かかっても七英雄を・・・」
「あともうひとつ。伝承法にも限界があるのです。おそらく次にクジンシーが復活した時が最後の伝承者です。それ以降は伝承の儀式をやっても何も起こらないでしょう」
「・・・・承知したわ」

一行は忘れられた街で一泊。そこでメルー砂漠南にあるもう一つの遺跡の話を聞いた。太古の武器防具が眠っているらしい。そのあと一行は海辺に出て軍船に乗り込んだ。

2021年9月26日 (日)

ロマサガ2リプレイ(67)ワグナスとの戦い

(67)ワグナスとの戦い
「わが浮遊城へようこそ!」
ワグナスが語りかけてきた
「ここまでは楽しんでいただけたかな?」
「充分楽しかったわ」
イングリッド皇帝が言葉を返す
「そうか、それは良かった。だがもう時間がない。私が相手だ。短い人生の最後の思い出にするがよい」
かくて、ついに決戦
「かかれえ」

1496.ワグナス
皇帝:炎の壁 アガタ:光の壁 ティルピッツ:ヨーヨー、ソプタン:ヨーヨー、シュウサク:乱れ雪月花

後ろ3名の打撃が聞いたのかワグナスがうめき声を上げる。しかしワグナスも強敵で、フレイムウィップの術でシュウサクにダメージを与える。

皇帝:線斬り、アガタ:エリクサー(シュウサク)、ティルピッツ:ヨーヨー、ソプタン:ヨーヨー、シュウサク:乱れ雪月花
そして一行は勝負に出て、アガタ以外の4人が強烈な打撃を叩き込む。しかしワグナスも七英雄最強の猛者、熱風の術でソプタン以外の4名に大ダメージを与える。
「ぐわあああ」
「気を確かにもて」
皇帝:炎の壁 アガタ:エリクサー(アガタ)、ティルピッツ:ヨーヨー、ソプタン:ヨーヨー、シュウサク:自身に月光
炎の壁をかけ続けなければ相手の炎の術を防ぐことはできない。ヨーヨー攻撃2名は休まず攻撃。重量感ある斧攻撃でさすがのワグナスも動きが鈍ってきたか、ライトボールを唱えてきた。これで後衛は目がくらんでしまった。

皇帝:線斬り、アガタ:エリクサー(ティルピッツ)、ティルピッツ:エリクサー(シュウサク)、ソプタン:ヨーヨー、シュウサク:乱れ雪月花

4ターン目、皇帝の線切りがまともに入り、ワグナスが苦悶の声を上げる。ソプタンがヨーヨーの斬撃を入れて、シュウサクが
「わが一族の恨みを知れ!乱れ雪月花!」
裂帛の気合とともに斬撃をたたきこむ。
「そんな、うわぁ・・・ギャアアアム」
集中攻撃の前にワグナスは絶命した。
「勝っ・・・た・・・・」
イングリット、壮絶な死闘を想定していたが、意外とあっさり七英雄のリーダー・ワグナスを倒せてしまった。制御を失った浮遊城は高度を下げ始めた。
「いかん、墜落する」
人力風起こしを再起動させ、それにつかまりながら空中を移動し、ユウヤン郊外の平地に不時着し、サポート隊と合流した。浮遊城は轟音を上げながらユウヤン北の海上に墜落した。

「残る魔物を掃討せよ」
そのあとイングリッド皇帝はヤウダ地区の領有を宣言。執政官を何名か送り込み、ヤウダ地方を統治することになった。その後2年間は、皇帝以下の軍勢はヤウダ地区の残敵掃討に追われた。

2021年9月19日 (日)

ロマサガ2リプレイ(66)

(66)潜入!浮遊城

イングリッド女皇帝は長年の宿敵、七英雄ワグナス討伐の決意を固めた。

一行はテレルテバへ軍船で出向き、そこから海路でユウヤンへ向かった。
「皆の者、覚悟は良いか。積年の懸案を解決するときは今ぞ」
ソーモンのヒラガから譲り受けた人力風起こしを使い、選抜部隊の5人は浮遊城へ半ば強引に潜入した。案の定、城内を探索するや強力な魔物が跋扈していた。
1457.寄生鬼2体、ブレイザー
1458.マルガリータ
1459.マルガリータ
1460.マルガリータ
1461.ラルヴァクイーン
1462.ロビンハット2体、ブレイザー
1463.ガルム2体、シャークピード
1464.トウテツ
1465.トウテツ
1466.トウテツ
1467.ミスティック2体、百獣王2体、グレート
1468.ミスティック2体、ロビンハット
1469.フォージウイルム

「ワグナスは強敵。無用の戦闘はつとめて避けよ」
振り切れる敵は振り切れ。そう皇帝は指示したが、敵は狭い通路を塞ぐように布陣しておりどうしても戦闘は避けられなかった。
1470.ナイトフォーク2体、ナイトシェード、百獣王
1471.ディアブロ
1472.マーリド
1473.マーリド
1474.マーリド
1475.マーリド
1476.ヒューリオン
1477.ナックラビー、青鬼、グレート、ブレイザー
1478.ディアブロ
浮遊城の中枢へ進んでいくと巨大な氷龍がバルコニーに着地したが、一行は「こんなのと闘ったらただでは済まない」と判断し、竜を無視することにした。
1479.火の精霊、土の精霊、毒虫、溶解獣
1480.パザティブ、火の精霊、百獣王、溶解獣
1481.トウテツ
1482.カバ人間2体
1483.ヌエ
1484.ガルム2体、ブレイザー
1485.トウテツ
1486.ディアブロ
1487.ラルヴァクイーン
1488.ラルヴァクイーン
1489.スフィンクス
1490.火の精霊2体、メドゥサ
1491.セフィラス
1492.マーリド
1493.セフィラス
1494.青鬼、ガルム、ナックラビー
1495.ディアブロ
浮遊城の頂上部にワグナスらしき異形の怪物の姿が見えた。元は人間だったようだが翼のある魔物、女性形の魔物などさまざまな怪物の力を吸収したらしく醜悪な外見となっている。一行は術酒、森の精気で体勢を立て直し。
「行くぞ!」
ワグナスのもとへ歩み寄っていった。

2021年9月13日 (月)

ロマサガ2リプレイ(65)新たなる戦い

(65)新たなる戦い

「先帝の志を果たすため、七英雄討伐の計画を立てる!」
第100代皇帝、イングリッドはそう宣言した。イングリッドは貧農の出で、貧しい家族を助けるため男もひるむ帝国兵に志願し、厳しい特訓に耐えて王を守る近衛兵に取り立てられたという経歴の持ち主。そのイングリッドの志の高さに目をつけた先帝ソビユンが皇帝に指名したのであった。250年の間、アバロン帝国は積極策を取らなかったので、魔道研究所や海軍を中心に不拡大の声は上がったが、イングリッド帝は海軍部や魔道研究所に出向いて「にらみ合いを続けても真の平和は訪れない」と説諭し、それでも自説を曲げないものは要職から外す配置転換を行った。

まずはイングリッドは世界を回り選抜部隊を編成した。
皇帝 イングリッド
ホーリーオーダー:アガタ
武装商船団:ティルピッツ
サラマンダ―:ソプタン
イーストガード:シュウサク

平和に慣れきった帝国兵や魔道研究所からは選抜せず、斧攻撃が期待できるサラマンダ―と武装商船団から1名ずつ選抜。あとはワグナスに怨恨のあるイーストガードからも選抜。残るはギャラクシイ要員としてホーリーオーダーを定石通り選抜。この五人をチームAと呼称し、帝国軍人で精強な戦士を50人集め、サポート隊を編成した。

「浮遊城に乗り込むには火のような練磨が必要」
一行はハリア半島、ついでワイリンガ湖でキャンプを張り、魔物掃討と連携の練習を兼ねて戦いに明け暮れた。
1397.ナイトヘッド2体
1398.ガルム3体
1399.スノーウイルム
1400.マルガリータ
1401.フォージウイルム
1402.セフィラス
1403.アルビオン
1404.アルビオン
1405.チェスタトン2体、ナイトヘッド
1406.アルビオン
1407.チェスタトン2体、ディープワン
1408.カイザーアント
1409.アルビオン
1410.人面サメ、ナイトヘッド、チェスタトン
1411.アルビオン
1412.人面サメ、ナイトヘッド、チェスタトン
1413.アルビオン
1414.アルビオン
1415.アルビオン
1416.ラッフルツリー
1417.マルガリータ
1418.フォージウイルム
1419.フォージウイルム
1420.セフィラス
1421.チェスタトン、スカーレット、ナイトヘッド
1422.アルビオン
1423.トリトーン
1424.アルビオン
1425.アルビオン
1426.アルビオン
1427.アルビオン
1428.アルビオン
1429.アルビオン
1430.人面サメ、ナイトヘッド、チェスタトン
1431.アルビオン
1432.アルビオン
1433.人面サメ3体
1434.トリトーン
1435.トリトーン
1436.アルビオン
1437.アルビオン
1438.アルビオン
1439.アルビオン
1440.アルビオン
1441.アルビオン
1442.アルビオン
1443.アルビオン
1444.アルビオン
1445.アルビオン
1446.トリトーン
1447.アルビオン
1448.トリトーン
1449.ディープワン、人面サメ、チェスタトン、ナイトヘッド
1450.アルビオン
1451.アルビオン
1452.アルビオン
1453.チェスタトン2体、ナイトヘッド
1454.アルビオン
1455.アルビオン
1456.トリトーン
巨大な魚アルビオンも、ラピッドストリームの陣形を厳守し、ティルピッツとソプタンのヨーヨー斧攻撃を主軸に攻撃を組み立てていったので、ほとんど1ターンで敵を殲滅できた。したがって敵の反撃を食らうこともなく、50戦以上の戦いを重ねてもDYINGも起こらず、難敵相手でも危なげなく敵を屠ることができるようになった。
「イングリッド皇帝は戦が巧みだ」
選抜部隊、サポート隊、軍部の間にそういう評判が立った。
「準備は十分整っただろう、浮遊城に突入しては」
「・・・わかった」

2021年9月 5日 (日)

ロマサガ2リプレイ(64)長き幕間

(64)長き幕間

「やれやれ、これで約束は果たしたわ。シブリンさん、あたしは皇帝を降りる」

ボクオーンを討伐したラビット帝は、我が事終れりとばかりに皇帝の座を投げだした。あわてて前皇帝のシブリンが慰留したが、ラビットの決意は固かった。400回近く魔物と生死を賭して闘い、ラビット帝も疲れたらしい。困惑した前皇帝シブリンは、大臣を集めて会議を開き、次の皇帝に宮廷音楽士マシキシを指名した。伝承の儀が終わるや前皇帝となったラビットは盗賊仲間とともにアバロンを出奔し、放浪の旅に出た。

2004年、第92代皇帝として即位したマシキシはダウンフォール作戦で疲弊した兵の再編成に務めた。ロックブーケ、ボクオーンを討伐した今、人間界に脅威をなす七英雄はヤウダ浮遊城のワグナスのみとなった。ノエルとは休戦協定がまだ生きているし、スービエは海をさまようだけでボクオーンはナゼール地方で魔物狩りに夢中。

「ワグナスはボクオーンより段違いに強いという。あわてて討伐の兵を起こすより休養を第一とす」

マシキシは自ら組織した楽団を率い、毎週末に王宮でコンサートを開き、アバロンの文化的名声は高まった。まだ辺境にモンスターが出ているのにそんなことしている場合かという陰口もたたかれたが、マシキシの治世は22年続いた。しかしマシキシは曲作りに励むあまり寝不足がたたり病を得てしまった。マシキシは前々皇帝のシブリンと協議し、2026年、王位を近衛中隊長ダンクツに譲った。

ダンクツは長身の偉丈夫で、軍隊マーチを指揮していた関係でマシキシの覚えが良かった。しかしダンクツも積極的に打って出ることはせず、辺境でのモンスター戦のため6つの特殊兵団を組織し、ローテーションでハリア半島やルドン高原といった辺境の警備にあたらせた。

第93代皇帝ダンクツの治世は30年以上続いたが、地方巡幸中に馬から落ちて負傷し、その傷が元で亡くなった。

ダンクツの残した詔により、2059年、海軍軍人トモワインが94代皇帝として即位した。トモワインは冷静な軍人で、七英雄との戦線にかんしては不拡大方針を堅持した。彼は帝国艦隊の充実に国家予算を注ぎ、砲艦10隻からなるアバロン第1艦隊を編成した。それでスービエと対決するのかと思われたが、トモワインはせっかく建造した砲艦を沈めたくなかったのか、せっかく作った艦隊も遠洋航海はほとんど行わなかった。やがてトモワインは老いたので、後任に男魔道士・ターマンヌを指名した。

2090年、第95代皇帝に即位したターマンヌ皇帝も積極的な外征を控え、魔道研究所でかずかずの合成術の研究に明け暮れた。ヤウダのイーストガード衆からはワグナス討伐の要請がひっきりなしにあったが、皇帝は「まだその時期にあらず」と外征を先送りし、やってくるイーストガードの使節を酒食でもてなし続けた。ターマンヌは70歳になるころ退位を宣言し、後任にまたも海軍軍人・トンカーゴを指名した。

2125年、第96代皇帝に即位したトンカーゴ皇帝は、表向きワグナスの浮遊城侵入のための魔道気球を研究したが、本心では海軍力を摩耗させることを好まず、近海を回る練習航海にあけくれた。91代ラビット帝が退いてから100年以上、辺境でのいざこざはあるもののかりそめの平穏が訪れた。しかし2150年、ヤウダ地方のイーストガードが武装蜂起し、ワグナスの住む浮遊城へ手製のプロペラを用いて殴り込みをかけたが、モンスターに太刀打ちできずほぼ全滅の憂き目にあった。この悲報にもトンカーゴ皇帝は動ぜず、艦隊の充実に力を注いだ。

2157年、トンカーゴは老境に入り「隠居したい」と言いだし、後任の第97代皇帝にに魔道士クモミカンを指名した。しかしクモミカンも「七英雄を討伐するには魔道の力をきわめてからだ」と慎重姿勢を崩さず、七英雄との戦線は不拡大方針を堅持した。

クモミカンは魔道研究所に日参し、合成術の研究に明け暮れた。2191年、無理がたたりクモミカンが吐血。魔道研究所は次の皇帝を慣例により海軍軍人のなかから選ぶことにし、第98代皇帝として海軍軍人ミカナミが即位した。

この2059年から2220年までの海軍組織と魔道研究所の5代に渡る皇帝のたらい回しは後程「ネイビーウィザード」と呼ばれた。ようするにアバロン帝国のカネのかかる2大部署が自らの省益拡大のために皇帝の座を利用したというのが真相。しかし2220年、ミカナミ皇帝は航海中に大しけに遭い乗艦が難破し非業の死を遂げた。七英雄スービエの差し金かどうかはわからずじまい。

重臣会議は次の皇帝を慣例により魔道研究所のスタッフから選ぼうとしたが、皇帝を引き受けると七英雄により命を狙われると考えたのか、だれもなり手がいなかった。次期皇帝選びは紛糾したが、アバロン宮殿に茶葉を納入していた商人ソビユンがその話を聞き、一身をなげうって皇帝の座を引き受けると懇意にしていた官吏に言ったので、ばたばたとソビユンが第99代皇帝に決まった。

むろんソビユンは皇帝の座を利用して自らが経営する茶園の業容拡大を図るのみであった。兵の糧食にも茶と茶菓子を納入させ、国立大学や魔道研究所にも茶葉と茶菓子を納入させ、ソビユンは上前をはねて蓄財に励むという仕組みが出来上がった。勢いに乗るソビユンはワイリンガ湖の水産物を燻製に加工し、それを各都市に流通させるという新規ビジネスに手をだしたが、運搬中の隊商が魔物に襲われ全滅する事件が起こった。

「おのれワグナス」
金儲けを潰されたソビユン帝は怒りに震えた。ソビユンはひそかにワグナス抹殺のための選抜部隊の編成に取り掛かった。しかしワグナスを倒すには伝承法を身につけた皇帝が最強の兵となって先頭に立たなければ勝つことは覚束ない。老境に入った自分では無理だ。そう考えたソビユンは2252年、皇帝の座を帝国軽装女兵士イングリッドに譲り、自らは東アバロン会社を設立しその会長に収まった。

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